2026年 東京新聞杯(GⅢ) 回顧分析レポート《デブ猫競馬》


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東京新聞杯の回顧にあたり、まずは結果の重みを真摯に受け止めたいと存じます。今回のレースは、事前の展開予想と実際の結果に大きな解離が生じました。その因果関係を冷静に紐解き、分析者としての反省を次走への糧とするべく、本レポートをまとめました。

【1. 展開・位置取り・騎手心理の差異分析】 『ペース判断の検証』 ■ 予想時点では、メイショウチタンが主導権を握るものの、乾燥した馬場を背景に「前残りの決着」を想定していました。しかし実際には、ハロンタイム 11.0 - 11.4 - 11.6 と淀みのない高速ラップが刻まれ続けました。 ■ 特筆すべきはラスト3ハロン(11.4 - 11.3 - 11.3)です。通常、逃げ馬が粘る展開では最後の一海里で時計を要するものですが、今回は後続の差し馬たちがさらに上のスピードを持続させました。 ■ 騎手心理としても、有力馬が後方に控えているプレッシャーから先行勢が早めに脚を使わされる形となり、結果として「先行有利」の仮説は、上位陣の「絶対的なスピード能力」によって打ち砕かれたと言えます。

【2. 評価指標と実際の結果の照合】

『展開予想を軸にした能力評価の再検証』
馬番 馬名 事前評価 結果 分析との差異
16 ブエナオンダ S (94) 15着 不的中 外枠からの積極策が、この高速ラップ下では致命的な消耗を招きました。
7 トロヴァトーレ S (96) 1着 的中 能力の絶対値を重視すべきでした。斤量58kgを克服する地力は本物でした。
12 ウォーターリヒト A (89) 3着 過小評価 展開不利を想定して評価を下げましたが、高速決着への対応力が勝りました。
『三大分析指標の振り返り』 ■ 【消し要素の多い馬】の分析: 1番人気のウォーターリヒト、実力馬トロヴァトーレを「展開の壁」を理由に消し候補としましたが、これは完全な失策でした。東京マイルのGI級のスピード決着においては、展開の微差よりも「速い時計に対応できる個体の資質」を最優先すべきであったと痛感しております。 ■ 【不安要素の少ない馬】の分析: ブエナオンダやエンペラーズソードを「スムーズな競馬ができる」として推奨しましたが、実際には「スムーズに、かつ速すぎる流れに乗ってしまった」ことで、直線での余力を失いました。 ■ 【期待値が高い馬】の分析: ラヴァンダ(4人気2着)への高い評価は妥当でしたが、本命・特注馬との組み合わせにおいて、先行勢の総崩れを予測できなかったことが的中を逃した要因です。

【3. 予想印の反省と因果関係の究明】

『印と結果の因果関係』

本命 5 エルトンバローズ (13着)
■ 騎手心理の分析で「馬群でマークされる苦しさ」を指摘していましたが、まさにその通りの結末となりました。好位内側で進路を失い、最後は追うのをやめる形に。能力の出しどころがありませんでした。

特注 16 ブエナオンダ (15着)
■ 私の分析の核心であった「外枠からの好位確保」が、皮肉にも敗因となりました。高速ラップの二番手を外から追走した負荷は、今の東京コースでは想像以上に過酷なものでした。

推奨1 2 ラヴァンダ (2着)
■ 唯一、展開予想と合致した好走を見せました。内枠からロスなく運び、勝ち馬を目標にした岩田望来騎手の冷静な判断が光りました。

【4. 総括と次走への教訓】

『分析の思考過程における反省点』 ■ 今回、私は「先行有利」という仮説に固執しすぎたあまり、水平思考を欠いていた可能性を否定できません。東京マイルという舞台は、時にセオリーを越えた「極限の瞬発力」を持つ馬たちが、物理的な展開をねじ伏せる場所であることを再認識いたしました。 ■ また、59kgや58kgといった重斤量馬への敬遠も結果論としては誤りでした。実力馬にとって、これらの斤量は「こなすべきハードル」に過ぎず、評価を大きく落とす決定打にするのは危険であると学びました。 『次回のレース予想への活用』 ■ 馬場状態(クッション値や乾燥度)だけでなく、メンバー構成から導き出される「想定走破タイム」をより精密に算出するようにします。 ■ 有力馬を消し評価にする際は、その馬が「自身の最高指数を出しても届かない」ほどの決定的な不利があるか、より慎重に吟味いたします。

【5. 次走狙える馬とその条件】

『実力以上の走り・ポテンシャルを見せた馬』

シャンパンカラー (4着)
上がり32.8秒という数字は、今回のメンバー中で唯一の次元を歩んでいました。59kgを背負いながら、位置取りの絶望的な不利を末脚だけで挽回した内容は、次走が安田記念であれば、展開次第で再び頂点に立つ資格を十分に示したと言えます。「直線の長い左回り、かつタフな流れ」が再度の狙い目です。

シリウスコルト (5着)
13番人気の低評価ながら、好位からしぶとく食い下がり、0.2秒差の5着。勝ち馬トロヴァトーレとは位置取りの差だけであり、今回のような高速決着への適性を示しました。「内枠を引いた際の中距離戦」で再度マークすべき存在です。