心理
今回は武豊騎手からの乗り替わりという立場での初コンビとなる。前走では1番人気以外の位置で9着という結果が出ており、馬自体に上位争いを演じる力があるかどうかの判断が難しい局面にある。1枠1番という最内枠は、スタートから落ち着いて流れに乗れれば省エネでコーナーを回れる利点があるが、外から被されやすいリスクも同時にある。佐々木騎手としては「まず馬を正しいリズムに乗せること」が最初の優先事項となるだろう。GⅠの大舞台、かつ乗り替わりという条件が重なれば、騎手自身も普段以上に慎重な判断を求められる。前走での落ち着きのない面が出た場合に備え、精神的に余裕を保ちながら馬の反応に合わせていくことが基本姿勢になると考えられる。能力数値が全体的に低い水準に位置しているため、奇策よりも丁寧な乗り方で馬の持てる力を引き出す方向が自然な選択となりそうだ。
戦略
1枠1番という最内枠を活かすとすれば、インをロスなく立ち回る省エネ競馬が基本線になる。近走のペース指標を見ると、スロー(S)寄りのレースで後方から脚を使うパターンが多く、この馬自体は差し寄りの脚質といえる。東京の直線は長いため、前目でじっくりためて最後に脚を使う形が理想になるが、先行力数値が高くないことから自然と後方からのレースになる可能性が高い。大外の人気馬を意識しながらも自分のリズムを保ち、最終コーナーでイン側を回って直線に向く形が予想される。ただし、最後の伸びが決め手になる東京コースで、能力数値的に上位陣との差を埋める材料が見当たらないため、上位争いよりも馬のコンディション確認と丁寧な競馬を優先する可能性が高いと考えられる。
根拠の整理
能力総合値が全体最下位水準・騎手交代(武豊→佐々木)・前走9着という3つの材料が重なっている。先行力数値も低く、差し脚質での参戦になる可能性が高い。1枠という位置はインを回れる利点はあるが、上位争いに加わるための材料が数値面でも近走内容でも乏しい。乗り替わり初戦という点で、まず馬を無事に走らせることが騎手の最優先事項になると読める。