阪神覇王伝:芝の聖帝と動かざる山《デブ猫競馬》


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~退かぬ!媚びぬ!馬券買わぬ!~
阪急杯の激闘(北斗の拳編)

「VOICEVOX: 玄野武宏」 「VOICEVOX: 離途」 「VOICEVOX: 雀松朱司」 「VOICEVOX: ナースロボ_タイプT」 「VOICEVOX: 白上虎太郎」 「VOICEVOX: 青山龍星」
第一章:世紀末阪神、芝は血(レコード)に染まった
二〇二六年、二月二十一日。阪神競馬場は、かつてない熱気に包まれていた。 第七十回阪急杯。 だが、ゲート前に並ぶ馬たちの瞳に宿るのは、ただの勝利への渇望ではない。 それは、拳(蹄)で語り合う修羅の情念。 「いや、これただのG3だからね!? みんな気負いすぎだよw」 読者のツッコミが空に響く中、運命のゲートが開かれた。 「ヌンッ!」 凄まじい風圧と共に飛び出したのは、7番アサカラキング牡6(殉星のシン)だ。 その瞳には、最内枠に鎮座する宿敵への執念が燃え盛っていた。 (このハナこそが私の愛……。ユリア(ゴール)は誰にも渡さん!) (誰よりも速く、誰よりも美しく、私は先頭を駆け抜けねばならぬのだ!) 隣を走る8番ディアナザール牡4と激しく火花を散らし、 最初の600メートルを33.1秒という、 心臓が爆発しかねない超絶ハイペースで突き進む。 「おーい! 速すぎるって! 後半バテるフラグ立ちまくりだよw」 その狂乱の逃げ劇を、冷徹な瞳で見つめる馬がいた。 1番ソンシ牡5(聖帝サウザー)である。 彼は最内枠という特等席で、アサカラキングの背中を風よけに、悠々と構えていた。 (フハハハ! 下郎どもが必死に風を切り裂き、聖帝の道を作っておるわ!) (退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! 私にあるのは勝利の二文字のみよ!) ソンシの心は、すでに独裁者のそれであった。 一方、中団では静かなる気品を漂わせる馬がいた。 5番ドロップオブライト牝7(南斗最後の将・ユリア)だ。 彼女は熟練の落ち着きで、激しい流れを静かに見守っていた。 (……運命の刻が近づいています。私はただ、光を信じて走るのみです。) (あら、前の馬が跳ね上げる泥が……。私の美しい毛並みが汚れてしまうわ。) 「ユリア様! 競馬で泥を嫌がってたら勝てませんよ!w」 さらに後方、地響きのような蹄音が響く。 6番ララマセラシオン牡5(山のフドウ)だ。 526キロの巨体が、後方12番手から静かに圧力をかけ始める。 (……山が動く。ポニーたちの夢を守るため、私は鬼にならねばなりませぬ。) (今は力を溜める時。この巨躯、一度動き出せば誰にも止められぬぞ!) そして最後方。 12番アルテヴェローチェ牡4(義星のレイ)は、 美しく舞うように最後尾を追走していた。 (クッ、前の馬たちの尻が……全く美しくない! 見るに堪えん!) (てめえらの血は何色だーっ! 泥をかけられた屈辱、末脚で刻んでやる!) 「レイさん、怒るポイントがズレてますよ! もっと真面目に追って!w」 レースは魔の3コーナーに突入する。 逃げるアサカラキングの耳に、背後から迫るソンシの哄笑が聞こえた。 「アサカラキングよ! 貴様ごときが、この私の前に立ち続ける不敬……。  万死に値する! そこをどけい、下郎!」 「な、何だと……!? この私を下郎呼ばわりするか、ソンシ!  おのれ、私の執念を刻んでくれるわ! 七馬身の差をつけてやる!」 「笑止! 鳳凰は天へ舞う! 貴様の背中を見るのは、これで最後だ!」 「鳳凰……! まさかその完歩、南斗鳳凰拳奥義!?  バカな、脚が……脚が勝手に道を譲ってしまう!?(逆ギレ)」 (ふん、やはりこの程度か。私の視界から消えるがいい、雑魚めが!) (3コーナー通過……。完璧な位置取りだ。もはや勝機は私の手の中にある!) ソンシは最短距離を突き進み、エネルギーを極限まで圧縮していた。 一方、4コーナー付近。 外に持ち出そうとするアルテヴェローチェの前に、巨岩のような壁が立ちはだかる。 ララマセラシオンである。 「そこをどけ、巨漢! お前の巨体は風を遮る。私の美しい羽ばたきの邪魔だ!」 「……。水鳥が騒がしいですな。しかし、この山はそう簡単には崩れませぬ。  大人しく私の背中を見ていなさい。」 「何だと!? てめえ、私にその薄汚れた背中を拝めと言うのか!  てめえの蹄鉄は何色だーっ! 刻んでやる、その分厚い脂肪ごと!」 「……やれやれ。ならば来るがいい。鬼となった山の重圧、その身で受けるが良い!」 「フッ……いいだろう! ならば私は外へ舞う!  貴様のような岩塊に構っている暇はないのだ。ユリアの元へ急がねばならん!」 「(結局大外を回るのかよ! もったいねええええ!w)」 (……山は動いた。ここからは、ただゴールを目指して踏みしめるのみ。) (後ろで水鳥が騒いでおりますが、私の相手ではありませんな……。) ララマセラシオンは、徐々に加速を開始した。 運命の直線。 逃げ粘るアサカラキングと、食い下がるディアナザール。 (クッ、なぜだ!? これほどのペースで逃げているのに、皆離れない!) (執念が……私の執念が足りんというのか! ユリアアアアア!) (このまま……このまま愛を貫き通してみせる! 俺を誰だと思っている!) 「いや、シンさん、もうフラフラじゃないですか。脚、上がってますよw」 そこへ、最内から一閃。 聖帝ソンシが、まるで空間を切り裂くような速度で抜け出してきた。 (フハハハ! 道が開いたわ! これこそが天の意志!) (貴様ら下郎に、聖帝の背中を見る権利すら与えぬ! 死ねい!) ソンシは加速する。内側の最短ルートを、一分の無駄もなく駆け抜ける。 そのすぐ後ろ、ドロップオブライトも「慈母の星」となって輝きを増していた。 (ソンシさん、あまりに強引です……。でも、私も負けるわけにはいきません。) (ディアナザールさん、アタマ差で競り勝つのは、淑女として少し……。) (いいえ、今は勝利のために! 光の滴を、ゴール板に届けます!) 「ユリア様、意外としぶとい! さすが7歳牝馬の執念だw」 大外からは、ララマセラシオンとアルテヴェローチェが強襲する。 (フンヌウウウウ! 道を開けよ! 山の重圧からは逃げられぬぞ!) (……届かぬか。しかし、この一歩一歩が子供たちの希望となるのだ!) ララマセラシオンの巨体が、先行勢を次々と飲み込んでいく。 (シャオッ! 見たか、私の究極の舞を! 上がり33.8秒!) (クッ、だが届かない……! なぜだ! 私の舞が、届かぬというのか!) (前の馬たちが止まらん! てめえら、いつまで走っているつもりだーっ!) 「レイさん、上がり最速でも6着って、どんだけ前残りの展開なの!w」 残り100メートル。 ソンシの独走態勢だ。 (ふははは! 見よ! このレコードタイムこそが、聖帝の刻んだ神話だ!) (愛などいらぬ! 必要なのは、1分18秒9という絶対的な数字のみよ!) (貴様ら、いつまで私の視界に留まるつもりだ? 早く跪け、この下郎どもが!) ゴール。 掲示板に表示されたタイムは「1:18.9」。 阪神競馬場の歴史が塗り替えられた瞬間だった。 1着、ソンシ。 2着、ララマセラシオン(3馬身半差)。 3着、ドロップオブライト(クビ差)。 「いやー、強すぎ。サウザー様、マジで聖帝だったわ……w」 「っていうか、14番人気のフドウが突っ込んできて、荒れすぎでしょ!w」 レース後の検量室付近。 ソンシは満足げに、自らが歩んできた跡を振り返る。 (ふん、この程度の相手に全力を出させるとは……。芝に汚れがついたではないか。) (だが良かろう。このレコード、千年先まで語り継ぐがいい。) その傍らで、ララマセラシオンが静かに頭を下げる。 (イソンシ殿、速すぎる。山の重圧でも届かぬとは……不覚!) (ですが、2着という結果……。これも天の配剤かもしれませんな。) ドロップオブライトも、汗を拭いながら微笑む。 (私の命は、このゴール板へ届くためにあったのです……。) (皆が笑顔で馬運車に乗れる、そんな素晴らしいレースでしたわ。) 一方、5着に沈んだアサカラキングは、地面を蹄で叩き悔しがっていた。 (クッ、1馬身半……。そのわずかな距離が、私と愛を分かつというのか……!) (ユリアよ……次は必ず、私が一番に迎えに行く……!) そして6着のアルテヴェローチェは、まだ泥の色について文句を言っていた。 (なぜだ……! なぜこれほど鋭く舞った私が、掲示板にすら載れんのだ……!) (……フン。泥がついた。すぐにシャワーを浴びねば。美しくない……。) 「美学にこだわりすぎて負けてんじゃねーよ!w」 読者のツッコミは、夕暮れの阪神競馬場にどこまでも響き渡るのだった。                                   完。
「馬名【キャラ名】有」
~退かぬ!媚びぬ!馬券買わぬ!~ 阪急杯の激闘(北斗の拳編) 第一章:世紀末阪神、芝は血(レコード)に染まった 二〇二六年、二月二十一日。阪神競馬場は、かつてない熱気に包まれていた。 第七十回阪急杯。 だが、ゲート前に並ぶ馬たちの瞳に宿るのは、ただの勝利への渇望ではない。 それは、拳(蹄)で語り合う修羅の情念。 読者【ツッコミ】:「いや、これただのG3だからね!? みんな気負いすぎだよw」 読者のツッコミが空に響く中、運命のゲートが開かれた。 アサカラキング【シン】:「ヌンッ!」 凄まじい風圧と共に飛び出したのは、7番アサカラキング牡6(殉星のシン)だ。 その瞳には、最内枠に鎮座する宿敵への執念が燃え盛っていた。 アサカラキング【シン】:(このハナこそが私の愛……。ユリア(ゴール)は誰にも渡さん!) アサカラキング【シン】:(誰よりも速く、誰よりも美しく、私は先頭を駆け抜けねばならぬのだ!) 隣を走る8番ディアナザール牡4と激しく火花を散らし、 最初の600メートルを33.1秒という、 心臓が爆発しかねない超絶ハイペースで突き進む。 読者【ツッコミ】:「おーい! 速すぎるって! 後半バテるフラグ立ちまくりだよw」 その狂乱の逃げ劇を、冷徹な瞳で見つめる馬がいた。 1番ソンシ牡5(聖帝サウザー)である。 彼は最内枠という特等席で、アサカラキングの背中を風よけに、悠々と構えていた。 ソンシ【サウザー】:(フハハハ! 下郎どもが必死に風を切り裂き、聖帝の道を作っておるわ!) ソンシ【サウザー】:(退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! 私にあるのは勝利の二文字のみよ!) ソンシの心は、すでに独裁者のそれであった。 一方、中団では静かなる気品を漂わせる馬がいた。 5番ドロップオブライト牝7(南斗最後の将・ユリア)だ。 彼女は熟練の落ち着きで、激しい流れを静かに見守っていた。 ドロップオブライト【ユリア】:(……運命の刻が近づいています。私はただ、光を信じて走るのみです。) ドロップオブライト【ユリア】:(あら、前の馬が跳ね上げる泥が……。私の美しい毛並みが汚れてしまうわ。) 読者【ツッコミ】:「ユリア様! 競馬で泥を嫌がってたら勝てませんよ!w」 さらに後方、地響きのような蹄音が響く。 6番ララマセラシオン牡5(山のフドウ)だ。 526キロの巨体が、後方12番手から静かに圧力をかけ始める。 ララマセラシオン【フドウ】:(……山が動く。ポニーたちの夢を守るため、私は鬼にならねばなりませぬ。) ララマセラシオン【フドウ】:(今は力を溜める時。この巨躯、一度動き出せば誰にも止められぬぞ!) そして最後方。 12番アルテヴェローチェ牡4(義星のレイ)は、 美しく舞うように最後尾を追走していた。 アルテヴェローチェ【レイ】:(クッ、前の馬たちの尻が……全く美しくない! 見るに堪えん!) アルテヴェローチェ【レイ】:(てめえらの血は何色だーっ! 泥をかけられた屈辱、末脚で刻んでやる!) 読者【ツッコミ】:「レイさん、怒るポイントがズレてますよ! もっと真面目に追って!w」 レースは魔の3コーナーに突入する。 逃げるアサカラキングの耳に、背後から迫るソンシの哄笑が聞こえた。 ソンシ【サウザー】:「アサカラキングよ! 貴様ごときが、この私の前に立ち続ける不敬……。  万死に値する! そこをどけい、下郎!」 アサカラキング【シン】:「な、何だと……!? この私を下郎呼ばわりするか、ソンシ!  おのれ、私の執念を刻んでくれるわ! 七馬身の差をつけてやる!」 ソンシ【サウザー】:「笑止! 鳳凰は天へ舞う! 貴様の背中を見るのは、これで最後だ!」 アサカラキング【シン】:「鳳凰……! まさかその完歩、南斗鳳凰拳奥義!?  バカな、脚が……脚が勝手に道を譲ってしまう!?(逆ギレ)」 ソンシ【サウザー】:(ふん、やはりこの程度か。私の視界から消えるがいい、雑魚めが!) ソンシ【サウザー】:(3コーナー通過……。完璧な位置取りだ。もはや勝機は私の手の中にある!) ソンシは最短距離を突き進み、エネルギーを極限まで圧縮していた。 一方、4コーナー付近。 外に持ち出そうとするアルテヴェローチェの前に、巨岩のような壁が立ちはだかる。 ララマセラシオンである。 アルテヴェローチェ【レイ】:「そこをどけ、巨漢! お前の巨体は風を遮る。私の美しい羽ばたきの邪魔だ!」 ララマセラシオン【フドウ】:「……。水鳥が騒がしいですな。しかし、この山はそう簡単には崩れませぬ。  大人しく私の背中を見ていなさい。」 アルテヴェローチェ【レイ】:「何だと!? てめえ、私にその薄汚れた背中を拝めと言うのか!  てめえの蹄鉄は何色だーっ! 刻んでやる、その分厚い脂肪ごと!」 ララマセラシオン【フドウ】:「……やれやれ。ならば来るがいい。鬼となった山の重圧、その身で受けるが良い!」 アルテヴェローチェ【レイ】:「フッ……いいだろう! ならば私は外へ舞う!  貴様のような岩塊に構っている暇はないのだ。ユリアの元へ急がねばならん!」 読者【ツッコミ】:「(結局大外を回るのかよ! もったいねええええ!w)」 ララマセラシオン【フドウ】:(……山は動いた。ここからは、ただゴールを目指して踏みしめるのみ。) ララマセラシオン【フドウ】:(後ろで水鳥が騒いでおりますが、私の相手ではありませんな……。) ララマセラシオンは、徐々に加速を開始した。 運命の直線。 逃げ粘るアサカラキングと、食い下がるディアナザール。 アサカラキング【シン】:(クッ、なぜだ!? これほどのペースで逃げているのに、皆離れない!) アサカラキング【シン】:(執念が……私の執念が足りんというのか! ユリアアアアア!) アサカラキング【シン】:(このまま……このまま愛を貫き通してみせる! 俺を誰だと思っている!) 読者【ツッコミ】:「いや、シンさん、もうフラフラじゃないですか。脚、上がってますよw」 そこへ、最内から一閃。 聖帝ソンシが、まるで空間を切り裂くような速度で抜け出してきた。 ソンシ【サウザー】:(フハハハ! 道が開いたわ! これこそが天の意志!) ソンシ【サウザー】:(貴様ら下郎に、聖帝の背中を見る権利すら与えぬ! 死ねい!) ソンシは加速する。内側の最短ルートを、一分の無駄もなく駆け抜ける。 そのすぐ後ろ、ドロップオブライトも「慈母の星」となって輝きを増していた。 ドロップオブライト【ユリア】:(ソンシさん、あまりに強引です……。でも、私も負けるわけにはいきません。) ドロップオブライト【ユリア】:(ディアナザールさん、アタマ差で競り勝つのは、淑女として少し……。) ドロップオブライト【ユリア】:(いいえ、今は勝利のために! 光の滴を、ゴール板に届けます!) 読者【ツッコミ】:「ユリア様、意外としぶとい! さすが7歳牝馬の執念だw」 大外からは、ララマセラシオンとアルテヴェローチェが強襲する。 ララマセラシオン【フドウ】:(フンヌウウウウ! 道を開けよ! 山の重圧からは逃げられぬぞ!) ララマセラシオン【フドウ】:(……届かぬか。しかし、この一歩一歩が子供たちの希望となるのだ!) ララマセラシオンの巨体が、先行勢を次々と飲み込んでいく。 アルテヴェローチェ【レイ】:(シャオッ! 見たか、私の究極の舞を! 上がり33.8秒!) アルテヴェローチェ【レイ】:(クッ、だが届かない……! なぜだ! 私の舞が、届かぬというのか!) アルテヴェローチェ【レイ】:(前の馬たちが止まらん! てめえら、いつまで走っているつもりだーっ!) 読者【ツッコミ】:「レイさん、上がり最速でも6着って、どんだけ前残りの展開なの!w」 残り100メートル。 ソンシの独走態勢だ。 ソンシ【サウザー】:(ふははは! 見よ! このレコードタイムこそが、聖帝の刻んだ神話だ!) ソンシ【サウザー】:(愛などいらぬ! 必要なのは、1分18秒9という絶対的な数字のみよ!) ソンシ【サウザー】:(貴様ら、いつまで私の視界に留まるつもりだ? 早く跪け、この下郎どもが!) ゴール。 掲示板に表示されたタイムは「1:18.9」。 阪神競馬場の歴史が塗り替えられた瞬間だった。 1着、ソンシ。 2着、ララマセラシオン(3馬身半差)。 3着、ドロップオブライト(クビ差)。 読者【ツッコミ】:「いやー、強すぎ。サウザー様、マジで聖帝だったわ……w」 読者【ツッコミ】:「っていうか、14番人気のフドウが突っ込んできて、荒れすぎでしょ!w」 レース後の検量室付近。 ソンシは満足げに、自らが歩んできた跡を振り返る。 ソンシ【サウザー】:(ふん、この程度の相手に全力を出させるとは……。芝に汚れがついたではないか。) ソンシ【サウザー】:(だが良かろう。このレコード、千年先まで語り継ぐがいい。) その傍らで、ララマセラシオンが静かに頭を下げる。 ララマセラシオン【フドウ】:(イソンシ殿、速すぎる。山の重圧でも届かぬとは……不覚!) ララマセラシオン【フドウ】:(ですが、2着という結果……。これも天の配剤かもしれませんな。) ドロップオブライトも、汗を拭いながら微笑む。 ドロップオブライト【ユリア】:(私の命は、このゴール板へ届くためにあったのです……。) ドロップオブライト【ユリア】:(皆が笑顔で馬運車に乗れる、そんな素晴らしいレースでしたわ。) 一方、5着に沈んだアサカラキングは、地面を蹄で叩き悔しがっていた。 アサカラキング【シン】:(クッ、1馬身半……。そのわずかな距離が、私と愛を分かつというのか……!) アサカラキング【シン】:(ユリアよ……次は必ず、私が一番に迎えに行く……!) そして6着のアルテヴェローチェは、まだ泥の色について文句を言っていた。 アルテヴェローチェ【レイ】:(なぜだ……! なぜこれほど鋭く舞った私が、掲示板にすら載れんのだ……!) アルテヴェローチェ【レイ】:(……フン。泥がついた。すぐにシャワーを浴びねば。美しくない……。) 読者【ツッコミ】:「美学にこだわりすぎて負けてんじゃねーよ!w」 読者のツッコミは、夕暮れの阪神競馬場にどこまでも響き渡るのだった。                                   完。