第31回プロキオンステークス(GⅡ)回顧分析報告書《デブ猫競馬》


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■ 2026年1月25日、京都競馬場で行われたプロキオンステークスは、事前の想定を超える激しい入りから、中盤の極端な緩急が問われる非常に難解な一戦となりました。本報告書では、自身の予想と実際の結果を冷静に照らし合わせ、その乖離がなぜ生じたのかを深く考察いたします。

【検証結果の概要】
本命(13番ロードクロンヌ)の勝利こそ的中したものの、特注馬(7番テーオーパスワード)の凡走、および消し評価としていた16番サンデーファンデーの激走について、重大な見落としがありました。

【展開予想と実際の差異:11.3秒の衝撃】

『ペース判断の検証』

■ 予想時点では「淀みのない先行展開」を想定していましたが、実際の2ハロン目11.3秒は、乾燥した京都ダートとしては異常なまでの超ハイペースでした。これにより、逃げを想定していた3番マーブルロックと、外から競りかけた16番サンデーファンデーが序盤に体力を大幅に消耗する形となりました。

■ しかし、重要なのはその後の変化です。11.3秒の直後、3コーナーにかけて12.8秒までラップが落ち込みました。ここで先行集団が「息を入れ直す」ことができたため、結果として前残りのバイアスが維持されました。後方の馬(15番セラフィックコール等)は、この緩んだ局面で押し上げるタイミングを逸し、先行勢を捕らえきれませんでした。

『位置取りと騎手心理の相関』

■ 勝利した横山和生騎手(13番)の判断は完璧でした。11.3秒の激流に深入りせず、かつ離されすぎない3番手という「特等席」を死守。一方で、私が期待した7番の高杉騎手は、この激しい先行争いに呑まれることを嫌ったか、中団まで位置を下げる選択をしました。これが、京都ダート1800mにおける「先行優位」の恩恵を受けられなかった最大の要因です。


【評価カテゴリ別の分析】

『消し要素の多かった馬(上位8頭)の検証』

■ ここで最も猛省すべきは、2着に入った16番サンデーファンデーの評価です。

馬番 馬名 予想評価 結果 乖離の原因
16 サンデーファンデー C(静観) 2着 58kgの斤量と外枠を不利と見たが、驚異的な先行持続力を見落とした。
15 セラフィックコール D(消し) 5着 バイアス通り届かず。評価は妥当であったが、能力そのものは再確認が必要。
3 マーブルロック B(静観) 11着 11.3秒の競り合いで完全に失速。想定内の凡走。

『不安要素の少ない馬・期待値の高い馬の検証』

■ 13番ロードクロンヌについては、馬場適性と騎手の安定感を高く評価できており、期待値との合致も見られました。しかし、7番テーオーパスワードへの過大評価が、馬券検討における死角となりました。

7番 テーオーパスワード(10着): 算出期待値が極めて高いと判断しましたが、京都の深い砂における「再加速力」が不足していました。一度ペースが落ちてからの12.1秒という急加速に対応できず、脚質的な限界を露呈した形です。


【選定理由と因果関係の深掘り】

『本命・対抗・特注の回顧』

本命:13番 ロードクロンヌ(1位)
想定通り、砂を被らない外目追走から完璧な抜け出し。横山和生騎手の冷静な手綱捌きも含め、現時点での京都ダート中距離における完成度は一枚上でした。

対抗:10番 ジェイパームス(7位)
能力1位と評価しましたが、乾燥した砂によるキックバックを嫌ったか、道中の反応が鈍く見えました。京都の深い砂において、追い込み脚質の馬が能力を100%発揮することの難しさを改めて痛感しました。

特注:7番 テーオーパスワード(10着)
市場評価との乖離(期待値)に固執しすぎました。先行してこその馬が、序盤の激流により位置を悪くした時点での敗戦は必然であったと言えます。


【実力以上の走りを見せた馬の分析】

『次走で狙える条件』

16番 サンデーファンデー
驚異的な二枚腰を見せました。11.3秒という激流の2番手から、58kgを背負ってクビ差の2着は、勝ち馬と同等、あるいはそれ以上の評価に値します。 ■ 狙い目: 砂の軽い「東京ダート1600m〜2100m」。あるいは、今回のような消耗戦ではなく、一定のラップで刻む「逃げ・先行」が叶う条件。斤量への耐性も証明されたため、別定戦でも軽視は禁物です。

1番 ルシュヴァルドール
最内枠からロスなく立ち回り、上位に食い込みました。進路確保に手間取らなければ逆転もあり得た内容です。 ■ 狙い目: 直線の長いコース。特に「中京ダート1800m」などの左回りで、脚を溜める競馬ができれば、重賞級の力があることを示しました。


【今後の予想に向けた反省点】

反省1:ハイペース後の「緩み」の想定不足
序盤が速ければ差しが決まると短絡的に考えるのではなく、先行勢がどこで息を入れる余地があるかを、コース形態(京都の3コーナー付近の特性)からより緻密に予測すべきでした。
反省2:期待値と実力の相関性の再定義
「期待値が高い」という数値的歪みだけに注目し、その馬が置かれるであろう「最悪のシナリオ(出遅れや位置取りの悪化)」を過小評価していました。今後は、展開の不利を受けた際の「底力」についても評価軸に加えます。

■ 今回の分析を通じて、京都ダート特有の「止まらない流れ」と、先行馬の精神的優位性を再確認いたしました。この教訓を胸に、次走の予想ではさらに精度を高めた分析を提供できるよう努めてまいります。


本報告書は、データと結果に基づいた客観的分析を目的としており、特定の成果を保証するものではありません。