阪神芝1600m(外回り)は、本来であれば開幕週らしく「内枠・先行有利」のトラックバイアスが発生しやすい舞台です。 しかし今回は、7番セルバーグ(59kg)が自身の勝機を見出すために「大逃げ」を選択する心理状態にあり、さらに6番ワールズエンドも強気なポジション取りを示唆しています。 これにより、ペースは開幕週としては異例のハイペース(消耗戦)になると予測されます。 単調な前残りではなく、長く良い脚を使える「好位~中団待機組」に展開の利が向くでしょう。
スタート後、7番セルバーグが迷わずハナを主張し、後続を離す形で縦長の展開を作ります。6番ワールズエンドが離れた2番手、その直後に1番クランフォードや11番シヴァースが続きます。 前半のペースは速く流れ、直線入り口まで緩みません。 直線では、59kgを背負って飛ばした逃げ馬が苦しくなり、番手集団と、脚を溜めていた中団勢が一気に押し寄せる「持続力と瞬発力の総合力勝負」となります。
好位差し ~ 中団差し
(開幕週ですが、ハイペース予測のため、逃げ切りは困難。かといって最後方からの大外一気も届かないため、ある程度の位置から速い上がりを使える馬が有利です)
| 評価 | 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|---|
| S | 11 | シヴァース | 中1週のローテは勝負気配の塊。ハイペースを中団で折り合い、直線で弾ける能力と川田騎手の技術がこの局面に最適。 |
| S | 10 | ランスオブカオス | G1経験豊富で3歳56kgは大きな恩恵。消耗戦に強いタイプで、展開が最も向く1頭。 |
| A | 6 | ワールズエンド | 能力は高いが、逃げ馬を追いかける位置取りで、自身も苦しくなるリスクを考慮しSではなくA。 |
| A | 13 | ヤンキーバローズ | 長期休み明けだが素質は重賞級。56kgと岩田望来騎手の手腕で一発の期待値が高い。 |
| A | 8 | ブルーミンデザイン | 坂井騎手への乗り替わりはプラス。展開に左右されない自在性があり安定感抜群。 |
| B | 4 | ニシノスーベニア | 58kgは重いが、岩田康誠騎手のイン突きが決まれば3着圏内は十分。 |
| C | 7 | セルバーグ | 59kgでの大逃げは自殺行為に近い。目標にされやすく、最後は止まる公算大。 |
| C | 1 | クランフォード | 距離延長と相手強化。内枠は良いが、ハイペースのマイル戦ではスタミナに不安。 |
| 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|
| 3 | キョウエイブリッサ | 近走二桁着順が続き、きっかけが見えない。ここでの変身は確率が低い。 |
| 12 | メイショウシンタケ | 7歳となり往年の鋭さが陰りつつある。58kgも厳しく、展開待ちすぎる。 |
| 2 | ダノンエアズロック | 実績はあるが、G1級との対戦で底を見せた感。騎手相性と適性に疑問。 |
| 5 | アッシュルバニパル | ダートからの転戦で適性未知数。芝のリステッドでいきなり通用する根拠が薄い。 |
| 9 | ゴートゥファースト | 海外遠征帰りの中13週で状態面が不透明。地力もここでは一枚落ちる。 |
| 1 | クランフォード | 1400mベストの馬で、阪神外回りマイルの激流はスタミナ切れの懸念大。 |
| 7 | セルバーグ | 59kgを背負っての逃げ残りは至難の業。標的になる。 |
| 4 | ニシノスーベニア | 消しまではいかないが、58kgと勝ち味の遅さは頭(1着)には推しづらい要素。 |
| 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|
| 11 | シヴァース | 鞍上、臨戦過程、舞台適性すべてにおいてマイナス要素が見当たらない。 |
| 10 | ランスオブカオス | 3歳マイル路線で揉まれた経験値と斤量利。大崩れするイメージが湧かない。 |
| 6 | ワールズエンド | C.デムーロ騎手継続で能力全開。どんな展開でも格好はつける地力がある。 |
| 8 | ブルーミンデザイン | 相手なりに走る堅実派。坂井騎手がソツなく乗れば圏内は堅い。 |
| 13 | ヤンキーバローズ | 久々のみが不安だが、ノーザンF×上村厩舎なら仕上げに抜かりはないはず。 |
| 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|
| 10 | ランスオブカオス | 実力に対してオッズが甘くなる傾向。56kgは絶対的に有利で回収率が良い。 |
| 13 | ヤンキーバローズ | 長期休養明けで嫌われるなら妙味。ポテンシャルはここでも通用する。 |
| 11 | シヴァース | 人気でも信頼度が高く、軸としての期待値(的中率への貢献)が高い。 |
| 4 | ニシノスーベニア | 人気落ちのタイミング。岩田騎手のイン突きがハマれば高配当の使者。 |
| 8 | ブルーミンデザイン | 地味な存在だが、複勝圏内への突入率は高く、配当妙味がある。 |
| 評価 | 馬番 | 馬名 | 選定理由・思考プロセス |
|---|---|---|---|
| 本命 | 11 | シヴァース |
①結論:最も勝利に近い存在。 ②根拠:川田騎手(偏差値130.3)×中1週ローテは「勝負」のサイン。前走リステッド2着の実績は最上位。 ③前提:ハイペース想定の中、無理せず好位で脚を溜められる枠と脚質。 ④比較:6番や10番も強力だが、完成度と鞍上の信頼度でこちらが上。 ⑤不確実性:詰まるリスクも少ない枠順で盤石。 |
| 対抗 | 6 | ワールズエンド |
①結論:逆転候補筆頭。 ②根拠:C.デムーロ騎手の手綱捌きと、マイル適性の高さ。 ③前提:7番を早めに捕まえに行く競馬になるが、それでも残せる地力がある。 ④比較:先行勢の中では抜けた能力。 ⑤不確実性:59kgの逃げ馬に付き合いすぎて、最後甘くなる可能性だけが懸念。 |
| 特注 | 10 | ランスオブカオス |
①結論:4番人気以下なら最も美味しい馬。 ②根拠:NHKマイルC5着は伊達ではない。3歳馬の斤量56kgはこのメンバーに入ると反則級に有利。 ③前提:吉村騎手との手も合っており、外回りコースで末脚が生きる。 ④比較:古馬オープン勢より成長力込みで上積みがある。 ⑤不確実性:位置取りが後ろになりすぎなければ。 |
| 推奨 | 13 | ヤンキーバローズ |
①結論:休養明けでも能力でカバー。 ②根拠:ファルコンS勝ちはフロックではない。56kgで出走できるここはチャンス。 ③前提:岩田望来騎手が継続して乗る意味は大きい。 |
| 推奨 | 8 | ブルーミンデザイン |
①結論:紐には必ず入れたい。 ②根拠:坂井瑠星騎手へのスイッチは勝負気配。展開不問の安定感が魅力。 |
馬連
3連複
3連単