今回の安土城ステークスは17頭立て。まず騎手の実力値を軸に全体像を整理すると、田辺裕信騎手と鮫島克駿騎手が今回出走メンバーの中では上位の成績水準にあり、この2騎の動き方がレース全体の流れに影響を与えやすいと考えられる。一方、川又・川須・永島・西村太一の各騎手は数値が低めで、馬の素質をどこまで引き出せるかに不確かさがある。
脚質面では、カルチャーデイ(先行力97.6)が最高水準の先行力を持つが近走結果が振るわず、展開を作る側に回りながらも勝負どころで踏ん張れるかが焦点となる。シンフォーエバー・アサカラキングも先行力が高く、前半は争いになる可能性がある。逆にヤブサメは決め脚95.2と全馬中最高水準の末脚を持ちながら、近走では前に行くレースをしていないため、展開がハマれば一気の末脚が期待できる。
間隔面では、エコロブルーム(54週休養明け)とタガノエルピーダ(17週)が長期休養明け。エコロブルームは能力値最高水準ながら実戦感覚のブランクが最大のリスク。斤量は57.5キロを背負う馬が複数おり、軽量馬(53キロ)のムイ・スリールミニョンとは最大4.5キロ差がある。京都の芝1400mは内回りコースで、スタートから3コーナーまでが平坦気味で、直線は短め。先行勢がペースを作りやすく、差し馬は末脚のタイミングが重要になる構造のコースである。展開の読み方と騎手の立ち回りがそのまま着順に出やすいレースと考えられる。