2026年1月10日 京都11R
■ 2026年1月10日、京都競馬場で行われた「すばるステークス」の結果を受け、事前の予想モデルと実際の結果を詳細に照らし合わせました。自身の見解の妥当性と、見落としていた因果関係を深く掘り下げて整理します。
■ 予想段階では「ペースは落ち着いたものとなる」と想定していましたが、実際には前半から12.2 - 11.1 - 11.8と、非常にタイトなラップが刻まれました。特に2ハロン目の11.1秒は、良馬場の京都ダートとしては限界に近い加速であり、これが先行集団に深刻な負荷を与える「前崩れ」の決定的な要因となりました。
■ 騎手心理の面でも、外枠勢が芝区間を利用してスムーズに先頭へ取り付くと予想しましたが、内枠の6番エコロガイアが予想以上の執念でハナを主張し続けたことが、全体のペースを跳ね上げました。これにより、外からスムーズに回るメリットよりも、道中いかに内側で風とプレッシャーを避けて体力を温存するかが重要なレースへと変貌しました。
■ 評価Sとした14番スターターン(5着)と8番ビダーヤ(3着)は、地力で掲示板は確保したものの、予想した「押し切り展開」にはなりませんでした。これは、想定を上回るハイペースの中で、上位評価馬たちが互いを意識して早めに動きすぎたため、最後の1ハロンで甘くなったことが因果関係として挙げられます。
■ 上位8頭のうち、消し評価(評価C)としていた9番サフランヒーロー(14着)や10番ラーグルフ(15着)については、予想通り厳しい結果となりました。特に砂を被る展開への懸念や、重い斤量による急坂での失速は、分析の整合性が取れていた部分です。
■ 期待値が高いと評価した1番ニシキギミッチー(2着)が、最内枠からロスなく立ち回り、強襲を見せました。一方で、不安要素の少ない馬に挙げていた有力勢が、ハイペースの当事者となってしまった点は、「安定感」という指標の定義に課題を残しました。過酷な展開下では、評価Sの馬よりも、展開に左右されない「追い込み一手」の馬の期待値が跳ね上がることを再認識させられました。
| 印 | 馬番 | 馬名 | 結果 | 分析 |
|---|---|---|---|---|
| 本命 | 14 | スターターン | 5着 | ハイペースを外から強気に勝ちに行った分、最後に脚が上がりました。 |
| 対抗 | 8 | ビダーヤ | 3着 | 58kgを背負いながら、先行勢で唯一粘り込んだ。能力の高さは実証。 |
| 特注 | 15 | トリリオンボーイ | 10着 | 大外枠から全く流れに乗れず。ハイペースがアダとなりました。 |
| 推奨1 | 7 | フェルヴェンテ | 4着 | 有力馬を見ながらの競馬は想定通り。上位2頭の「イン突き」に屈しました。 |
| 推奨2 | 1 | ニシキギミッチー | 2着 | 京都巧者としての資質。ハイペースを最後方で待機した判断が勝因。 |
■ 勝ち馬の4番キタノズエッジについては、距離延長とスピード不足を懸念し評価をBに留めていました。しかし、因果関係を整理すると、本馬が勝利した理由は「スピードが足りないからこそ、意図せずハイペースの激流に巻き込まれず、後方で脚が溜まったこと」にあります。京都ダート1400mのハイペース戦では、1600m以上を走りきるスタミナを持つ「スピード負け」している馬が、最後に台頭するという逆説的な展開を軽視していました。
■ ペース想定の柔軟性: 「落ち着いたペース」という一点張りの予想は危険であり、内枠に逃げ宣言馬がいる場合は、競り合いによるハイペースの可能性を常にサブシナリオとして用意すべきです。
■ 「イン突き」の期待値: 4コーナーで外に膨らむ性質がある京都コースでは、ハイペースになればなるほど、内側がぽっかり空く「グリーンベルト」が出現します。今回のように古川騎手や藤岡騎手のようなベテランが、勇気を持って内を選択する可能性を、枠順適性として組み込む必要があります。
■ 理由: 今回の過酷なハイペース(11.1 - 11.8)を前線で耐え抜き、別定58kgを背負って3着に粘った内容は、負けて強しの典型です。上位2頭が完全に展開待ちの追い込み馬であったことを踏まえれば、能力値は本馬が最上位です。
■ 次走狙える条件: 距離短縮、もしくは今回と同じ1400mで、ハナを主張する馬が少ないメンバー構成。斤量が1kgでも減れば、確勝級の評価が可能です。