2026年 日経新春杯(G2)回顧分析記事《デブ猫競馬》


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分析者:競馬分析担当

2026年1月18日に京都競馬場で開催された日経新春杯。事前の予想と実際の結果を照らし合わせ、冷静かつ客観的な視点でこのレースを振り返ります。 自身の予想プロセスの不備を認め、次走以降の精度向上に繋げるための誠実な反省を記録します。

【 展開予想と結果の比較:静寂が生んだ物理的な壁 】

『 ペース判断の検証 』

■ 事前の展開予想では、1番人気ゲルチュタールをターゲットにした先行各馬の動き出しが早まり、ペースが緩まない「差し有利」の展開を想定していました。しかし、実際のハロンタイムは中盤(600mから1600m)で12.7秒から12.8秒を連発する超スローペースとなりました。

■ 逃げたファミリータイム(松山弘平騎手)に対し、誰も競りかけないという心理的盲点が生まれました。この「想定外の静寂」により、後方待機勢は直線に向いた時点で物理的に届かない位置に置かれ、先行勢が圧倒的に有利な「上がり特化型レース」へと変貌しました。

『 騎手心理の相違 』

■ 坂井瑠星騎手(ゲルチュタール)は、スローペースをいち早く察知し、2番手をがっちりとキープしました。対照的に、中団から後方に控えた各騎手は、京都の外回りコースの特性上「早めに動いて外を回すロス」を嫌いました。結果として、松山騎手の「してやったり」という絶妙なペースメイクに翻弄される形となりました。

【 カテゴリ別分析:予想と現実の乖離 】

『 展開予想を軸とした能力評価の検証 』

S評価(6)ゲルチュタール:1着
能力評価は正確でした。56kgの斤量を背負い、ラスト400mからの11.2秒のラップに対応した点は、4歳世代トップクラスの底力を示しています。

A評価(5)コーチェラバレー:6着
53kgの軽量を活かした差しを期待しましたが、この超スローペースでは持ち味の持続力が発揮されませんでした。展開の不一致が敗因です。

『 消し要素の多い馬と結果の分析 』

1番 マイネルケレリウス:4着(12番人気)
「位置取りが後方過ぎる」として消し評価にしましたが、内枠を活かして最短距離を走る吉村誠之助騎手の好判断を見落としていました。スローペースにおいて、距離ロスを抑える内枠の利点は、位置取りのルール以上に優先されるべき要因であったと反省しております。

11番 シャイニングソード:8着(2番人気)
1コーナー通過ルールに基づき評価を下げた点は妥当でした。上がり最速33.4秒を記録しながら届かなかった事実は、この馬の能力よりも「展開不利」を物語っています。

『 不安要素の少ない馬・期待値の高い馬の検証 』

8番 ヤマニンブークリエ:7着(5番人気)
「安定感」を評価しましたが、究極の瞬発力勝負では分が悪かったようです。横山典弘騎手のエスコートで好位置にいましたが、坂下からの加速でキレ負けしました。スタミナ寄りのレースを想定していた分析のズレがここに集約されています。

13番 マイネルクリソーラ:11着(10番人気)
スタミナ豊富な面を期待値として挙げましたが、ここまでスローになると出番はありませんでした。時計の速い決着への対応力という視点が不足していました。

【 本命・対抗・印馬の総合分析 】

馬番 馬名 着順 分析
本命 6 ゲルチュタール 1着 軸としての信頼度は高かったが、展開想定とは逆の「先行押し切り」での勝利。
対抗 5 コーチェラバレー 6着 斤量恩恵を重視しすぎ、スローの瞬発力勝負に対する適性を過大評価した。
特注 8 ヤマニンブークリエ 7着 展開の軸としたが、瞬発力不足。自身の展開読みの誤りに引きずられた結果。
推奨1 13 マイネルクリソーラ 11着 タフな展開を想定したため、高速上がりのレースには全く対応できず。
推奨2 7 ファミリータイム 2着 11番人気ながら2着激走。松山騎手の継続騎乗による安定感は評価していたが、逃げの奇策まで予見できず。

【 なぜ差が生まれたのか:因果関係の深掘り 】

■ 最大の要因は、「1番人気ゲルチュタールを誰も突かなかったこと」です。これにより、2400mのレースが実質的に残り800mのスピード競争に凝縮されました。

■ 自身の「1コーナー通過順位ルール」は、通常の平均ペースでは有効ですが、今回のような「異常なスローペース」では、1コーナーで後方にいた馬でも、内側を立ち回る能力(マイネルケレリウス)や、極限の上がり(シャイニングソード)があれば掲示板圏内に食い込んでくることが証明されました。ルールの運用を固執しすぎたことが、多角的な検討を妨げた一因です。

【 反省点と今後の活用:謙虚な改善に向けて 】

反省点1:展開パターンの過信
「人気馬がいればペースが上がる」という固定観念を捨てきれませんでした。全馬が消極的になる「心理的なエアポケット」が存在することを、今後はシナリオに組み込む必要があります。

反省点2:内枠の利点と騎手意識の軽視
吉村誠之助騎手のような若手が、ベテランの川田騎手や武豊騎手が外を回す中で内を突く勇気を持っていたこと、それを予見するだけの情報収集が足りませんでした。

次回への活かし方
長距離戦においては「スタミナ戦」と「瞬発力戦」の2パターンをより明確に分け、両方のシナリオで浮上する馬をピックアップするようにします。また、開幕間もない良好な馬場状態では、スローペース時の「前残りの物理的優位性」をより重く評価します。

【 次走注目馬:実力以上の走りを見せた馬と狙い目 】

『 ファミリータイム(2着) 』

理由: 11番人気ながらクビ差の2着。スローペースとはいえ、ラスト11.2秒からの粘りは本物です。
狙える条件: 今回のような「単騎逃げが確実視されるメンバー構成」の時。特に開幕週の馬場や、小回りコースでの逃げ粘りに再度注目すべきです。

『 シャイニングソード(8着) 』

理由: 物理的な絶望位置から、上がり33.4秒を記録。負けて強しの内容です。
狙える条件: ペースが流れるタフな展開、あるいは直線が長く、差し馬が十分に加速できる東京・阪神外回りコース。次走人気を落とすようなら、期待値は非常に高いと考えます。