心理
吉村騎手にとって、この最内枠という引き当ては、ある意味で覚悟を決めさせるものとなっています。昇級してからも大崩れしていない馬の信頼感がある一方で、京都の1マイルという距離で包まれるリスクを最も恐れているはずです。隣の馬たちが速ければ、無理に競り合うよりも、馬の行く気に任せてスムーズに前へと誘導したいという願望があります。人気馬たちが外からプレッシャーをかけてくる前に、自分のリズムを確立したいという焦りに近い期待感も同居しています。若手らしい積極性を出しつつ、内側の良い進路を死守することで、一発を狙う強い意志が感じられます。
戦略
スタート直後から迷いなく加速を促し、まずは先頭集団の1角を確保することに全力を注ぎます。逃げを打つ可能性も十分にありますが、他が速ければ2番手の内側でじっと我慢する形を理想とします。第3コーナーの坂では、下りを利用して馬のスピードを自然に高めつつ、内側の経済的なコースを走り続けることで、スタミナを温存します。直線に向いた瞬間に、外から被せられる前にスパートを開始し、後続が加速しきる前にセーフティリードを作る出し抜きを狙います。
思考整理
根拠:
最内枠という物理的な条件が、迷いを排除させます。馬の先行力が98.8と極めて高いため、他馬の動向を伺うよりも自ら動く方が理にかなっています。