今回の桜花賞は、阪神競馬場の外回りコース・芝1600mを舞台に18頭が争うGⅠです。 このコースは最初のコーナーまでの距離が長く、枠順による有利不利が比較的出やすいとされます。 外枠の馬は序盤にポジションを取りに行くために余分な力を使う傾向があり、内枠は先行馬にとって特に有利な条件となりやすい点が、各騎手の初動判断に大きく影響します。
能力評価の上位にはドリームコア(ルメール騎手)・アイニードユー(川田騎手)が並び、 この2頭の動向が全体の流れを作る可能性が高いと考えられます。 人気の集中する馬を他の騎手がどう意識し、どのタイミングで動くかが、展開の鍵になります。
先行力トップのリリージョワ、決め脚最高値のアランカール、総合値100のブラックチャリス、阪神JF勝利のスターアニスなど、 能力の軸が複数存在し、一本の流れに収束しない複雑な展開が予想されます。 また今回は16週(スターアニス)・22週(フェスティバルヒル)・12週(ブラックチャリス)と長期間隔明けの馬も複数おり、 仕上がり状態の読み合いも重要な観点となります。
騎手の質という面では、ルメール・川田という高水準の二名が上位人気を担う構図であり、 武豊・松山・坂井・戸崎ら経験豊富な騎手がどう割って入るかが、馬券の面白さにもつながる点です。 馬場状態は良馬場が想定され、各馬の本来の走りが反映されやすい条件と言えます。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 評価 | ひとこと理由 |
|---|---|---|---|---|
| 14 | ドリームコア | ルメール | S | 最上位の騎手が継続騎乗。近走で安定した上位着順が続き、能力と騎手の質が高水準で噛み合う |
| 6 | アイニードユー | 川田将雅 | S | 前走重賞を制した勢いが続く。川田騎手が手綱を持ち直し、先行力で主導権を握る展開が描ける |
| 17 | ブラックチャリス | 津村明秀 | A | 総合数値が全馬中最高水準。フェアリーS制覇の実績は重く、先行力・決め脚ともに高い |
| 15 | スターアニス | 松山弘平 | A | 阪神JF勝利の格上実績。16週の間隔が変数だが地力は申し分ない |
| 13 | リリージョワ | 浜中俊 | A | 前走・前々走連勝中、先行力トップ。距離延長という変化が今回の焦点 |
| 7 | アランカール | 武豊 | A | 決め脚数値が全馬最高。チューリップ3着で実力を示す。安定感の面でやや慎重な見方も必要 |
| 1 | フェスティバルヒル | 坂井瑠星 | A | 22週明けという不確定要素はあるが、決め脚の数値が高く、坂井騎手の腕が状態面を補える可能性 |
| 12 | スウィートハピネス | 高杉吏麒 | B | 決め脚上位。近走で結果が出ていない点がやや気になるが、8週間隔でコンディションは安定圏 |
| 11 | ジッピーチューン | 北村友一 | B | 先行・決め脚のバランスが整う。大きな強調材料はないが堅実な走りが期待できる存在 |
| 3 | ディアダイヤモンド | 戸崎圭太 | B | 前走アネモネS1着は評価できる。重賞での安定性と3週の短い間隔が見極めポイント |
| 10 | ナムラコスモス | 田口貫太 | B | チューリップ3着と善戦。重賞での突き抜けには材料が不足気味だが一定の力は示している |
| 5 | ギャラボーグ | 西村淳也 | B | 決め脚の数値は高め。乗替わりという変化があり、重賞での実績面では上位との差がみられる |
| 4 | エレガンスアスク | 岩田望来 | B | 先行力は全馬でも上位。2走のキャリアで底を見せておらず未知の可能性があるが情報が少ない |
| 2 | サンアントワーヌ | 荻野極 | B | 先行力はあるが近走重賞で結果が伴っていない。騎手の実績面でも評価を上げにくい状況 |
| 9 | ルールザウェイヴ | 原優介 | B | アネモネS2着と勢いはある。ただGⅠ初挑戦の経験面と騎手データで一歩見劣り |
| 8 | ロンギングセリーヌ | 石橋脩 | C | フラワーC2着は悪くないが、距離延長と相手強化の影響が読みにくい。2週という短い間隔も変数 |
| 16 | ショウナンカリス | 池添謙一 | C | 重賞では二戦連続で結果が出ていない。現状の戦績で上位を争う根拠が見出しにくい |
| 18 | プレセピオ | 富田暁 | C | 騎手・馬の両面で数値が厳しく、今回の相手関係では力の差が出やすい状況とみられる |
ルメール騎手は今回、最上位の騎手水準を持ちながら、クイーンCで2番人気2着という「勝ちきれなかった」という課題を背負った状態でこのレースに臨みます。前走の着差はわずかであり、自馬の力への信頼は十分にある一方、「またあと一歩」という結果を避けたいという気持ちが、この舞台で積極的な判断を促す可能性があります。人気を背負うプレッシャーを受けつつも、経験の豊富さから冷静な判断が維持されると考えられます。阪神外回りは末脚勝負になりやすいコースという認識のもと、直線でしっかり余力を残す乗り方を想定しているはずです。
7枠14番という外枠からのスタートになるため、序盤は無理に内側へ押し込まず、流れを見ながら中団から後方のポジションを確保する流れになると考えられます。先行力の数値が飛び抜けて高くないことも踏まえると、末脚に賭ける競馬が自然な選択肢です。川田騎手のアイニードユーが前で流れを作る可能性が高く、その動向を見ながら直線入口で外に持ち出すタイミングを計るという立ち回りが最も想定されます。阪神外回りの長い直線で決め脚を発揮するという流れになった時は、上位争いに加わる可能性が高いと考えられます。
クイーンCでは1番枠から2着という結果で、追い込みが届きかけた内容でした。阪神外回りは東京ほど直線が長くないものの、末脚の質が問われるコースであることに変わりはありません。外枠のため道中は外々を回ることになりやすく、距離のロスが生じる可能性はあります。ただしルメール騎手のポジション取りの巧みさが補える可能性があり、枠のハンデを最小化できる点でも注目されます。総合的に、能力と騎手の質の高さから最有力の一頭と位置づけられます。
川田騎手は今回、乗り替わりで手綱を持つ形となります。前走のFレビューは西村騎手が騎乗して1着という結果でしたが、今回川田騎手に変わったことで、陣営の「ここが本番」という意思が伝わってきます。川田騎手にとっては、前走の結果という好材料を引き継ぎながら、自身の経験でさらに上を目指すという前向きな状況にあります。ただし今回の出走数は18頭と多く、ポジション争いが激しくなることへの警戒感も持ちながら臨む形になるでしょう。
3枠6番という比較的内めの枠から出走し、先行力の数値も高水準であることから、序盤から前目のポジションを確保しにいく可能性が高いと思われます。阪神外回りでは前に位置する馬が直線を向いた時に有利になる場面も多く、この馬の特性を活かした立ち回りが自然な選択です。リリージョワという先行力トップの馬が前にいる場合、その直後につけるか、あるいは先手を取りにいくかという判断が序盤のポイントになります。川田騎手の経験から考えれば、力まず自然なポジションを取りながら、直線での伸びに賭けるという流れになった時は、差し切る可能性が高いと考えられます。
前走Fレビューの1着は芝1400mでの結果であり、今回は1600mへの距離延長という変化があります。先行力の数値は高いため距離延長は極端な不安材料ではありませんが、末脚勝負の流れになった場合に対応できるかどうかが一つの焦点です。川田騎手の判断力と経験が、この変化をカバーできると考えられます。
津村騎手は今回、総合数値が全馬中最高水準という強力な素材を担います。フェアリーSを制した実績があり、重賞制覇という結果を持って臨む心理的な余裕は大きいと思われます。ただし12週という間隔があり、馬の仕上がりに対する確認という意識も持ちながらスタートを迎えるでしょう。騎手自身のGⅠでの経験という点では上位騎手に劣る面があり、その分だけ慎重さが出る可能性も考えられます。
8枠17番という大外枠は、序盤のポジション取りに影響します。先行力の数値が高い馬であることから、外から押して前目に取り付くという選択は可能ですが、大外からの動きは脚を使いやすいという点で、中団での様子見という判断になる可能性もあります。人気馬のルメール・川田両騎手の動向を見ながら、直線で外から差す流れになった時は、高い決め脚を活かした追い込みが最も予想される行動です。フェアリーSでは15番という外枠から勝利しており、外枠への対応力はある程度示されています。
アネモネSでは4番手から3着という結果であり(ルールザウェイヴに0.5差)、上がりの脚はしっかりしています。フェアリーSは15番という外枠から差し切った内容で、外枠対応力を示しました。今回も外枠ですが、同様の競馬ができれば上位争いに加われると考えられます。
松山騎手は阪神JFの勝利騎手として、このコースでの実績という大きな強みを持ってこのレースに臨みます。同じ阪神外回りでの勝利経験があるという自信は、精神的な安定につながるでしょう。一方で16週という長い間隔があり、馬の仕上がりという不確定要素を抱えているという意識は当然あるはずです。「能力は間違いないが、状態面をどう信じるか」という心理の中でレースに向かうことになると考えられます。
7枠15番という枠から、前走と同じコースというアドバンテージを活かした競馬が想定されます。阪神JFの際は9番から8着7着(近走:良馬場、速い流れ)という結果で、末脚で伸びてくる競馬が自身の形です。今回も前半は無理せず中団に置き、直線で外から伸びてくるという立ち回りが最も予想される行動です。松山騎手はこのコースを熟知していることから、向こう正面での位置取りと3〜4コーナーでの進路確保が的確に行われると考えられます。
阪神JFは18頭の大外枠でも1着という実績があり、このコースへの適性は証明済みです。16週の間隔は一般的に長めですが、GⅠ馬としての余力があれば影響は限定的という見方もできます。総合数値も全馬中最高水準に近いことから、状態さえ戻っていれば最有力に近い存在になり得ます。
浜中騎手にとって、連勝中で先行力トップの馬を持ってGⅠに挑む状況は、積極的に動きやすい心理状態をもたらします。紅梅S・もみじSと連続して先頭付近で競馬をして結果を出しており、「前でつぶさなければ」という意識よりも「自分の競馬をすれば結果はついてくる」という自信がある状態と考えられます。一方で今回は距離延長という変化があり、前走よりもペース配分の難しさが増すという懸念を内心持ちながら臨む部分もあるでしょう。
7枠13番という枠から、先行力を活かして前目のポジションを取りにいく展開が自然です。ただし1600mという距離では序盤から飛ばすと末脚が甘くなる可能性があり、道中のペース管理がポイントになります。逃げ馬の存在次第で番手を取るか、先頭に立つかという判断が変わりますが、先行力の高さから前3〜4番手のポジションを確保できる可能性が高いと考えられます。直線で後続の差し馬を振り切る流れになった時は、粘り込みによる好走が最も予想される行動です。
前走・前々走ともに1着という事実は、現在の充実度を示す重要な材料です。先行力トップという数値は今回のメンバー構成の中で際立っており、流れを作る側に回る可能性が高いと考えられます。浜中騎手の経験から考えれば、前に行きながらも無駄な消耗を避けるペース管理ができると期待されます。
武豊騎手は今回、決め脚数値が全馬中最高という馬を担います。チューリップ賞3着という直前の結果があり、GⅠ本番で一変する可能性を秘めた形での参戦です。長年のGⅠ経験を持つ武豊騎手にとって、このような「素質馬をGⅠで解放する」という状況は慣れたテーマでもあります。4枠7番という内よりの枠を得たことで、道中の立ち回りに幅が生まれており、精神的な余裕を持ってスタートを迎えられると考えられます。
内枠を活かして道中は中団のポジションを維持しながら、直線での末脚勝負に持ち込む競馬が自然な選択です。チューリップ賞では11番手から10着という結果でしたが、前々走の阪神JFでは18番手から9着と、差し遅れる場面もみられています。武豊騎手の判断としては、より前目で流れを見るという修正を加えてくる可能性もあります。決め脚の数値が高い馬なので、直線での伸びを最大限に引き出すために、3〜4コーナーでの進路取りが重要な判断ポイントになると考えられます。
野路菊S1着という実績があり、本来は前目で立ち回れる馬です。阪神JFでは大外枠という不利があった中での結果であり、今回の内枠は条件改善とみることができます。レースによって結果が安定しない面がある点は気になりますが、武豊騎手の修正力で対応できる可能性があります。
坂井騎手にとって、22週という長い休養明けの馬を担うことは、仕上がり状態の読みという難題を抱えた出走となります。決め脚の数値は高く、素質の高さは認識しているでしょうが、休養明けで馬がどの程度本来の走りに近づいているかを判断しながら騎乗する必要があります。「行けそうなら動く、無理はしない」という慎重さと素質への信頼が混在した心理状態が想像されます。1枠1番という最内枠を得たことは、道中の消耗を抑える面で好材料と感じているはずです。
1枠1番という最内枠からのスタートは、ロスなくポジションを取れるという大きなメリットがあります。先行力の数値も中程度あることから、無理なく前4〜5番手のポジションに収まる競馬が描けます。休養明けという点から、道中で馬の反応を確認しながら、余力があれば直線で末脚を解放するという競馬が最も予想される行動です。内枠で包まれるリスクもありますが、坂井騎手はポジション取りの機転が利く騎手であり、状況に応じた柔軟な判断が期待されます。
新馬・ファンタジーS・新潟2歳Sと着順の浮き沈みがあり、前走ファンタジーSは9着という結果でした。ただし22週の間隔があることを踏まえると、前走は仕上げ途上だった可能性も否定できません。決め脚の高い数値と最内枠の組み合わせが、今回の注目ポイントになります。
高杉騎手は継続騎乗でGⅠの舞台に臨みます。エルフィンSでは1番人気で8着という結果を受けており、その結果への反省と修正意識を持って今回に臨む心理状態と考えられます。前走で結果が出なかった後のレースは、騎手としての意識のかけ方が変わりやすく、「出直し」という気持ちが積極的な判断につながる可能性があります。6枠12番という枠は、中団付近での立ち回りを想定しやすい位置で、精神的にはやや落ち着いた状態でスタートを迎えられると思われます。
決め脚の数値が上位であることを活かした競馬が基本線になります。阪神JF(11着)、エルフィンS(8着)と上位と差のある結果が続いており、GⅠ・重賞での相手関係への対応が課題です。中団付近で様子を見ながら、直線での決め脚勝負という流れになった時は末脚を活かした追い込みが最も予想される行動です。人気馬との比較では厳しい立場ですが、隣の枠の動向を見ながら進路取りを工夫するという高杉騎手の対応が、着順に影響する可能性があります。
8週という間隔はコンディション維持の面で悪くない設定です。前走エルフィンSではアイニードユーに1着を許しており、同じような展開になれば差が縮まる可能性もゼロではありません。ただし継続して高杉騎手が騎乗しているという事実は、陣営の信頼という面では評価できます。
北村友一騎手は、クイーンCで6着という直前の結果を持って今回に臨みます。同じレースでルメール騎手が2着に持ってきたドリームコアとは差があった形ですが、11番人気という低評価からの一発という意識で臨める気持ちの軽さが、思い切った騎乗につながる可能性があります。6枠11番という枠は動きやすい位置であり、人気薄という立場から大胆な判断をしやすい心理状態でスタートに入ることになるでしょう。
先行力・決め脚ともにバランスが取れた数値であることから、前目から押し切るか、中団に構えて末脚を使うという両方向の競馬が選べます。クイーンCでは2番枠から6着で、先行して粘り込む競馬をしている点も参考になります。今回も似たような立ち回りで、直線での粘り勝負という流れになった時に好走する可能性があります。人気馬を見ながら、展開次第ではポジションを一つ上げるという積極的な選択も考えられます。
未勝利戦を勝利し、クイーンCで6着と段階を踏んできました。人気薄であれば大胆な競馬をする北村友一騎手の傾向から、前目での競馬という選択がとられる可能性があります。大きな強調材料はないものの、堅実な走りが期待できる存在です。
戸崎騎手は、アネモネSで2人気から1着という直前の結果を持って臨みます。「直前の重賞を勝っての本番」という最高の流れにあり、自信を持って積極的に動ける心理状態と考えられます。ただし3週という短い間隔での出走となるため、馬に無理をさせないという意識もあるはずです。前走の津村騎手から乗り替わりという点も、戸崎騎手としては「自分の競馬をする」という意識が強く出る可能性があります。
2枠3番という内枠からの出走で、先行力の数値も高水準です。アネモネSでは4番手から追い込んだ形で1着という内容であり、先行して粘り込む競馬が得意な馬ということがわかります。今回も前目のポジションを取りながら直線での粘り勝負に持ち込む流れになった時は、好走の可能性があります。内枠を活かしてロスなく立ち回ることで、3週間隔という短さによる体力の消耗を最小限に抑える意識が戸崎騎手の判断に反映されると考えられます。
前走アネモネSはリステッド競走であり、今回のGⅠとは格が異なります。連勝経験はあるものの、GⅠでの実力は未知数という部分が残ります。シンザン記念では9着という結果もあり、重賞でのパフォーマンスの安定性という点で慎重に見る必要があります。
田口騎手は継続騎乗でチューリップ賞3着という結果を踏まえ、GⅠ本番に臨みます。「3着というあと一歩の悔しさ」を持ちながら、本番で結果を出したいという気持ちが積極的な判断につながる可能性があります。ただし8人気という中位的な評価の中で、人気馬を強く意識しながら動くという判断が求められます。5枠10番という枠は、流れを見ながら中団で立ち回るという選択がしやすい位置です。
先行力・決め脚ともにバランスが取れた数値を持っており、チューリップ賞では14番という外枠から3着という結果を出しています。今回は5枠という内寄りの枠から、より良いポジションを確保しやすい条件での出走です。前走と同じような競馬で、中団から直線での末脚という流れになった時は、上位に食い込む可能性があります。人気面では上位の馬を意識しながら、展開が向けば差しを決めるという判断が最も予想される行動です。
穴馬得点が高い数値を示しており、人気薄ながら好走する可能性という観点では注目できる馬です。田口騎手の継続騎乗は馬の特性把握という面で強みであり、チューリップ賞の3着という結果から実力の裏付けは一定程度あります。
西村騎手は今回、川田騎手から乗り替わりでこの馬に騎乗します。前走アイニードユーでFレビューを勝利した後、今回はギャラボーグという別の馬での出走となりました。乗り替わりで新しい馬に乗る場合、騎手は「前走の勢いをそのまま持ち込めるか」という意識と「初めて本番で乗る緊張感」の両方を持つことがあります。ただし西村騎手の近走の充実ぶりから、自信を持って乗れる状態にあると考えられます。
3枠5番という枠から、阪神JFとクイーンCでは下位着順が続いた馬を担います。決め脚の数値は比較的高い一方で、重賞での実績が物足りない状況です。西村騎手としては、前走と異なる積極的な競馬で結果を変えようとする可能性があります。前目に取り付いて前半のポジションを改善するという判断が、乗り替わりという変化の中での一つの選択肢になると考えられます。展開次第での浮上という流れになった時は好走する可能性がある存在です。
阪神JFでは川田騎手が騎乗して12着、クイーンCでも川田騎手で12着と、同騎手での結果が振るいませんでした。乗り替わりによって競馬が変わるという可能性はありますが、馬自体の重賞での結果が示す能力面では慎重な見方が必要です。
岩田望来騎手は、前走チューリップ賞で坂井騎手が騎乗した馬を今回引き継ぐ形です。2走しかキャリアがなく、前走7着という結果は残っているものの、底を見せていない未知の素材という見方もできます。岩田望来騎手にとっては「まだ伸びしろがある馬をGⅠでどう動かすか」という判断が求められる騎乗です。2枠4番という内枠は、前走の15番という外枠から大きく改善された条件であり、乗りやすさという面でプラスに感じているはずです。
先行力の数値が全馬中でも上位にあり、新馬戦では3番から3着という形で前目に取り付ける競馬をしています。内枠を活かして前目のポジションを確保し、先行して粘り込むという競馬が自然な選択です。チューリップ賞では7着に敗れましたが、先行力の高さから前半に主導権を持てれば、展開次第で上位に食い込む可能性があります。岩田望来騎手は積極的な判断をする騎手として知られており、人気薄ということも相まって大胆な先行策に出てくる可能性があります。
2戦のみのキャリアで情報が少ないという点はリスクです。新馬1着・チューリップ7着という結果からは、能力の全体像が見えにくい状況にあります。ただし先行力の高さと内枠の組み合わせは、展開次第で面白い存在になる可能性があります。
荻野極騎手は、前走Fレビューで2人気から14番手12着という結果を受けて、このGⅠ本番に臨みます。前走の着順の悪さという材料を引きずりながらの参戦であり、気持ちの切り替えという内面の難しさがある状況です。先行力の高い馬を担っており「前で競馬をすれば結果が変わる」という修正意識が強くある可能性があります。1枠2番という内枠は、先行馬にとって有利な位置で、Fレビューでの不本意な競馬への反省を活かす場面として捉えているはずです。
先行力の数値は全馬中でも高い部類に入り、フェアリーSでは9番から4着と先行して粘った経験があります。今回の内枠から、前走の反省を活かして前目のポジションを確保しにいく競馬が最も予想されます。ただし前走で結果が出なかったという事実があり、GⅠという格の高いレースでその反省を活かし切れるかどうかは未知数です。先行馬が多い場合は、序盤のポジション争いが激しくなる可能性もあります。
フェアリーSでの4着という結果は評価できる材料ですが、前走Fレビューの内容が厳しく、流れの悪さが気になります。先行力という武器は持っているものの、GⅠの相手関係での実力面での見劣りが今回の課題です。
原優介騎手は、アネモネSで12人気から2着という大健闘の直後にGⅠの舞台に立ちます。「届くはずがない人気薄で好走した」という直前の体験は、今回も積極的に動ける心理状態を作りやすいと考えられます。ただしGⅠは初挑戦という経験の差があり、格上の舞台への緊張感もあるはずです。5枠9番という中枠は、立ち回りの自由度が比較的高い位置で、判断の幅が広がります。
アネモネSでは16番という外枠から2着という結果で、先行力の高さを活かして前目に取り付いた内容でした。今回の中枠からは、より自然なポジション取りが可能です。先行力を活かして前目から粘り込むという競馬が基本線になりますが、GⅠの速い流れの中でどこまで対応できるかが問われます。原騎手の積極性という特性から、思い切って前に行く選択をしてくる可能性があり、展開次第では面白い存在になり得ます。
2走のキャリアで安定しており、アネモネS2着という直前の結果は本物の勢いを示しています。ただし相手関係が大幅に強化されるGⅠという舞台での対応は未知数であり、騎手の経験という面でも上位との差があります。勢いという材料を信じるかどうかが、この馬への評価を左右します。
石橋騎手は、フラワーC2着(9人気)という直前の結果を持っての参戦です。人気薄から好走した勢いという材料がある一方、2週という非常に短い間隔での連戦という厳しい条件下での出走です。馬の疲れへの心配と、直前の好走という自信が混在した状態でスタートを迎えることになります。4枠8番という枠は、中団でのポジション取りがしやすい位置です。
先行力の数値が全馬中トップクラスであり、フラワーCでは先頭集団で競馬をして2着という内容でした。今回も前目のポジションを取りにいく競馬が自然です。ただし距離延長(1800m→1600m)という変化があり、より末脚が要求される可能性があります。石橋騎手としては、前走の走りを信じて積極的に前に行くという判断が最も予想される行動です。ただし2週間隔での疲れがあれば、直線での粘りに影響が出る可能性は否定できません。
新馬から4戦すべてで先行ポジションを取れており、逃げ・先行という一貫したスタイルの馬です。決め脚の数値は低めであることから、前半に楽をして後半も持続するという展開が理想形になります。2週という短い間隔と相手強化が評価を下げる主な要因です。
池添騎手は、阪神JFとFレビューで結果が出ていない中での参戦です。特に今回Fレビューでは1番人気から8着という厳しい結果を受けており、人気への重圧と結果が出ない焦りの中でレースに向かう心理状態と考えられます。8枠16番という大外枠は、序盤の位置取りにエネルギーが必要であり、精神的な負荷が増す可能性があります。ただし池添騎手の経験から、過去の結果を冷静に整理して「今回は落ち着いて乗る」という判断に切り替えられる可能性もあります。
先行力の数値は一定程度あるものの、ファンタジーS・阪神JFの外枠でいずれも下位着順という結果が続いています。今回も大外枠という不利な状況での出走です。池添騎手としては無理せず中団を取り、展開次第で末脚を使うという守りの競馬を選ぶ可能性が高いと思われます。大外から無理に押して脚を使うよりも、馬を落ち着かせてから進めるという選択が、今回の枠の使い方として現実的です。
ファンタジーS(12番6着→10着)、阪神JF(18番11着→9着)、Fレビュー(4番8着→10着)と重賞で結果が出ていません。先行力があるにも関わらず結果が伴っていない点は、馬自体の重賞での能力という面での課題を示している可能性があります。
富田騎手は、今回のメンバーの中で最も厳しい評価の馬を担います。前走Fレビュー5着、前々走紅梅S8着という近走の結果から、現状の重賞での力の差は明確に示されています。大外18番枠という最も不利な枠からの出走で、精神的な重圧も大きい状況です。それでも出走するということは、陣営が何らかの可能性を見出しているわけであり、富田騎手は「結果よりも経験として」という気持ちの整理をしながら臨んでいる可能性があります。
大外18番枠からのスタートで、序盤のポジション取りが難しい状況です。紅梅Sでは8番から9着(8着)という結果で、道中のポジションが後手に回ったことが影響した可能性があります。今回は無理に前に取り付かず、後方から流れを見るという選択が現実的です。富田騎手としては、展開が向いた場合に末脚を使うという一発狙いのような形で動くことが想定されますが、決め脚の数値が低いことから、大きな浮上は難しい状況とみられます。
つわぶき賞で2着という結果(8人気)はあり、人気薄での好走例はあります。ただし重賞での結果が厳しく、騎手・馬の両面でGⅠの相手関係への対応という観点では材料が不足しています。大外枠という条件もあり、今回は経験を積む意味合いが強い出走とみられます。