パカパカ競馬予想 【 全レース 無料 WIN5 DE ブログ 】
【記事一覧】【日程表】
毎日王冠(GU) 2025 猫でもできる反省会
スポンサードリンク
2025年 毎日王冠(GU)レース結果分析と回顧
この日のトラックバイアス
この日の東京芝1800mは、時計こそ標準的だったものの、全体的に内が有利であり、
また、ペースを考えると先行有利のバイアスが強く現れていました。
ホウオウビスケッツが刻んだゆったりとしたペース(12.7-10.8-11.3-11.9...)は、
先行勢にとって非常に楽な展開となり、直線に入っても前残りの力が働きやすい状況でした。
結果として、逃げ・先行で内を通ったホウオウビスケッツ(2着)やサトノシャイニング(3着)が粘り込みました。
後方から追い込む馬たちは、前半の貯金がある先行勢を捉えきれず、
差し・追い込みの馬には厳しいトラックバイアスだったと言えます。
有利な枠順と脚質
項目 有利だったのは
枠順 内枠
脚質 先行
全馬のレース内容と評価
この日のレースは、逃げ馬と先行馬が作り出した緩やかな流れに乗るか、それを打ち破る強烈な末脚を持つか、その二択で明暗が分かれました。
着順 馬番 馬名 レース内容と評価
1 9 レーベンスティール (A+:最高に強かった勝利) 中団インで脚を溜め、4角で前に取り付く模範的な競馬。先行有利の展開を唯一上がり33.3の決め手で差し切り、牡馬混合GUでトップハンデを背負いながら勝ち切ったのは能力の証明。着差以上の強さを見せた。
2 8 ホウオウビスケッツ (A:完璧な逃げ) 単騎逃げで完璧にペースを支配。自身の得意な流れに持ち込み、直線でも全く止まらず粘り込みに成功。展開利を最大限に活かし切った岩田康誠騎手の好騎乗。
3 10 サトノシャイニング (A:しぶとく粘る) 2番手から勝ち馬と同じようにインで立ち回り、直線でもホウオウビスケッツの外からしぶとく食い下がった。3歳馬として55.0kgの恩恵はあったが、先行有利の展開でしっかりと結果を出した。
4 3 ディマイザキッド (B+:展開に泣いた末脚) 最後方から上がり33.2秒の最速タイの脚で追い込むも、前残りの展開と、勝ち馬に比べて後方にいすぎた位置取りが響いた。展開に恵まれれば十分勝ち負けの能力があることを示した。
5 2 エルトンバローズ (B:力を出し切ったが届かず) 3番手付近の好位追走から、勝負どころの4角では前と並びかける積極策。先行勢の一頭として完璧に立ち回ったが、最後は坂で僅かに脚が鈍った。展開利はあったが、勝ち馬のような突き抜ける鋭さが足りなかった。
6 5 ジェイパームス (C+:地力は見せた) 中団後方から内を突き、ディマイザキッドに次ぐ上がり33.6の脚で追い上げた。不利な展開の中、掲示板には届かなかったものの、自己の力は発揮したと言える。
7 6 チェルヴィニア (C:期待外れ) 中団インに控えるも、直線で前が壁になり仕掛けが遅れた。進路が開いてからも目覚ましい伸びが見られなかったのは、久々での馬体重増(+16kg)や、牝馬斤量56.0kgが響いたか。
8 1 ロングラン (C+:展開不利を強いられた) 後方大外を回り、ディマイザキッドとほぼ同じ位置から上がり33.3の脚で追い込む。イン有利・先行有利の中での大外強襲は無謀であり、実質的なパフォーマンスは着順以上。
9 7 シルトホルン (C:粘り切れず) 中団外目で競馬を進めたが、直線で伸びあぐねた。先行勢の直後という絶好のポジションでありながら、展開の恩恵を活かせなかったのは地力の差か。
10 4 ラファドゥラ (D:見せ場なし) 中団後方からレースを進めるも、先行勢を脅かすほどの末脚は出せず。展開の不利もあったが、牡馬混合のGUでは力不足。
11 11 シリウスコルト (D:失速) 3番手追走と先行策を取るも、直線で早々に失速。楽なペースだったにも関わらず、終いの踏ん張りが利かなかったのは、GUで求められるスピードに対応できなかったため。
着差以上に強いレースをした馬
この日は先行馬に絶対的に有利な流れだったため、後方から追い込みながら上位に食い込めなかった馬は、実質的な能力を高く評価できます。
馬番 馬名 理由
9 レーベンスティール 先行有利の展開を、唯一中団から差し切った。牡馬混合GIIのトップハンデ57.0kgでこのパフォーマンスは、着差(1/2馬身)以上に能力が抜けている証拠。
3 ディマイザキッド 最後方から上がり33.2秒の最速タイ。前残りの展開の中、勝ち馬から1.5馬身差の4着は、展開の不利がなければ十分勝ち負けできたパフォーマンス。
1 ロングラン 後方大外を回りながら、勝ち馬と並ぶ上がり33.3秒の末脚を繰り出した。イン有利・先行有利のバイアスの中で、着順以上のポテンシャルを示した。
【次走への教訓】
展開とバイアスの一致に注意: 前日傾向とレースメンバーの先行意図を総合的に判断し、「強力な逃げ馬がいる場合は、
差し馬有利の傾向よりも、逃げ馬によるペース支配を優先して読むべき」。ホウオウビスケッツの逃げ切りパターンを軽視したのが敗因。
レーベンスティールの能力再評価: 先行有利の展開を大外から捲り上げた末脚は超一級品。
今後はGIIでは能力抜けていると評価し、57kg以上のハンデでも評価を下げてはならない。
特注【ディマイザキッド/ロングラン】の潜在能力評価: 展開完全不利の中で最速上がりを出したこの2頭は、
展開に恵まれればGIでも通用する潜在能力を持っていると判断し、次走以降の条件戦・重賞で積極的に狙うべき。
スポンサードリンク