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2026年5月17日(日) 京都 ダート1400m 良馬場  発走15:25

勝ち馬
タガノミスト(4番)
勝ち時計
1:22.2
展開
超前傾ラップ
レース傾向
逃げ粘り vs 差し追込

■ レース結果

着順 馬名 騎手 タイム 人気
1着 タガノミスト 田山旺佑 1:22.2 8番人気
2着 ベルジュロネット 鮫島克駿 1:22.2(クビ差) 2番人気
3着 マルガイインユアパレス 団野大成 1:22.4 3番人気
4着 ルークススペイ 田口貫太 1:23.0 6番人気
5着 クロジシジョー 菱田裕二 1:23.2 9番人気
6着 ジャスティンアース 吉村誠之助 1:23.5 1番人気

■ ハロンタイム分析

ラップ構成

11.8 - 10.5 - 11.1 - 11.7 - 12.1 - 12.2 - 12.8

前半3F:33.4秒
上り3F:37.1秒

前半に猛烈なスピードを要求され、 後半で急激に失速する 典型的な前傾ラップ

レースの本質

2F目10.5秒という猛烈な加速で 先行勢に大きな負荷がかかった一戦。

本来なら差し・追込有利になる展開だったが、 タガノミストだけが 持久力で踏ん張った

ハロンタイム横棒グラフ

1F
11.8
2F
10.5
3F
11.1
4F
11.7
5F
12.1
6F
12.2
7F
12.8

■ レースの本質分析と解説

「差し有利」のはずだったレース

前半3F33.4秒という猛烈な入りにより、 先行勢は3コーナーまでにかなりの体力を消耗。 特に2F目10.5秒は、 京都ダ1400mとしてもかなり速い部類に入る。

通常ならこの流れは 差し・追込馬のレース になる。

実際にベルジュロネット、 ルークススペイ、 クロジシジョーなど 後方待機勢が直線で猛追。

しかし、 タガノミストだけは 前半の消耗戦を耐え切り、 最後まで脚色を大きく鈍らせなかった。

タガノミスト逃げ切りの要因

ハンデ55kgによる軽量
田山旺佑騎手による 完璧なペース支配
4コーナー時点で 2馬身以上のリードを確保
内ラチ沿い最短距離を 最後まで維持
他先行馬が総崩れする中、 唯一持久力で粘り込んだ
勝因

逃げ切り成立

ハイペースでも 完全には脚を使い切らず、 最終F12.8秒の消耗戦を ギリギリ耐え切った。

差し勢

ベルジュロネット

後方13番手から 上り35.5秒で猛追。 展開は向いたが、 位置取りが遠すぎた。

敗因

ジャスティンアース

1番人気ながら 位置取り・末脚・展開の すべてが噛み合わず。

このレースは、 「前半の速さ」と 「最後まで止まらない持久力」の 両立が求められた特殊戦。

その条件を唯一満たしたのが、 タガノミストだった。

■ 各コーナーごとのレースの流れ

スタート〜3コーナー

スタート直後、 タガノミスト(4番・田山旺佑)が 一気にハナを主張。 京都ダ1400mはスタートから 3コーナーまでが短いため、 序盤から激しいポジション争いとなった。

1F目11.8秒 → 2F目10.5秒への急加速は、 先行争いの激しさを如実に示している。

3コーナーでは、 タガノミストが単独先頭。 エートラックス(3番)が2番手、 さらに ハワイアンタイム(5番)、 アドバンスファラオ(7番)、 スリーピース(8番)が 先行集団を形成。

後方ではベルジュロネット(11番)、 クロジシジョー(14番)、 ルークススペイ(6番)が 脚を溜めながら待機していた。

4コーナー

タガノミストが 依然として単独先頭を維持。 後続との差は約2馬身以上あり、 逃げ馬としては理想的な形で 直線へ向かう。

ここで重要だったのは、 「後続の脚色が既に鈍っていた」 という点。

エートラックスは 2番手で苦しくなり始め、 後続の差し勢が外から 一気に進出開始。

ベルジュロネット、 ルークススペイ、 クロジシジョーが 外目から前との差を詰め、 完全な差し展開へ移行した。

直線入口〜ゴール前

直線に入ると、 タガノミストは 内ラチ沿いを最短距離で進行。

後続の先行馬は次々と失速し、 差し・追込勢が 外から猛烈に迫る展開となった。

特にベルジュロネットの末脚は強烈で、 ゴール前では 「差し切ったか」に見えるほどの猛追。

しかしタガノミストは 最後まで完全には止まらず、 クビ差で逃げ切りに成功した。

■ 各コーナーごとの騎手の心理状態

タガノミスト(田山旺佑騎手)

スタート直後から 「逃げ切るしかない」 という明確な意思を持っていたはず。

まずハナを奪う
2F目10.5秒で後続を振り切る
自分のリズムを作る
4コーナーで リードを保ったまま直線へ

直線では 「あと少し、止まるな」 という精神状態だったと推測される。

ベルジュロネット(鮫島克駿騎手)

3コーナー13番手という後方位置。 鮫島騎手は 「前半は無理をしない」 と腹を括っていた可能性が高い。

前が速い。 必ず止まる。 あとは進路さえ開けば届く。

4コーナーでは 外へ持ち出す判断を即決。 「詰まるリスク」より 「距離ロス」を選択した。

ゴール前では 完全に差し切れる勢いだったが、 わずかに届かなかった。

ジャスティンアース(吉村誠之助騎手)

1番人気として、 中団後方からレースを進める難しい立場。

前半のハイペースを見ながら待機
しかし動き出しがやや遅れる
4コーナーでも前との差が大きい
直線でも伸び切れず

レース後には 「もっと早く動くべきだったか」 という後悔が残った可能性がある。

先行騎手心理

「粘れるか」の恐怖

前半33.4秒という 極端な前傾ラップ。 先行勢の騎手たちは 4コーナー時点で既に 強い不安を抱えていたはず。

差し騎手心理

「前が止まる」確信

差し・追込騎手たちは 前半ラップを見ながら 「最後は必ず止まる」 という計算を持って 直線勝負へ賭けていた。

このレースは、 各騎手が 「どこで仕掛けるか」 「どこまで我慢するか」 のギリギリを探り続けた 心理戦でもあった。

■ 通過順位(全体)から見る各馬の位置・有利不利

3コーナー時点の隊列整理

先頭
4 タガノミスト
2番手
3 エートラックス
先行集団
5 ハワイアンタイム / 7 アドバンスファラオ / 8 スリーピース
中団前寄り
1 インユアパレス / 16 ナムラクララ
後方待機
11 ベルジュロネット / 14 クロジシジョー / 6 ルークススペイ
馬名 位置 評価 有利・不利
タガノミスト 単独先頭 有利 自分のペースで運べる理想形。 ただし後半失速リスク大。
エートラックス 2番手 微有利 逃げ馬を見ながら競馬可能。 しかし前半消耗が大きい。
インユアパレス 中団前寄り 理想的 脚を溜めながら 前を視野に入れられる。
ベルジュロネット 後方13番手 不利寄り 展開待ち。 前崩れが必要条件。
ルークススペイ 最後方 かなり不利 直線だけで届くかどうかの位置。

4コーナー時点の変化

逃げ残り態勢

タガノミスト

依然として単独先頭。 ここで作ったリードが 最終的な逃げ切り勝利へ直結した。

差し勢進出

ベルジュロネット・ルークススペイ

外目から一気に加速開始。 「差し届くかどうか」の 勝負圏へ突入した。

4コーナー時点イメージ
4
3
1
5
8
11
14
6
このレース最大のポイントは、 「差し有利の展開なのに、 タガノミストだけが止まらなかった」 という一点に集約される。

■ レース全体の総評

前傾ラップ × 消耗戦 × 逃げ切り
「本来は差し有利」の流れを、 タガノミストが耐え切った一戦

タガノミストの価値

前半3F33.4秒という 明確なハイペース。 本来であれば 逃げ・先行勢は 総崩れになる展開だった。

にもかかわらず、 タガノミストだけが 最後まで完全には止まらなかった。

ハンデ55kgの恩恵、 田山旺佑騎手のペース判断、 そして馬自身の持久力。 それら全てが噛み合った勝利。

ベルジュロネットの惜敗

3コーナー13番手という 後方から、 上り35.5秒で クビ差2着まで猛追。

展開自体は 完全に差し向きだったが、 「位置取り」が わずかに遠すぎた。

ジャスティンアース敗因

1番人気ながら6着。

中団後方待機
4コーナーでも位置が遠い
上り37.2秒で伸び切れず

展開・位置取り・末脚、 全てが噛み合わなかった。

最大の勝因
ペース配分
最大の惜敗
ベルジュロネット
最大の誤算
ジャスティンアース
京都ダ1400mという 「前半の位置取り」が極めて重要な舞台で、

タガノミストは 最も厳しい位置にいながら、 最も強い競馬をした。

■ 最終コーナーからゴール前までの各馬のレース内容・進路取り詳細

4コーナー出口〜直線入口イメージ
内ラチ
4
3
1
5
8
11
14
6
大外差しライン
「逃げ切るタガノミスト」 VS 「大外から襲い掛かるベルジュロネット」

4コーナー出口の状況

タガノミスト(4番)は 依然として単独先頭。 後続との差を保ったまま 直線へ向いた。

2番手にはエートラックス(3番)。 しかし既に手応えは怪しく、 直線で失速する兆候を見せていた。

その直後に インユアパレス(1番)、 ハワイアンタイム(5番)、 スリーピース(8番)が並び、 後方外目から ベルジュロネット(11番)、 クロジシジョー(14番)、 ルークススペイ(6番)が 一気に進出態勢へ入った。

■ 【各馬の直線での動き・詳細】

4
タガノミスト
1着 / 8番人気 / 田山旺佑

4コーナー出口で依然単独先頭。 内ラチ沿いの最短距離を選択し、 最後まで脚色を維持した。

直線では後続の追撃を受けながらも、 田山騎手は無理に飛ばさず、 馬のリズムを保つ追い方を徹底。

「逃げ切れるか」 ではなく、 「最後まで止まらせない」 騎乗だった。

最後の1Fは12.8秒まで失速しているが、 他馬も同様に止まっていたため、 クビ差で押し切ることに成功した。

11
ベルジュロネット
2着 / 2番人気 / 鮫島克駿

3コーナー13番手という 後方待機から、 直線で大外へ進路変更。

砂を被らないルートを確保し、 外から一気に加速。

ゴール前では 「差し切ったか」 に見えるほどの猛追だった。

しかし位置取りが わずかに遠すぎた。

上り35.5秒は優秀。 もし前半がさらに流れていれば、 差し切っていた可能性も高い。

1
インユアパレス
3着 / 団野大成

58.5kgのトップハンデを背負いながら、 3コーナー6番手、 4コーナー3番手という 理想的な位置を確保。

直線では最内を選択し、 距離ロスを最小限に抑えた。

エートラックス失速によって 生まれた内スペースを 上手く活用できた点も大きい。

6
ルークススペイ
4着 / 田口貫太

3コーナー最後方。 4コーナーでも14番手。

そこから大外を豪快に回し、 上り35.9秒で猛追した。

「詰まるくらいなら 距離ロスを受け入れる」 という判断。

コースロスは最大級だったが、 それでも4着まで来た点は高評価。

14
クロジシジョー
5着 / 菱田裕二

後方待機から 中目のスペースを突いて追い込み。

7歳馬ながら 安定した末脚を発揮した。

ただし位置取りが後ろすぎ、 物理的に届かなかった印象。

13
ジャスティンアース
6着 / 1番人気

中団後方から外目へ持ち出したが、 上り37.2秒では 前を捉えられなかった。

展開は向いた。 しかし脚が使えなかった。

位置取り・末脚・展開。 全てが噛み合わない敗戦。

9
サフランヒーロー
16着 / タイムオーバー

4コーナー最後方から 全く伸びず。

上り42.2秒は 本レース最低。

明らかに競走能力面で 厳しい内容だった。

2026年6月17日まで 平地競走出走制限。

RACE FINAL CONCLUSION

「差し有利」の消耗戦で、 唯一止まらなかった逃げ馬。

京都ダ1400mらしい 激しい前傾ラップ。 本来なら逃げ馬総崩れの展開だった。

しかし、 タガノミストだけは違った。

ペース配分、 斤量、 持久力、 そして騎手判断。

それら全てが噛み合った結果、 クビ差の逃走劇が完成した。

「位置取り」と 「直線の進路選択」が 明暗を完全に分けた一戦。

■ 競走中の出来事

タイムオーバー
サフランヒーロー(9番)は タイムオーバーにより 2026年6月17日まで 平地競走出走不可。