今回の東京ダート1400mハンデ戦は、16頭が横一線に並ぶ混戦模様だが、騎手の質・馬の個性・枠順の組み合わせを整理することで、それぞれがどのような動きをとりやすいかが見えてくる。
東京ダート1400mという舞台は、スタートから緩やかなカーブを抜けて長い直線に入る構造になっている。先行馬には「コーナーで勢いをつけやすい」という利点がある一方、直線が長いぶん後方から差してくる馬にも十分な出番がある。ハイペースになれば差し・追い込みが台頭しやすく、ペースが落ち着けば先行勢に有利な展開になりやすい。
勝負気配の評価ではS評価の6番セミマルと12番スナッピードレッサが最上位に位置している。前者はルメール騎手という高い騎乗技術を持つ鞍上が継続乗りで、後者はレーン騎手が同コースで連続好走という裏付けを持っている。この二頭は人気も集まりやすく、他の騎手たちはこの二頭を意識した立ち回りを選ぶ可能性が高い。
先行力最高値を持つ7番エイプリルインパリ(小崎騎手)は、逃げ・先行の主導権を握れるかどうかが鍵になる。同じく先行力の高い5番モーニングマジック(三浦騎手)や11番オペラプラージュ(荻野騎手)が前に並んだ場合、ペースが上がりやすくなり、後方の差し馬に流れが向く可能性がある。
一方で16番シュヴァルボヌール(ゴンサル騎手)は総合能力が全馬で最高水準にあるが、前走が6着と一息で、今回の距離が1200m中心のキャリアから少し長い。能力を引き出せるかどうかは先行策をとれるかにかかっている可能性がある。9番メリディアンスター(ディー騎手)は決め脚が極めて高く、差し脚を活かせる展開になれば一気に上位争いに加わる力を持っているとみられる。
ワンダラー(横山武史騎手)は1週という超短期間隔だが騎手の技術が高く、馬の状態が維持されているなら侮れない。クインズデネブ(吉田豊騎手)は決め脚こそ高いが位置取りが後方になりやすく、展開が鍵を握る。枠の関係では内枠の先行馬と外枠の差し馬がどう動くかで、レースの骨格が決まってくる。