今回のダービー卿チャレンジトロフィーはハンデ戦という特性上、斤量差が結果に直結しやすいレースです。最重量はジュンブロッサムの58.5kg、最軽量はエンペラーズソードとメタルスピードの55kgで、軽量馬の台頭が波乱を引き起こすパターンが起きやすい条件です。
騎手の質では西村淳也騎手(ミニトランザット)と横山武史騎手(ファーヴェント)が飛び抜けて高い評価を受けています。この2頭が今回の「人気の中心」となる可能性があります。対照的に、藤懸貴志騎手(スズハローム)と杉原誠人騎手(エエヤン)は評価が低く、馬の能力を最大限に引き出すのが難しい状況です。
展開面では、ケイアイセナ(津村明秀)が先行力最高水準を持ち、前走の小倉大賞典でも逃げ切り勝ちを収めています。エンペラーズソードとメタルスピードも先行傾向があり、中山1600mの短い直線(約310m)を考えると前に位置できる馬が有利になりやすいコース特性です。
中山芝1600mはスタートからゴールまでコーナーが4つあり(2コーナーポケットからスタート)、外枠の馬はロスが大きくなりやすいという特徴があります。今回8枠に入ったシリウスコルト(三浦)とサイルーン(大野)は、内の先行馬に対してどう対処するかがポイントになります。
長期休み明けとしてはイミグラントソング(35週)とタイムトゥヘヴン(18週)が懸念材料です。ジュンブロッサム(17週)も同様です。反対にブエナオンダ(7週)やファーヴェント(12週)は適度な間隔で状態の安定が期待できます。今回は全体的に乗り替わりが多く、初騎乗の騎手が馬の特性を把握しきれていないリスクも考慮が必要です。
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 評価 | 得点 | 要因 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 | ケイアイセナ | 津村明秀 | S | 88 | 前走小倉大賞典1着・先行力最高水準・近走安定 |
| 5 | ブエナオンダ | 佐々木大 | S | 85 | 総合能力値最高・穴馬得点上位・騎手評価3位 |
| 8 | ファーヴェント | 横山武史 | A | 78 | 横山武史騎手(評価2位)へ強化乗り替わり・京都金杯3着 |
| 3 | エンペラーズソード | 丹内祐次 | A | 75 | 3〜4走前連続1着・軽斤量55kgの恩恵 |
| 16 | サイルーン | 大野拓弥 | A | 72 | 穴馬得点最高・中山記念7着と重賞実績あり |
| 15 | シリウスコルト | 三浦皇成 | A | 68 | 東京新聞杯5着・騎手継続で安定感あり |
| 4 | メタルスピード | 岩田康誠 | A | 65 | 前走幕張S1着・先行力高水準・軽斤量55kg |
| 2 | ミニトランザット | 西村淳也 | B | 60 | 西村騎手(評価1位)も斤量変化の影響が読みにくい |
| 12 | ダディーズビビッド | 横山和生 | B | 55 | 穴馬得点高め・前走阪急杯14着から立て直し必要 |
| 6 | マテンロウオリオン | 横山典弘 | B | 52 | 7歳で近走成績が振るわず・継続騎乗 |
| 14 | ジュンブロッサム | 荻野極 | B | 50 | 決め脚最高水準も17週休み明け・斤量最重 |
| 1 | ゾンニッヒ | 団野大成 | B | 45 | 8歳・近走着順不安定・斤量57.5kg |
| 13 | イミグラントソング | 石川裕紀 | B | 42 | 穴馬得点最高も35週超長期休み明けが最大懸念 |
| 11 | スズハローム | 藤懸貴志 | C | 38 | 騎手評価最低水準・近走成績低迷 |
| 9 | エエヤン | 杉原誠人 | C | 35 | 騎手評価最低・穴馬得点0・近走大敗続き |
| 7 | タイムトゥヘヴン | 田辺裕信 | C | 30 | 18週休み明け・8歳・近走3戦すべて低迷 |
前走の小倉大賞典で逃げ切り勝ちを決めており、近走の充実度は全馬の中でも最も高い水準にあります。ただし前走は藤岡佑介騎手が騎乗しており、今回は津村明秀騎手への乗り替わりとなっています。津村騎手の評価は全体でも上位水準にあり、強化とは言えないまでも同等以上の質は確保されています。今回もこの馬の最大の強みである逃げ先行という脚質を活かす競馬を主軸に据えることになると思われます。7歳という年齢ですが近走の成績は安定しており、精神的にも落ち着いた状態で臨めると考えられます。前走でGⅢ重賞を勝った余韻を感じながらも、今回は中山1600mというコースへの対応が鍵になります。
先行力の数値が全馬中で最も高い水準にあることから、スタートから積極的に前を取りに行く形が最も合理的な選択です。5枠10番という中枠からのスタートで、内枠の馬との絡みもありますが、この馬の先行力であれば自然と前に出やすい状況です。中山1600mは最後の直線が短いため、前に位置することが直線での粘り込みに直結します。エンペラーズソード(2枠3番)やメタルスピード(2枠4番)も先行傾向があるため、序盤の主導権争いで消耗しすぎないよう自然な流れの中で前を確保することが肝心です。津村騎手は状況に応じたペース判断が得意であり、前半で無駄に脚を使わず、直線まで脚を温存する競馬になる可能性が高いと思われます。
総合能力値が全馬中で最も高い水準にあり、穴馬得点も上位に入ります。前走の東京新聞杯では15着と大敗していますが、その前の京都金杯では5着と一定の力を示しており、重賞での底力は証明できています。今回は前走で騎乗していた横山武史騎手から佐々木大輔騎手への乗り替わりとなります。佐々木騎手の評価は全体で3番目に高く、乗り替わりがマイナスとは言い切れません。前走の大敗を割り引いて考えると、本来の能力が発揮されれば上位争いに十分加われる立場です。7週の間隔は状態の維持という点でも問題なく、精神的な余裕を持って臨める状況にあります。
3枠5番という中枠からのスタートで、先行力(64.5)と決め脚(65.6)のバランスが良い馬です。中山1600mでは前に位置するほど有利ですが、この馬は先行・差しどちらの形も選べる機動力があります。佐々木騎手は状況に応じた柔軟な騎乗が得意であり、序盤は中団前めのポジションから流れを見て動く形が最も自然な選択になると思われます。斤量58kgはやや重めですが、総合能力値の高さがある程度カバーしてくれる可能性があります。隣の6番(マテンロウオリオン)は後方から差す傾向があるため、5番の外側のスペースは比較的スムーズに確保できると考えられます。
前走の京都金杯で3着と好走しており、今回は前走の松山弘平騎手から横山武史騎手への乗り替わりとなっています。横山武史騎手は評価2位の実力者であり、今回の乗り替わりは明確な強化材料です。横山武史騎手としても、実績のある馬に乗れるというやりがいと、前走の3着をさらに上に持っていこうとする意欲があると考えられます。12週の間隔は適度で、状態の維持という点でも問題はないでしょう。ただし初騎乗のため、この馬の癖や走り方の特性を事前の調教でいかに把握できているかが課題となります。精神的には強化乗り替わりという追い風の中で、自信を持って臨める状況です。
4枠8番という中枠からのスタートで、先行力(79.2)が高く、前を取りに行ける馬です。ただし決め脚(35.6)は低い傾向にあり、差す競馬よりも前に位置して粘る形が本来の走り方といえます。横山武史騎手はこの馬の特性を理解した上で、序盤から中団前めに位置し、コーナーで内を通って直線へという形が想定されます。中山1600mの短い直線を考えると、前めのポジションを確保する意識が重要です。ケイアイセナが先頭を主張する中、自然と2〜3番手のポジションに収まる可能性があります。斤量57kgは許容範囲内で、騎手の強化もあり上位争いへの参加が期待できます。
3走前・4走前と連続して1着を記録しており、力を蓄えている段階の馬という印象です。前走の東風Sでは7着と敗れましたが、同じ舞台での直前走という経験はコース適性を確認できているという見方もできます。今回は前走で騎乗していた荻野極騎手から丹内祐次騎手への乗り替わりとなります。丹内騎手は評価が中位水準ですが、初騎乗のため馬の特性を把握する時間が限られています。セン馬という特性上、精神的な安定感はありますが、斤量55kgという軽い恩恵が今回の大きな武器となります。軽斤量を活かした積極的な競馬を選択できる立場であり、騎手としても気持ちに余裕を持って臨めると思われます。
2枠3番という内枠からのスタートで、先行力(85.6)が全馬中でも上位の高さを誇ります。内枠の利を活かして内ラチ沿いを通り、ロスなく前を確保する形が最も合理的です。ただし決め脚(30.3)は低く、先行してそのまま粘り込む形でないと厳しいため、ケイアイセナとメタルスピードとの先行争いでどれだけ消耗するかが勝負の分岐点になります。丹内騎手は内枠の利を活かした省エネ競馬が得意であり、無理に逃げを主張せず番手・2番手でレースを進める選択が現実的です。前走と同じ中山1600mのコースで直前の結果は7着ですが、斤量55kgの軽さが今回は違いをもたらす可能性が高いと思われます。
穴馬得点が全馬中で最も高い水準にあり、中山記念7着と重賞でも一定の存在感を示せています。前走では佐々木大輔騎手が騎乗していましたが、今回は大野拓弥騎手への乗り替わりとなります。大野騎手の評価はやや低めであり、この点は割引材料です。セン馬という精神的な安定感はありますが、8枠16番という最外枠は中山1600mで最も不利な位置の一つです。外枠からのスタートは序盤のロスが大きくなりやすく、騎手としては序盤の位置取りをどうするかという判断が求められます。決め脚の数値が一定以上あることから、後方から差す形での台頭を目指す意識が強くなると思われます。
8枠最外という枠から、序盤に内に切り込んでポジションを確保するか、外々を回る形で末脚に賭けるかという選択を迫られます。先行力(51.2)は平均程度であり、先行争いに加わるのは難しい側面があります。大野騎手は後方からじっくり構える形を選ぶ可能性が高く、4コーナーで外を回しながら直線に向くパターンが想定されます。中山の短い直線では外から差し切るのに大きな末脚が必要ですが、決め脚(67.8)はそれなりの水準にあります。穴馬得点最高という評価は、人気が落ちても実力は一定以上あることを示しており、展開が向いた時の差し込みには注意が必要な一頭です。
前走の東京新聞杯で5着と好走しており、三浦皇成騎手が継続騎乗しています。前走との間隔7週は問題なく、状態の安定が期待できます。5歳という年齢で今後の上昇も期待できる立場であり、三浦騎手としても馬の特性をよく把握しているため、精神的に余裕を持って臨める状況です。斤量58kgはやや重めで、ハンデ戦では不利ですが、近走の安定した成績がそれをカバーする可能性があります。前走と同様に東京ではなく中山という変わったコースへの対応がどうかという点は、経験から判断する必要があります。
8枠15番という外枠からのスタートで、先行力(72.8)はそこそこあり、前に行こうとする意識は持てます。ただし15番という外枠からの先行は序盤のロスが大きく、無理に内に切り込むよりも外々を回りながら中団に落ち着かせる形が現実的です。隣の16番(サイルーン・大野)も同様に後方から構える可能性があるため、15番・16番の2頭が後方に控える展開も考えられます。三浦騎手は騎乗センスが高く、中山コースの経験も豊富であるため、コーナーワークでのロスを最小限に抑える工夫ができると思われます。斤量の重さをどこまで吸収できるかが最終的な着順を左右しそうです。
前走の幕張Sを逃げ切りで制しており、勢いという点では高い水準にあります。今回は前走の斎藤新騎手から岩田康誠騎手への乗り替わりとなります。岩田康誠騎手は評価が中程度ですが、積極的な逃げ・先行策を好む騎乗スタイルがこの馬の特性(先行力79.5)と合いやすい面があります。2枠4番という内枠は先行馬にとって理想的な位置であり、序盤から前を確保するチャンスが大きいです。ただし斤量55kgは軽い恩恵がある一方、前走と今回で相手関係が大きく変わるため、前走の勝ちをそのまま今回に当てはめるのは難しい部分もあります。
2枠4番という内目の好枠から、先行力を活かして前めのポジションを確保する形が基本です。決め脚(14.6)は全馬中で最も低い水準にあり、後方から差す競馬は最も苦手とするパターンです。そのため逃げるか、逃げ馬の直後につける形で直線まで体力を温存し、直線での失速を最小限にする戦術が合理的です。ケイアイセナが逃げを主張する場合は番手に控える選択が現実的で、岩田騎手は積極策を取りながらも無謀な逃げ争いは避けるという判断をすると思われます。斤量55kgの恩恵で、先行してそのまま粘る形での好走が期待できます。
1枠2番という最内枠に入り、騎手評価全馬中1位の西村淳也騎手が継続騎乗です。4歳という若さで、前走の石清水Sでも1着を収めており、近走の勢いは申し分ありません。西村騎手としては、最内枠という好位置から自分のリズムで競馬ができる状況であり、精神的に最も余裕がある状態で臨めると思われます。ただし斤量56kgに設定されており、ハンデ戦としては軽い恩恵がある程度期待できます。4歳という若さが将来性を感じさせる一方で、GⅢという重賞の舞台では未知数な部分も残っています。
1枠2番という最内枠から、内ラチ沿いをロスなく追走する形が理想です。先行力(31.4)は低く、先行争いには加わらず自然と後方から差す形になります。決め脚(77.9)は高い水準にあり、西村騎手の得意とする後方からじっくり構えて直線で一気に伸びる競馬が、この馬の特性とも合致しています。ただし中山の短い直線では後方からの差し切りが難しい条件でもあるため、できるだけ早めの仕掛けで位置を上げることが求められます。西村騎手は的確な判断でその仕掛けどころを見極める能力があり、展開次第では十分に台頭できる可能性があると思われます。
前走の阪急杯で14着という大きな敗北を喫しており、立て直しが急務な状態です。今回は池添謙一騎手から横山和生騎手への乗り替わりとなっています。横山和生騎手の評価は中上位水準で、陣営が立て直しを図っていることは伝わります。8歳という馬齢で体力面の不安もある中、穴馬得点が高いことは人気が落ちても能力は一定以上あることを示しています。横山和生騎手は初騎乗となるため、馬の状態や特性を前走のデータから読み解きながら騎乗する難しさがあります。精神的には前走の大敗を受けて慎重な姿勢が前面に出ると思われます。
6枠12番という中外枠から、先行力(37.2)の低さから自然と後方での追走になる形が想定されます。決め脚(64.5)はそこそこあり、差してくる形での好走が本来の走りといえます。横山和生騎手は展開を読みながら機を見た動きができる騎手であり、3〜4コーナーでの進路確保に集中する形が予想されます。前走の大敗から中山1600mへの条件変化がプラスに働く可能性はあり、展開が向いた時の差し込みには一定の注目が必要です。ただし8歳という年齢を考えると、絶好調の状態でないと上位争いは難しいかもしれません。
7歳という馬齢で、近走の成績が全体的に振るわない状況が続いています。横山典弘騎手が継続騎乗しており、馬の癖や特性の把握は問題ありませんが、近走を通じて結果が出ていない現状に対する難しさを感じているはずです。前走の小倉大賞典での15着は距離(1800m)の影響もあった可能性があり、今回の1600mへの距離短縮がプラスに働く可能性はゼロではありません。ただし横山典弘騎手の評価は中位水準で、今のメンバー構成では正面から勝負するのは厳しい立場です。展開の綾を活かした競馬に期待せざるを得ない状況といえます。
3枠6番という中枠から、近走の先行傾向(直近は前めに位置)から中団前めで追走する形が基本となります。先行力(37.6)は低いため、先行争いには加わらず自然と後ろから追う展開になりそうです。横山典弘騎手は長年の経験から自分のペースを崩さない老練な競馬をする傾向があり、無理に動かず馬が自然に走れる形を選ぶと思われます。中山1600mでは決め脚(57.6)がそこそこあることが頼みの綱ですが、近走での発揮がないため状態面への不安も重なります。
決め脚の数値が全馬中で最も高い水準(90.5)にあり、理想的な展開では末脚が爆発する可能性を秘めています。しかし前走を1番人気で7着に敗れており、人気に応えられなかった経験が騎手・馬ともに残っているはずです。今回は17週という長期の休み明けとなり、状態面の不透明感が大きい一頭です。荻野極騎手(前走では騎乗しており知識はある)は、前走のキャピタルSでも乗っており馬との相性は確認できています。最重量の58.5kgという斤量はハンデ戦での明確な不利材料であり、騎手としてもその重さをどう克服するかという課題があります。
7枠14番という外目の枠から、先行力(32.4)の低さから後方での追走が基本です。決め脚が最高水準であるため、後方から直線で一気に追い込む形が本来の得意パターンです。荻野騎手はこの馬の特性をよく知っているため、無理に前に行かず後方から末脚を引き出す形を選ぶと思われます。ただし中山の短い直線では後方から差し切るのが難しく、決め脚が生かされる前に直線が終わってしまうリスクがあります。17週の休み明けで馬が本来の動きができる状態であれば、展開次第での激走があり得ますが、現状では確実性に欠ける評価とせざるを得ません。
8歳という馬齢で、近走は5着・11着・6着・15着と成績が安定しない状況が続いています。団野大成騎手が騎乗しており、前走の東風Sでも乗っていた継続騎乗です。8歳という年齢と成績の不安定さから、大きな期待をかけにくい立場です。ただし1枠1番という最内枠は体力ロスを最小限にできる理想的な位置であり、団野騎手としては内ラチ沿いをロスなく走るという明確な戦術が取れます。斤量57.5kgはやや重めですが、能力の発揮次第では掲示板を狙える可能性は残っています。精神的には現状維持での戦いという姿勢になると思われます。
1枠1番という最内枠から、内ラチ沿いを省エネで追走する形が最善の選択です。先行力(42.1)はやや低めで、自然と中団後方に収まる形になります。決め脚(70.7)は一定水準にあり、展開が向いた時に差してくる可能性はあります。団野騎手は状況に応じた器用な乗り方ができる騎手であり、内枠の利を最大限に活かして最後まで馬群の中で脚を温存する競馬が期待されます。8歳という年齢から大きな上積みは期待しにくいですが、展開の綾で思わぬ好走が出る可能性もゼロではありません。
穴馬得点が全馬中で最も高い水準(693.4)にあり、実力の割に人気が落ちやすい立場の馬です。NHKマイルで5番人気で4着という実力は証明されており、能力は一定以上あります。しかし今回は35週という超長期の休み明けで臨む形であり、この長い間隔が最大の懸念材料です。石川裕紀騎手が継続騎乗しており、馬の特性は把握していますが、35週間ぶりの実戦では馬の状態が読みにくい部分があります。陣営が今回の復帰戦を選んだ意図を騎手として理解した上で、慎重に状態を確認しながら乗ることになると思われます。
7枠13番という外目の枠から、先行力(48.9)の低さから中団後方での追走が基本です。決め脚(75.7)は高い水準にあり、末脚を引き出せれば差し込む余地があります。石川騎手は35週の休み明けということで馬の状態を最優先に考え、無理な前進策は避けて馬のリズムを大切にする乗り方を選ぶと考えられます。35週の休み明けで初戦から全力を出せるかどうかは馬次第ですが、穴馬得点最高という評価は展開が整った時の一発に注目する理由があります。7枠という外枠のため、序盤のロスをいかに最小限にするかも課題です。
近走は11着・9着と二桁着順が続いており、成績の低迷が続いている状況です。藤懸貴志騎手は評価が全馬中で最も低い水準にあり、今回の相手関係では苦しい立場に置かれています。前走の洛陽Sでも11着と大きく負けており、状態面への不安が残ります。穴馬得点(520.1)は高めであることから、本来の能力は一定以上あるとは考えられますが、それを発揮できる状態にあるかが最大の疑問です。6枠11番という中外枠は位置取りの自由度があるものの、騎手評価の低さがその利点を活かしきれない可能性があります。
6枠11番から、先行力(30.4)の低さから後方に控える形が基本です。決め脚(63.1)はそこそこあり、展開が向いた時の差し込みを狙う形になります。藤懸騎手は馬のリズムを重視した乗り方をする傾向があり、無理に動かず後方で馬の体力を温存することを選ぶと思われます。近走の成績から状態面が整っていない可能性が高く、今回も厳しいレースになる可能性が高いと思われます。穴馬得点の高さは過去の実力の証左ではありますが、現在の成績との乖離が大きく、割引が必要な状況です。
前走の東風Sで15着、その前のニューイヤーSでも14着と、二桁着順が続いており低迷が深刻な状況です。杉原誠人騎手の評価は全馬中で最も低い水準にあり、今回の相手関係では最も厳しい立場に置かれています。穴馬得点が0点と算出されていることは、現状での展開や状態が整っていないことを示しています。杉原騎手としても、低迷しているこの馬をどう立て直すかという難しい課題に向き合いながら騎乗することになります。精神的なプレッシャーよりも、まず馬を完走させるという意識が優先される可能性があります。
5枠9番という中枠から、先行力(44.8)が低く後方追走が基本形です。決め脚(30.8)も低く、末脚勝負でも厳しい状況が読み取れます。杉原騎手はまずは馬を完走させることを優先する形になると予想され、前進策を積極的に取ることは難しい状況です。セン馬という精神的な安定感はありますが、近走の大敗からは競走能力の低下も否定できず、今回も結果を出すのは難しい状況にあると思われます。
18週という長期の休み明けでの参戦となります。8歳という馬齢で、近走は13着・12着・14着と低迷が続いています。今回は前走まで継続騎乗していた柴田善臣騎手から田辺裕信騎手への乗り替わりとなりますが、これが立て直しのシグナルになるかどうかは判断が難しいところです。田辺騎手は評価が中位程度で、乗り替わりの意義が不明確な面があります。決め脚(98.8)は全馬中で最も高い水準にあり、理論上は末脚の爆発力を持っていますが、それを発揮できる状態かどうかが最大の疑問です。18週の休み明け初戦では、まず馬が走れる体の状態かどうかを確認するレースになる可能性があります。
4枠7番という中枠から、先行力(17.4)が全馬中で最も低いため、自然と後方に控える形になります。決め脚(98.8)は最高値ですが、18週の休み明けでその末脚が本当に出るかどうかが問題です。田辺騎手は18週ぶりの実戦という事実を踏まえ、馬の状態確認を最優先にした慎重な乗り方をすると思われます。後方からじっくり構えて直線で末脚を引き出す形が理想ですが、中山の短い直線での後方からの差し切りは条件が厳しく、結果を出すには相当な展開の助けが必要と思われます。
逃げの最有力はケイアイセナ(津村明秀)です。先行力最高水準から自然と前に出る展開が予想されます。エンペラーズソード(丹内)とメタルスピード(岩田康誠)も先行傾向があり、序盤から前が凝縮する可能性があります。
中山1600mの短い直線(約310m)を考えると、前に位置できた馬が有利になりやすい展開です。ケイアイセナが先頭でスローに落とした場合、前残りの可能性が高まります。その場合、後方から差してくる馬(ミニトランザット・ジュンブロッサムなど)は直線が短く間に合わないシナリオも考えられます。
ブエナオンダ(佐々木大)とファーヴェント(横山武史)の2頭は先行力と決め脚のバランスが良く、前めのポジションから末脚を出せるタイプです。これらがケイアイセナのすぐ後ろに位置した場合、直線で並ぶ形での勝負になる可能性が高いと思われます。