■サヴォアフェールは直近2走がダート戦であり「芝適性未確認」として消し上位2位に格付けしていたが、実際には上がり33.9秒という最速タイを記録して3着に入着した。これは予想において最も大きな見落としの一つといえる。
■消し判断の根拠はあくまで「実績ベースの不確実性」であり、潜在的な芝適性を否定する根拠は存在しなかった。「未確認=消し」という判断は保守的には合理的だが、末脚型の馬がスローペースという最高の舞台を得た場合には、実績不足という欠点が補われる可能性があることを予想段階では十分に考慮できていなかった。
■松山弘平騎手は後方9番手からの競馬を選択し、スロー末脚勝負という展開を見越したかのように脚を溜め切った。初芝でこの乗り方が機能した背景には、馬の末脚適性と松山騎手のコース・展開読みの高さがあったと考えるのが妥当である。
反省点
ダート→芝の転換馬に対して「消し」とした判断自体は一定の根拠があるが、スロー末脚勝負になった際のリスク(後方末脚型が恩恵を受けやすい展開)を「消し理由の反論シナリオ」として検討できていなかった。次回以降、芝転換馬でも末脚型・実力馬の場合はスロー展開での浮上シナリオを必ず一案として残すことが課題となる。