馬場は稍重で、クッション値が標準域の下限付近にあり、ゴール前の含水率が4コーナー地点より高い非対称な分布が確認されている。直線で末脚を伸ばす際に地面の抵抗感が増しやすい状況と思われ、速い上がりを使いにくい馬場である可能性が高い。
18頭フルゲートに近い頭数での芝1400m。スタートから最初のコーナーまでの距離は比較的短く、枠順のポジション争いが激化しやすい構造となっている。内枠の馬は自然と前目のポジションを取りやすい一方、外枠の馬は先行コストが高くなるため、消耗のリスクが生じる。
1番人気は5番テイエムスティール(単勝6.1倍)と4番ショウナンカリス(6.3倍)が同率で人気が割れている状態。人気馬が割れているため「人気馬の逆を突く」展開バイアスの適用は除外し、純粋な能力・脚質・馬場適性で展開を組み立てる。
先行力が高い馬として15番ローズカリス(先行力100)・10番ラスティングスノー(90.3)・1番フルールジェンヌ(86.2)・16番ファニーバニー(86.4)などが前目を争う構図が想定される。これらが前に固まる分、好位中団に位置できる馬がペースを見ながら動けるポジションとなる。
騎手心理の観点では、最高水準の実績数値を持つ11番クリエープキー・松山弘平騎手は前走勝利の勢いをそのままに「人気馬の仕掛けタイミングより少しずらす」戦術を取る可能性が考えられる。また、7番アイニードユー・西村淳也騎手は前走1着の馬への初騎乗で「よい状態を壊さない」意識から好位中団で折り合いを重視した騎乗が想定される。
総じてペースはミドル〜やや流れる展開が想定され、前崩れにはなりにくいものの逃げ馬がそのまま押し切るには直線で含水率の高さが壁になる可能性がある。好位中団から直線で外に出しながら持続力を活かす競馬が最も報われやすいレースになると思われる。
| 評価 | 得点 | 馬番 | 馬名 | 理由(期待値オッズ含む) |
|---|---|---|---|---|
| S | 4 | ショウナンカリス | 総合値・基本能力値ともに全馬中最高水準で、重賞(GⅠ7着・GⅢ2着)での裏付けがある。継続騎乗の池添騎手の実績数値は高め。先行力71と好位から競馬できる脚質は稍重馬場との親和性が高いと思われる。11週の休み明けは不安材料だが潜在能力は最上位評価が妥当と考えられる。期待値オッズは単勝6.3倍前後が境界で、現在のオッズはちょうど境界線付近にあり買い判断の範囲内と思われる。 | |
| S | 7 | アイニードユー | 前走エルフィンS1着(中3週)で直近の勢いは全馬中最高水準。騎手交代で全馬中上位水準の実績数値を持つ西村淳也騎手が乗る。先行力・決め脚のバランスが整っており好位差しの展開に合致すると思われる。中枠の利も活かしやすい。期待値オッズは単勝11〜12倍が境界で、現在の単勝11.9倍はほぼ境界線上にあり積極的に評価できる水準と思われる。 | |
| A | 14 | コラルリーフ | 鮫島克駿騎手の実績数値は全馬中非常に高い水準。決め脚93.4・基本能力値89.5ともに上位。前走1着からの10週休み明けは若干の不安。外枠14番から後方外目を追走して直線一気というプランは、稍重の含水率分布では末脚のキレが殺される可能性も考慮が必要。期待値オッズは単勝17〜18倍が境界で、現在17.5倍はやや割安感のある水準と思われる。 | |
| A | 17 | サンアントワーヌ | 基本能力値90.8・穴馬得点515.7はともに全馬中最高クラス。前走GⅢ5着と重賞でも上位争いの実績あり。荻野極騎手の実績数値は高め。外枠18番に近い17番だが、阪神外回りの長い直線が差し馬にとってプラスになりうる。騎手交代初騎乗のため馬との意思疎通が鍵。期待値オッズは単勝6〜7倍が境界で、現在6.3倍はほぼ妥当な水準と判断できると思われる。 | |
| A | 5 | テイエムスティール | 決め脚100・基本能力値86.2はいずれも上位水準。高杉騎手の実績数値は高め。キャリア2戦と経験の浅さがリスク。先行力が低く後方からの競馬になりやすいが、稍重のゴール前が末脚の切れを殺す方向に働く可能性があり、今回の馬場との相性は若干のマイナスと考えられる。期待値オッズは単勝6〜7倍が境界で現在6.1倍は妥当水準。 | |
| A | 11 | クリエープキー | 全馬中断トップの騎手実績数値を持つ松山弘平騎手への乗り替わりが最大の評価材料。前走かささぎ賞1着(10番人気)と低人気を覆した直近の勢いも魅力。基本能力値76.3は中程度だが、騎手力で能力差を補う展開が見込める。中3週と短間隔も前走直後の上積みを考えれば許容範囲内と思われる。期待値オッズは単勝25〜30倍が境界で、現在27.9倍はやや割安と判断できると思われる。 | |
| B | 16 | ファニーバニー | 先行力86.4と高く基本能力値84.3も上位。2走前秋明菊賞1着など芝での実績あり。前走8着は後退しているが一時的なものである可能性も否定できない。外枠から積極先行の選択肢もあり、稍重での持続力勝負は合う可能性がある。期待値オッズは単勝10〜11倍が境界で、現在9.6倍はやや割高気味と思われる。 | |
| B | 9 | タイセイフレッサ | 基本能力値89.7は全馬中上位水準。新潟2歳S3着(GⅢ)の芝重賞実績あり。11週の休み明けと前走7着の後退が評価を下げる要因。稍重で時計がかかる展開になれば体力が溜まった状態の馬の末脚が活きる可能性はある。期待値オッズは単勝80〜100倍が境界で現在94倍は境界付近と判断できると思われる。 | |
| B | 12 | トワニ | 決め脚88.9は全馬中で高い水準。前走3着で流れは悪くないが、中2週という超短間隔が最大の懸念。田山騎手の実績数値は低め。超短間隔で状態が維持できているかどうかが鍵で、それが確認できれば評価を上げる余地がある。期待値オッズは単勝22〜25倍が境界で、現在26倍はやや割安と思われる。 | |
| B | 8 | ルージュサウダージ | 前走1200m勝利の勢いはあるが、今回は距離延長となる。継続騎乗で安定感あり。基本能力値71.2は中程度。距離への対応が確認できていない点が評価を抑える。稍重で距離延長は体力の裏付けが問われる。期待値オッズは単勝12〜14倍が境界で、現在13.2倍は妥当水準と判断できると思われる。 | |
| C | 13 | デアヴェローチェ | 基本能力値85.7は上位水準だが、近走が5着→1着→5着と安定しない。騎手交代(北村友→酒井学)で酒井騎手の実績数値はやや低め。外枠からの初騎乗で後方待機になりやすく、末脚勝負は稍重馬場では届きにくい可能性がある。期待値オッズは単勝8〜9倍が境界で、現在8.8倍はほぼ割高水準と思われる。 | |
| C | 1 | フルールジェンヌ | 先行力86.2と高く最内1番枠から前目ポジションを自然に取れる立場。ただし騎手交代初騎乗(永島騎手・実績数値低め)で近走は着順が安定しない。1番枠の先行有利は認めつつも能力的な裏付けが薄い。期待値オッズは単勝50〜60倍が境界で、現在78.2倍は境界を超えており一定の期待値はあると思われる。 | |
| C | 10 | ラスティングスノー | 先行力90.3は全馬中最高水準の一角で内枠から前目が取れる。ただし前走GⅠ16着大敗・騎手交代(菱田→松本大輝・実績数値低め)が重なる。過去に重馬場での1着実績はあり稍重との相性は悪くない可能性があるが、直近の結果が重くのしかかる。期待値オッズは単勝35〜40倍が境界で、現在37.1倍は境界線付近と思われる。 | |
| C | 15 | ローズカリス | 先行力100は全馬中最高で逃げ番手を取りやすい。ただしダート主体のキャリアで芝GⅡへの対応が未知数。前走GⅠ13着大敗も参考外とは言いにくい。直線の急坂をクリアできる根拠が乏しい。期待値オッズは単勝25〜30倍が境界で、現在29倍は境界付近と思われる。 | |
| C | 3 | プレセピオ | 近走8着→1着→2着→1着→4着と波がある。前走後退・騎手交代(浜中→富田・実績数値低め)。決め脚41.3・基本能力値65は全馬中で低い水準。稍重馬場での馬場適性が未知数。期待値オッズは単勝18〜20倍が境界で、現在20.3倍はほぼ割高水準と思われる。 | |
| C | 2 | ギリーズボール | 前走重賞で13着大敗、キャリア2戦の経験不足。西塚騎手の実績数値は中程度。先行力が低く後方からの競馬になりやすい。末脚は76.8とそれなりにあるが、稍重馬場では届きにくい可能性が高い。期待値オッズは単勝12〜14倍が境界で現在14.0倍は境界付近と思われる。 | |
| C | 18 | イヌボウノウタゴエ | 前走GⅠ10着大敗・大外18番・キャリア3戦。吉村騎手は継続騎乗だが実績数値は中程度。外枠からの追い込みは距離ロスが大きく稍重馬場では末脚が届きにくい状況。積極的に評価できる材料に乏しい。期待値オッズは単勝25〜30倍が境界で現在30.9倍はわずかに境界超えと思われる。 | |
| C | 6 | タイニーワンダー | 直近2戦がダートで芝適性が読み取れない。基本能力値・総合値が計算不能扱いとなっており数値による評価が難しい状況。吉田隼人騎手の実績数値は高め(全馬中最上位水準)だが、路線変更の不確かさが大きすぎる。期待値オッズは単勝30〜35倍が境界で現在36.7倍は境界を超えているが不確実性も高い。 |
| # | 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 6 | タイニーワンダー | 直近2戦がダートで芝適性が完全に未知数。基本能力値が計算不能で評価のしようがない。馬場・コース対応の裏付けが最も乏しい。 |
| 2 | 18 | イヌボウノウタゴエ | 前走GⅠ大敗・大外18番枠・キャリア3戦。稍重馬場で大外追い込みが決まる要素が揃っていない。距離ロスが最大級のポジション。 |
| 3 | 3 | プレセピオ | 基本能力値・決め脚ともに全馬中低水準。前走後退・騎手交代で実績数値の低い騎手。稍重でのパワー型勝負に対応できる根拠がない。 |
| 4 | 15 | ローズカリス | ダート主体キャリアで芝GⅡへの適性が未知数。直線急坂適性の裏付けがない。前走GⅠ大敗も重く見る。 |
| 5 | 2 | ギリーズボール | 前走重賞13着大敗でキャリア2戦の経験不足。先行力が低く稍重馬場での後方差しは届きにくい。GⅡ水準での対応根拠がない。 |
| # | 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 4 | ショウナンカリス | 全馬中最高の能力値・重賞実績・継続騎乗。脚質的に好位差しで稍重との相性も良い。唯一の不安は11週の休み明けのみ。 |
| 2 | 7 | アイニードユー | 直近1着の最良の流れで、実績数値上位の騎手に乗り替わり。中枠・好位差し・勢いの三拍子が揃っている。中3週の短間隔のみが軽微なリスク。 |
| 3 | 17 | サンアントワーヌ | 能力値最高水準・穴馬得点最高クラス・重賞上位入着実績。騎手交代初騎乗の不確実性があるが、能力的な不安要素は最も少ない部類。 |
| 4 | 14 | コラルリーフ | 継続騎乗・実績数値非常に高い騎手・決め脚と基本能力値ともに上位。前走1着の実績あり。10週休み明けのみが不安材料。 |
| 5 | 11 | クリエープキー | 全馬中断トップ騎手・前走勝利の勢い。基本能力値は中程度だが騎手力で補える。中3週という間隔も前走好走直後なら許容範囲。 |
| # | 馬番 | 馬名 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 11 | クリエープキー | 現在単勝27.9倍と中穴水準だが、全馬中トップ騎手(松山)への乗り替わりと前走勝利の勢いが合わさる。期待値オッズ境界の25〜30倍を考えると現在は割安水準と思われる。 |
| 2 | 14 | コラルリーフ | 決め脚93.4・実績数値最上位の鮫島騎手で単勝17.5倍。期待値オッズ境界17〜18倍を若干下回っており割安感のある水準と思われる。外枠の差し馬だが阪神外回りの長い直線が活きる可能性がある。 |
| 3 | 7 | アイニードユー | 前走1着の勢いと実績数値上位騎手で単勝11.9倍。期待値オッズ境界11〜12倍付近で現在はほぼ境界線上の適正水準。勢いが数字に反映されていないとも読める。 |
| 4 | 12 | トワニ | 決め脚88.9の高さがあり前走3着の勢いで単勝26倍。期待値オッズ境界22〜25倍をわずかに上回る割安水準と思われる。超短間隔という不確実性を受け入れれば面白い一頭。 |
| 5 | 17 | サンアントワーヌ | 基本能力値・穴馬得点最高クラスが単勝6.3倍というオッズに収まっている。能力の高さとオッズのバランスで見ると対コスト期待値は十分あると思われる。 |