今回のニュージーランドトロフィーは、中山競馬場の芝1600mで行われるGⅡです。 このコースはスタートから最初のコーナーまでの距離が短く、枠順の内外による有利不利が出やすいのが特徴です。 特にスタート直後のポジション争いが激しくなりやすく、各騎手はゲートを出た直後から素早い判断を迫られます。 坂を2度越えるという特性から、先行馬には持続力が、差し馬には鋭い末脚がそれぞれ求められます。
今回の注目点はディールメーカー(戸崎騎手)とゴーラッキー(横山武史騎手)のS評価コンビです。 ディールメーカーは連勝中の流れに加え、実績ある騎手への乗り替わりという強化要素が重なります。 ゴーラッキーは着順の安定と適切な間隔が整っており、条件は揃っています。
A評価のジーネキング(横山和生騎手)は先行力の数値が全馬中で際立って高く、自分でレースを作る競馬ができる存在です。 ただし近走では距離の長いレースで結果が出ておらず、今回の1600mへの短縮が吉と出るかが見どころとなります。 ガリレア・ヒズマスターピース・ジーティーシンドウも能力評価は高いものの、それぞれ「直前のレースで失速した」「重賞での脆さがみられた」という懸念材料を抱えています。
ハノハノとアルデトップガンは能力表で数値が算出されておらず、情報が限られた状態での判断が必要です。 特にハノハノはダート新馬戦の勝ちだけという経歴で、芝1600mの今回は未知の部分が大きいと言えます。 マダックスとブルズアイプリンスも地方戦や下位クラスでの直前実績であり、今回のGⅡという格での対応には慎重な見方が必要です。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 評価 | ひとこと理由 |
|---|---|---|---|---|
| 14 | ディールメーカー | 戸崎圭太 | S | 連勝中の勢いに実績ある騎手への乗り替わりが重なる。能力と騎手の質が整った最有力の一頭 |
| 11 | ゴーラッキー | 横山武史 | S | 着順の安定と適切な間隔が揃う。6週の余裕ある準備で状態面の不安が少ない |
| 5 | ジーネキング | 横山和生 | A | 先行力が全馬中際立って高く、自らレースを作れる。近走の距離短縮が吉と出る可能性 |
| 13 | ガリレア | 石橋脩 | A | 総合値は上位水準。ただしスプリングSで10着と直前重賞での失速が気になる点 |
| 4 | ヒズマスターピース | 佐々木大 | A | クイーンCでの1着実績。先行力が高く内枠を活かした粘り込みが描ける |
| 10 | ジーティーシンドウ | 田辺裕信 | A | 近走で安定した上位着順が続く。ただし2週という短い間隔での連戦が変数 |
| 3 | レザベーション | 原優介 | B | 未勝利戦2戦で結果が出せていないが、決め脚の数値は上位。乗り替わりで変化がある |
| 7 | ロデオドライブ | 津村明秀 | B | 1勝クラス1着の直前実績。決め脚の数値が高く、差し脚を活かせる展開が来れば面白い |
| 6 | シュペルリング | ディー | B | 決め脚の数値は高いが近走が振るわない。7週の間隔で仕上げは整っている可能性がある |
| 15 | ミリオンクラウン | 柴田大知 | B | 総合値は上位だが近走で着順が安定しない。2週の短い間隔も懸念材料 |
| 1 | ハノハノ | 岩田康誠 | B | 能力表の算出なしで情報が少ない。ダート新馬1着のみという経歴で芝GⅡは大きな未知 |
| 9 | ブルズアイプリンス | 柴田善臣 | C | 地方戦直前は中央との比較が難しい。芝での実績が新馬16着のみで今回は条件が厳しい |
| 8 | スマイルカーブ | 大野拓弥 | C | アネモネS13着の直前実績。地方・中央の混在した戦歴で今回のGⅡは格の差がある |
| 2 | マダックス | 吉田豊 | C | ダート未勝利戦での直前実績で芝GⅡとのギャップが大きい。2週の短い間隔も厳しい |
| 12 | アルデトップガン | 三浦皇成 | C | 能力表の算出なし。直前はダートで厳しい結果が続き、今回の芝GⅡでは材料が不足 |
戸崎騎手は今回、前走で坂井騎手が勝利した馬への乗り替わりという形でこのレースに臨みます。「前の騎手が結果を出した馬を引き継ぐ」という立場は、馬への期待値が明確な反面、前走を超えなければという意識が生まれやすい状況でもあります。ただし戸崎騎手の豊富な経験から、そのプレッシャーを前向きな判断力に変える精神的な余裕は十分にあると考えられます。8枠14番という外枠からのスタートになるため、序盤のポジション取りで余分な脚を使うリスクを意識しながら、最初のコーナーまでに自然な形で内側に入れるかどうかという点を、ゲート前から考えているはずです。連勝中という馬の好調な流れを信じて、落ち着いて乗れる心理状態にあると思われます。
中山芝1600mはスタートからコーナーまでの距離が短いため、外枠の馬ほど序盤のポジション争いで不利になりやすいコースです。戸崎騎手としては、スタートで素早く内側に切り込み、無駄なく中団のポジションを確保するという判断が最も合理的です。前走の1勝クラスの内容(4番枠から1着)と比較すると、今回は枠の不利がありますが、決め脚よりも先行力の方が目立つ馬ではないため、無理に前に行かず差す形を選ぶ可能性があります。人気馬であるジーネキングが自ら先頭に立つ競馬をしてくれるなら、その番手から直線で追い出すという流れになった時は、差し切る可能性が高いと考えられます。中山の坂を2度越えることで、前に行った馬の脚が鈍くなるタイミングを狙うという戸崎騎手らしい計算された競馬が最も予想される行動です。
未勝利戦・1勝クラスと連勝してきた勢いは本物であり、直近2走で安定した差し脚を見せています。乗り替わりで戸崎騎手に変わるという変化は、騎手の質という面での強化となります。外枠は中山1600mでの唯一の懸念材料ですが、それを差し引いても今回のメンバーの中では能力面と騎手の質の組み合わせが最上位水準にあります。
横山武史騎手は今回、前走でルメール騎手が騎乗した馬に乗り替わるという形です。「ルメール騎手が乗っていた馬」という見方が一般的にされやすく、その期待値を引き継ぐプレッシャーは当然あるでしょう。ただし横山武史騎手自身が騎手点数の上位にある実力者であり、前の騎手との比較で萎縮するような経験の浅さはありません。前走東京1600mで5着という結果は、先頭に立ちながら末に詰め寄られた内容であり、中山のコース特性に合ったレースができれば着順は変わるという計算を持てます。6週という十分な間隔で馬の状態への不安が少ない点も、精神的な余裕につながっていると考えられます。
6枠11番という枠は、中山1600mでは先行争いに加わるには少し外気味です。前走の内容から先行する馬という特性があるため、スタートで素早くポジションを取りにいく判断をする可能性があります。新馬戦では後方2番手から差し切るという内容でしたが、1勝クラスでは1番手から5着という先行競馬をしており、ポジションの取り方は展開次第で変わる柔軟性があります。中山は先行馬にとって粘り込みやすいコースという特性がある一方で、坂での消耗も大きいため、前半無理なくポジションを取り、後半の坂上りで余力を残す流れになった時は、好走の可能性が高いと考えられます。横山武史騎手のリズム重視の乗り方が活きる場面として、ペースを落ち着かせた後の直線での加速が最も予想される行動です。
2走のキャリアですが新馬・1勝クラスを連勝しており、着順の安定という面では今回のメンバー中でも高い信頼性があります。ルメール騎手から横山武史騎手への乗り替わりという変化は、騎手の質という面ではやや下がりますが、横山武史騎手は現役上位水準の実力者であり、大きな心配はないと考えられます。
横山和生騎手は、スプリングSで12番人気12着という厳しい結果を受けた直後のレースに臨みます。前走の内容が振るわなかった後に、距離を短縮して挽回を図るというのが今回の出走意図と考えられます。先行力の数値が全馬中際立って高い馬を持つ騎手として、「前に行って押し切る」という形が馬の本質的な強さであるという意識は持ち続けているはずです。ただしスプリングS(2000m)で12着という結果は、距離ではなく状態面の問題だった可能性もあり、騎手としても原因の分析を経て今回に向かっているはずです。3週という間隔は短めですが、それだけ状態への自信があると陣営が判断した可能性があります。
先行力の数値が全馬中最高水準であり、過去の重賞(ホープフルS・スプリングS・京成杯・札幌2歳S)でも先頭付近から競馬をするというスタイルが一貫しています。3枠5番という枠は先行馬には動きやすい位置であり、スタートから先頭に立つという積極的な競馬が最も予想される行動です。ただし中山1600mは序盤からペースが上がりやすく、逃げにこだわった場合に後半の坂でバテる展開になるリスクもあります。横山和生騎手の判断として、先頭から1〜2馬身後ろの番手でペースを管理しながら直線に向くという流れになった時は、持続力で押し切る可能性が高いと考えられます。人気馬ディールメーカーが差し競馬をしてくる場合、自分がレースを作ることでその末脚が届かない展開を作るという意識も働くと思われます。
先行力の数値が全馬中トップという事実は、このレースの展開を決める大きな要素です。過去の重賞でコンスタントに先頭付近で競馬をしてきた実績から、今回も流れを作る側に回ると考えられます。スプリングSでの12着は距離(2000m)と競馬場(中山)の組み合わせで体力を消耗した可能性もあり、1600mへの短縮でパフォーマンスが戻る可能性があります。
石橋騎手は、スプリングSで10番人気10着という直前の結果を受けて今回に臨みます。共同通信杯でも7着と、重賞では着順を落としている流れの中での出走です。ただし過去の実績(デイリー杯2歳S2着、サウジアラビアRC3着)はGⅡ・GⅢでの好走経験があり、「重賞で戦える力はある」という自信は維持されているはずです。7枠13番という外枠は、中山1600mの特性から不利になりやすい位置です。石橋騎手としては、スプリングSでの失速という記憶を引きずらずに、デイリー杯2歳Sや未勝利戦での差し脚という馬の本来の力を引き出す乗り方に意識を向けているはずです。
外枠であることから、序盤は無理にポジションを上げず、中団から後方のポジションで流れを見るという判断が合理的です。スプリングSでは8番手から10着という差し遅れの内容でしたが、今回は距離が短い分だけポジションを上げやすいという条件改善があります。石橋騎手は外枠でも内を突く進路選択を得意とする印象があり、3〜4コーナーでの内への切り込みを狙う可能性があります。決め脚の数値はそれほど高くないため、末脚一本では厳しく、中団から流れに乗りながら直線で押し切る流れになった時に好走の可能性が高いと考えられます。前走の内容から、展開次第では着順が大きく変わる可能性を秘めた馬として位置づけられます。
デイリー杯2歳SでのGⅡ2着という実績は、このメンバーでも戦える裏付けになります。ただし直近2走の重賞での失速(スプリングS10着、共同通信杯7着)は気になる流れであり、状態面の問題か相手関係の問題かという点が判断を難しくしています。外枠という条件も加わり、「能力はあるが条件が重なる」という状況です。
佐々木大騎手は、クイーンCで7番人気ながら1着という大仕事の後、GⅡの舞台に立ちます。人気薄からの勝利という成功体験は、自信という面で大きなプラスになります。ただし今回の相手は全員牡馬が中心のGⅡであり、前走と同様の競馬が通用するかという緊張感もあるはずです。2枠4番という内枠は、先行力の高い馬にとって非常に有利な位置であり、「この枠なら自分の競馬ができる」という安心感が乗り方に落ち着きをもたらすと考えられます。ただし阪神JFでは15着という大きな着順の崩れがあり、相手が揃った時の対応という面では慎重な見方も必要です。
先行力の数値が全馬中でも上位にあり、過去4走すべてで先頭に立つという一貫した先行スタイルの馬です。内枠から先頭を取り、自らペースを作る逃げ競馬が最も自然な選択です。クイーンCでは5番から先頭を取って1着という内容であり、今回の4番という枠からも同様の展開が描けます。ジーネキングという先行力の高い馬も同じレースに出走しており、先頭争いになった場合にどちらが折り合いをつけるかが序盤のポイントです。佐々木大騎手としては、無理に先頭を取るよりも2〜3番手でジーネキングの後ろにつけるという選択が、後半の余力確保という面で有利になる可能性があります。中山の坂を2度上がることで先行馬が消耗した場合に、最後まで粘り切る展開になった時は、好走の可能性が高いと考えられます。
クイーンCでの1着はGⅢでの実績として有力な材料です。ただし阪神JFでの15着という大きな崩れは、GⅠ・GⅡという格の高いレースでの脆さを示している可能性があります。今回のGⅡという格と、ジーネキングとの先行争いという要素が、この馬の評価を難しくしています。
田辺騎手は今回、前走で岩田望来騎手が騎乗した馬への乗り替わりという形で出走します。前走1勝クラスで4着という結果は悔しさを残す内容であり、今回は巻き返したいという気持ちが自然に生まれます。ただし2週という短い間隔での連戦は、馬の回復状態という面で不確かさがあり、田辺騎手としても馬の状態を確認しながら判断する慎重さが必要です。5枠10番という中枠は、先行・差しどちらの選択も取れる位置であり、田辺騎手の経験でポジションを判断できます。中山芝1600mは田辺騎手が多く騎乗するコースであり、コース経験という面での安心感があります。
近走の内容から、先行よりも中団から差す競馬が自然な形です。ジュニアCでは7番から3着という差し競馬、前走では5番から4着という先行寄りの競馬という二つのスタイルを持っています。今回はメンバーの中で先行力の高い馬が揃っており、ペースが上がりやすい展開が予想されます。その場合、中団から差す競馬を選んだ田辺騎手の判断が正解になる可能性があります。2週の短い間隔で馬の状態に不安がある場合は、無理に脚を使わず様子を見ながらという守りの競馬を選ぶ可能性もあります。先行馬が消耗するペースになった時に差してくる流れになった時は、好走の可能性が高いと考えられます。
新馬1着・ジュニアC3着・1勝クラス(前走)4着と着順が安定しており、一定の実力は示しています。乗り替わりで田辺騎手が担うことで、コース経験と判断力という面での強みが加わります。2週という連戦の間隔が唯一の懸念材料です。
原騎手は今回、前走で田口騎手が騎乗した馬への乗り替わりという形です。直近2走で未勝利戦を連続2着という結果を受けての出走であり、「今度こそ勝ちたい」という気持ちが積もった馬を担います。ただし未勝利戦で結果が出せていない馬でGⅡという大きな舞台に出てくるという状況は、陣営が思い切った使い方を選んだということです。原騎手にとっては「人気薄の立場で気軽に乗れる」という気持ちの余裕が、思い切った判断につながる可能性があります。2枠3番という内枠は、先行するにも差すにも動きやすい位置です。
決め脚の数値が全馬中でも上位水準にあり、末脚という武器は持っています。ただし近走の未勝利戦での4着・4着という結果は、末脚を使えているものの届かないという内容を示している可能性があります。今回の内枠を活かして前目のポジションを取る競馬に切り替えるという選択が、乗り替わりによる変化として表れる可能性があります。GⅡという格での実力差が大きい中では、人気薄として積極的な先行策という奇策が、好結果につながる可能性もゼロではありません。ただし現状のデータからは大きな浮上を見込むための材料が限られており、展開が向いた場合の一発という位置づけになります。
決め脚の数値の高さは評価できますが、それを活かして未勝利戦でも勝てていないという現実があります。GⅡという格での出走は経験という意味合いが強く、今回の結果で評価が大きく変わる可能性はあります。乗り替わりで原騎手がどのような競馬を見せるかが注目ポイントです。
津村騎手は継続騎乗で、前走1勝クラスを制した勢いをそのままGⅡに持ち込みます。1勝クラスとGⅡの間には格の大きな違いがありますが、直前の勝利という成功体験は心理的な余裕をもたらします。ただし前走は10番手から差し切るという内容であり、中山のコース特性でその末脚が同じように炸裂するかどうかという不確かさも感じているはずです。4枠7番という枠は中間的な位置であり、先行・差しどちらの選択もできます。津村騎手は同時に6番のシュペルリングとは別の馬に乗っており、コースでの内外の状況を自分で判断しなければならない立場です。
決め脚の数値が全馬中でも最高水準にあり、前走での差し切り内容からも末脚は本物です。ただし中山1600mは差し馬には難しいコースという一面もあり、後方から大外を回す形では届かないリスクがあります。前走の中山1勝クラスでは10番から差し切っており、このコースでの差し実績は一定程度示されています。今回は同じコースというアドバンテージを持ちながら、GⅡという格での挑戦です。直線での末脚勝負という流れになった時は、好走の可能性がある一頭として位置づけられます。ただし人気上位の馬に対して逆転するほどの材料があるかという点では、慎重な見方が必要です。
2走で連勝という流れは評価できますが、どちらも1勝クラス以下での結果です。決め脚の数値の高さは魅力的であり、展開次第では上位に食い込む可能性があります。津村騎手の継続騎乗というのも、馬の特性把握という面では強みです。
ディー騎手は今回、前走で津村騎手が騎乗した馬への乗り替わりという形です。前走1勝クラスで15着という厳しい結果を引き継ぐ立場であり、その結果への不安を払拭しながらスタートを迎えることになります。ただし前々走の京王杯2歳Sでは6着と重賞での経験があり、能力の可能性という面では一定の期待が持てます。7週という十分な間隔があることは、前走の疲れが抜けているという前向きな解釈ができます。4枠6番という枠は動きやすい位置であり、どのような競馬を選ぶかという点でディー騎手の判断力が問われます。
決め脚の数値が全馬中でも上位にあり、新馬戦では差し脚で勝利した内容があります。前走1勝クラスでの15着は、前走から間隔が短かった可能性や、コース適性の問題が影響した可能性があります。今回は7週の間隔を置いた後での出走であり、仕上がりが戻っていれば決め脚を活かした競馬ができる可能性があります。ディー騎手としては、中団から末脚勝負という選択が馬の特性に合った戦略になると考えられます。前走での大きな着順の崩れという記憶が、慎重な乗り方につながるリスクもありますが、間隔を置いた後の一変という可能性も否定できません。
前走15着という結果は評価を下げる材料ですが、7週の間隔と決め脚の数値の高さから、一変の可能性は残っています。ディー騎手は継続して新馬戦から手綱を取っており(津村騎手が前走)、馬の特性をよく理解している可能性があります。乗り替わりでのプラスとマイナスが交錯する判断の難しい馬です。
柴田大知騎手は今回、前走で吉田隼人騎手が騎乗した馬への乗り替わりという形です。若葉Sでは11番人気11着という厳しい結果を引き継ぐ立場であり、その重い材料を持ちながらGⅡに出走します。ただし馬自体の総合値は全馬中でも上位水準にあり、過去の実績(コスモス賞2着・札幌2歳S8着)から能力の下限はある程度見えています。8枠15番という大外枠は中山1600mでは最も不利な位置であり、精神的な緊張感が増す要素です。柴田大知騎手としては「大外から無理せず、展開の恵みを待つ」という割り切った判断が必要な状況です。
過去の走りを見ると、常に先行集団の3〜4番手で競馬をするというスタイルが一貫しています。大外枠からそのポジションを取るためには序盤に大きなエネルギーが必要となるため、今回は後方で我慢するという選択が合理的です。総合値の高さという材料から本来の末脚が引き出せれば、前走よりも良い着順になる可能性はあります。ただし2週という短い間隔と大外枠という二つの不利が重なっており、今回の条件は決して良くありません。柴田大知騎手の経験から、無理をせず馬の状態を最優先にした判断をしてくるという流れになった時は、着順より内容を重視した乗り方が最も予想される行動です。
総合値の高さは評価できますが、大外枠・2週間隔・前走大差負けという三つの懸念材料が重なっています。本来の力を発揮できる条件が整えば上位に食い込める可能性はあるものの、現状の条件では素直に高い評価をしにくい状況です。
岩田康誠騎手は今回、能力表の算出がない馬という情報が少ない状況での参戦です。ダート新馬戦1着という一つの実績だけでGⅡの芝1600mに出走するという大きな挑戦は、陣営が何か特別な可能性を感じての決断と考えられます。岩田康誠騎手の経験の豊富さから、「情報が少ない馬での未知の挑戦」という状況でも冷静にレースに向かえる精神力は持っています。1枠1番という最内枠は先行馬にとって非常に有利な条件であり、「枠はいい」という安心感でスタートを迎えられると考えられます。ただし芝での実績がなく、コース適性という面での不確かさが心理的な重しになります。
1枠1番という最内から、ロスなく先行するという選択が最も合理的です。ダート新馬戦での勝ちっぷりから先行力のある馬と想定されますが、芝1600mでそのスタイルが通用するかは実際に走ってみないとわかりません。岩田康誠騎手としては、馬の反応を見ながら無理のない先行という判断が最初の目標になると考えられます。先行しながら馬の手応えを確認し、余力があれば直線で押し切るという流れになった時は好走の可能性が残ります。ただし芝という初経験のコースで、GⅡのメンバーを相手にするという条件は、現実的には厳しい戦いを強いられる可能性が高いと思われます。
能力表で数値が算出されていない点と、芝での実績がないという点が大きな懸念です。最内枠という条件の良さと岩田康誠騎手の経験が、不確かさを少しでも補える可能性があります。この馬については「未知数」という評価が最も正直なところです。
柴田善臣騎手は今回、地方戦直前・芝実績がほぼない馬という難しい材料でGⅡに挑みます。高知ダート1着→中央芝GⅡという大きなギャップのある使われ方であり、騎手としても「どこまで通用するか試してみる」という意識での参戦になると考えられます。ベテランの柴田善臣騎手は、このような状況での心理的な落ち着きは十分に持ち合わせており、過度な緊張はないと思われます。5枠9番という中枠は動きやすい位置ですが、そもそも馬の能力面での疑問が大きい状況です。
芝での実績が新馬16着のみという馬に対して、GⅡでどのような競馬をするかという選択肢は限られています。柴田善臣騎手としては、馬の芝への対応を確認しながら、無理のないポジションで走らせるという判断が現実的です。地方戦での勝利からある程度の基礎能力はあると考えられますが、中央の芝GⅡという格での通用は未知数です。展開次第で着順に変化が出る可能性は完全には否定できませんが、現状の材料からは大きな期待をかけるのは難しい状況です。
芝での実績がほぼなく、直前が地方ダート戦という経歴は今回のGⅡでの評価を大きく下げる材料です。柴田善臣騎手の経験で補える部分はありますが、馬の能力面での疑問が残ります。
大野騎手は、アネモネS13着という前走の結果を受けてGⅡに臨みます。その前の直前実績が地方ダート戦での1着という混在した経歴の馬を担う状況であり、今回のGⅡは格の差が大きいという認識はあるはずです。5枠8番という枠は動きやすい位置ですが、馬の前走内容からは大きな期待をかけるための材料が揃っていません。大野騎手としては「経験を積ませることを最優先に、無理のない競馬をする」という割り切りの中でスタートを迎えると考えられます。
前走アネモネSでの13着という内容と、直前の地方戦という経歴から、今回の相手関係での戦い方は限られます。馬の状態を最優先にした無理のない競馬という判断が最も現実的です。大野騎手は継続騎乗であり馬の特性は把握していますが、その特性を活かせるほどの能力の裏付けが今回は見当たりません。中山芝1600mという条件で、どのような走りを見せるかという経験値の積み上げという位置づけでの出走になると考えられます。
アネモネSでの13着と、地方・中央混在の戦歴が評価を下げる主な要因です。大野騎手の継続騎乗は信頼という面では評価できますが、馬自体の能力面での裏付けが今回は限られています。
吉田豊騎手は今回、ダート未勝利戦を勝ったばかりの馬で芝のGⅡに挑むという状況です。前走でのダート1着という成功体験は馬への信頼を持てる材料ですが、芝に切り替わるという大きな変化への不安は当然あります。新馬戦では芝1600mで15着という結果があり、芝での実績としてはその一つが示すように厳しい経験があります。1枠2番という内枠は条件としては悪くないものの、今回の出走の目的として「芝での適性確認」という側面が大きいと考えられます。2週という短い間隔での連戦も、状態面への懸念を加えます。
内枠を活かして中団前目のポジションを取るという選択が自然ですが、芝1600mでのGⅡというレースで通用する能力があるかどうかという根本的な疑問が残ります。吉田豊騎手の経験として、馬の芝への対応を確かめながら、無理のない競馬をするという判断が最も現実的です。先行力の数値が低い(マイナス値)という点も、前に行けないという制約を示しています。展開次第での思わぬ好走という可能性は極めて低く、今回は経験という意味合いでの出走と考えられます。
芝新馬15着という経験と、直前がダート戦という経歴、そして先行力がほぼない(マイナス値)という能力表の数値が、今回の評価を下げる主な要因です。2週の短い間隔も加わり、現状では上位との差が大きいと考えられます。
三浦騎手は今回、能力表の算出がなく、直前もダートで厳しい結果が続いている馬を担います。昇竜Sでの8着という前走の結果と、過去のダートでの結果から、今回の芝GⅡで戦える手応えという面での確信は持ちにくい状況です。7枠12番という枠は中山1600mでは不利ではありませんが、馬の能力面での疑問が先に立ちます。三浦騎手の経験として「難しい条件の馬でも全力で臨む」という姿勢は持ちながらも、今回は現実的な期待の範囲を見極めながらのスタートになると考えられます。
過去の戦歴がすべてダートでの実績であり、芝への切り替わりという適性面が最大の疑問です。三浦騎手としては、まず馬の芝での反応を確認するという観察重視の乗り方になると考えられます。ダートでの成績(プラタナス賞4着、1勝クラス9着など)からは、ダートでもそれほど高い成績ではなく、芝GⅡという今回の格は明らかに現状の力を超えた相手関係と判断できます。馬の潜在的な適性が発揮される展開になった時のみ、着順に食い込む可能性があるという位置づけになります。
能力表の算出なし、直前ダート8着という材料は今回の芝GⅡでの評価を大きく下げます。芝での実績がなく、ダートでの実績も高くないため、現時点での評価は最下位水準になります。三浦騎手の経験が唯一の救いとなりますが、馬の素材面での疑問を騎手の技量だけで補うことは難しいと考えられます。