【2025年 カペラステークス(GⅢ)回顧と反省】《デブ猫競馬》


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『レース結果と予想の比較検証』

着順 馬番 馬名 予想評価 実際の通過順 (3C→4C) 予想した位置取り 備考
1着 4 テーオーエルビス C (消し要素あり) 10 → 7 初の古馬重賞で厳しい 圧勝(5馬身差)
2着 16 ヤマニンチェルキ S (対抗) 8 → 10 外枠からスムーズに先行 後方から追い込み
3着 13 エコロアゼル B (紐候補) 3 → 1 好位に先行 激流先行で粘る
10着 8 クロジシジョー S (本命) 15 → 15 中団待機(激流ハマり) 後方で不発

【予想の前提と実際の展開との差異分析】

『ペース判断の検証と差異の整理』

■予想時点の想定: 1番ドンアミティエと5番サンライズアムールの競り合いによる激流(ハイペース)。ラスト1ハロンで前崩れ。
■実際のハロンタイム: 11.5 - 10.3 - 11.1 - 12.0 - 12.1 - 11.6
■実際の前半3F: 32.9秒
■評価: 展開の予想は「激流」で的中しましたが、その激しさ(度合い)の認識に大きなズレがありました。特に2ハロン目の10.3秒は、中山ダート1200mのGⅢとしては「殺人的な超ハイペース」であり、通常の激流以上の先行馬への負荷がかかりました。
■差異が生まれた因果関係: 予想では1番と5番の競り合いを主因としましたが、実際は10番タガノミスト、12番カルチャーデイ、13番エコロアゼルといった多頭数のハナ争いとなり、複数の馬が逃げの主導権を主張する騎手心理が、ペースを予想の範疇を超えた極限まで押し上げました。 この超ハイペースにより、予想で軸とした「中団で脚を溜める馬」の中でも、単に差し脚があるだけでなく、その流れを追走しながら異次元の末脚を使える馬(4番)と、追走で脚を使ってしまい直線で不発に終わった馬(8番)の間に、決定的な能力差が生じる結果となりました。

『本命クロジシジョー(10着)不発の背景』

8番クロジシジョーは、予想では「中団待機策が完璧にハマる」としましたが、実際は3コーナーで15番手と後方に置かれすぎました。 敗因は、この超ハイペースを追走する際、前走JpnIIの疲労や斤量(57kg)が響き、序盤で積極的な位置を取りに行けなかったこと、そして馬場が稍重で時計が出やすい状態だったにも関わらず、上がり35.9秒と伸びあぐねたことから、展開利を活かしきれるだけの絶対的なスピード能力が、勝ち馬と比較して不足していたと判断できます。

『消し馬テーオーエルビス(1着)圧勝の要因』

4番テーオーエルビスは、予想では初の古馬重賞で厳しいとしてC評価としましたが、これは「能力のスケール」を見誤った、最大の反省点です。 勝因は、中団インという絶好のポジションを確保した鮫島克駿騎手の冷静な判断に加え、後半の坂路で他馬が一様に失速する中、ただ一頭、強烈な再加速を見せる次元の違う能力にあります。3歳馬ながら斤量56kgをものともせず、馬体増(+16kg)が示す成長力も相まって、この激流を支配しました。

【実力以上の走りを見せた馬と次走への展望】

『エコロアゼル (3着)』

■実力以上の走りを見せた理由: 予想ではB評価でしたが、今回の3着は、殺人的なハイペースを先行し、4コーナーで先頭に立つという最も過酷な競馬をしながら、最後まで粘り切ったという点で、実力以上の評価に値します。 これは、古馬重賞でも通用する強靭な心肺機能と、ダートスプリントにおける基礎体力の高さを証明しました。 ■次走で狙える条件: 今回の経験で精神的にも大きく成長したはずです。ペースが今回ほど極端に速くならないGⅢ〜オープン競走であれば、勝ち負けは必至です。 特に、中山や中京のようなタフさが求められるダート1200mで、今回よりも1kgでも斤量が軽くなる条件、または単騎逃げが可能な少頭数のレースで積極的に狙うべきです。

『ヤマニンチェルキ (2着)』

■実力以上の走りを見せた理由: 予想通り能力値は高かったですが、勝ち馬との圧倒的な差をつけられながらも、大外枠から終始中団外を追走し、最後は先行したエコロアゼルを捉えた粘り強さは評価できます。 激流への対応力と、外を回るロスを許容できる基礎体力は、このクラスで上位の存在であることを再確認しました。 ■次走で狙える条件: 勝ち馬が不在であれば、当然優勝候補です。引き続きダート1200m、または1400mへの距離延長も視野に入ります。 今回のような超ハイペースでなくても、一定の流れが見込めるレース、そして内側で揉まれるリスクのない外枠を引いた際に、安定した成績が期待できます。

【反省点の整理と次回の予想への活用】

『反省点』

『次回のレース予想への活用』