今回の新潟大賞典は、能力上位と人気の関係がかなり複雑に絡み合う一戦です。総合能力の数字が最も高い馬は「セキトバイースト(浜中騎手)」と「ドゥラドーレス(ルメール騎手)」の2頭で、この2頭がレースの軸になると見られます。ところが、長期休養明けの「シュガークン(武豊騎手)」が名前の知名度から人気を集める可能性があり、実際の能力と人気のズレが生じやすい構造です。
新潟芝2000mは、直線が非常に長く(約659m)、最後の直線での末脚勝負になりやすいコースです。特に外回りコースを使うため、先行馬が粘り込むには相当な地力が必要で、差し・追い込み勢に有利に働きやすい傾向があります。ただしペースが緩むと先行馬が粘ることもあり、前に行く馬がどこまで抑えて脚を残せるかが大きなポイントになります。
ハンデ戦という性質上、斤量の軽い馬(フクノブルーレイク53kg、グランドカリナン54kg等)が体力的に楽をできる一方、重い斤量を背負うシュトルーヴェ(59kg)は能力があっても負荷が大きくなります。今回の15頭のうち、前に行こうとする馬が複数いるため、序盤の主導権争いが展開の鍵を握ります。グランドカリナンや先行力の高いセキトバイースト、ヤマニンブークリエが前を主張し、その後ろをどう位置取るかで、各騎手の判断が大きく分かれるレースです。
中団から末脚を使う馬(トーセンリョウ、ドゥラドーレス、グランディア)は、道中のペースが落ちすぎると脚が活きにくくなるリスクがあります。反対に、ペースが速くなればなるほど末脚型に向く流れになるため、前半の主導権争いがこのレースの結論を大きく左右すると言えます。全体として、先行力と末脚のバランスが取れた馬・騎手がもっとも有利な条件に置かれているレースです。