中山競馬場 芝1800m / 3歳牝馬オープン / 16頭立て
今回のフラワーカップは3歳牝馬による芝1800mの重賞で、16頭が出走する。中山の芝1800mはスタートから最初のコーナーまでが短く、各馬が序盤の位置取りを巡って動きやすいコース形態が特徴となる。直線が約310mと決して長くはないため、4コーナーを良い位置で回ってきた馬が有利になりやすく、先行〜好位勢にとっては理想的な舞台といえる。
注目点として、決め脚指標がメンバー最高水準の8番イクシードにはルメール騎手が継続騎乗しており、騎手の実力面では際立った存在となっている。一方で5番クリスレジーナは先行力指標がメンバートップクラスで、鮫島騎手の継続騎乗・新馬勝ちの勢いという条件が揃う。この2頭が最有力と整理できる。
先行馬が多い構成であるため、前半のペース次第では前が苦しくなる可能性もある。特に1番エアビーアゲイル、3番ゴディアーモ、5番クリスレジーナ、7番アーリーハーベスト、11番ロンギングセリーヌ、15番リュクスパトロール といった先行脚質の馬が多数揃い、各騎手がポジション争いに注力するレース序盤になりやすい。後方に構える馬は、直線の短さと残り脚の配分をどう計算するかが勝敗を左右すると考えられる。
一方で2週という超短間隔で臨む10番スマートプリエールは能力値が最高水準にある反面、体への負担や騎手変更が不安材料として挙げられる。また、前走で大敗している9番ヴィスコンテッサや15番リュクスパトロールは立て直しを求められる状況で、まずは自信を取り戻す走りができるかどうかが課題となる。各騎手がどの馬を意識して行動を選択するかという「人気馬への対応」が、このレースを読み解くうえで最も重要な視点といえるだろう。
評価一覧
| 馬番 | 馬名 | 騎手 | 評価 | 得点 | 主な根拠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | エアビーアゲイル | 岩田望来 | A | 74 | 先行力高・継続騎乗・余裕ある間隔 |
| 2 | ナックホワイト | 大野拓弥 | B | 52 | 前走初勝利・騎手変更・短間隔 |
| 3 | ゴディアーモ | 津村明秀 | A | 77 | 1戦1勝・先行力上位・余裕間隔 |
| 4 | ヒルデグリム | 柴田大知 | C | 38 | 近走着外続き・騎手指標低水準 |
| 5 | クリスレジーナ | 鮫島克駿 | S | 86 | 新馬1着・先行力最高・継続騎乗 |
| 6 | ラコンチャビエン | 松本大輝 | C | 43 | 騎手大幅ダウン変更・信頼性低下 |
| 7 | アーリーハーベスト | 松岡正海 | A | 62 | 新馬勝ち・継続騎乗・先行力高 |
| 8 | イクシード | ルメール | S | 88 | 決め脚最高・ルメール継続・1戦1勝 |
| 9 | ヴィスコンテッサ | 石川裕紀 | C | 30 | 前走大敗・先行力指標低 |
| 10 | スマートプリエール | 原優介 | A | 70 | 能力値最高水準・超短間隔・騎手変更 |
| 11 | ロンギングセリーヌ | 石橋脩 | A | 67 | 先行力トップ・重賞3着・騎手変更 |
| 12 | バースデイフライト | 岩田康誠 | B | 49 | 近走着外続き・騎手指標高め |
| 13 | アメティスタ | 西村淳也 | A | 76 | 菜の花賞1着・決め脚上位・騎手変更 |
| 14 | カラペルソナ | 佐々木大 | B | 55 | 重賞5着・余裕間隔・能力値中程度 |
| 15 | リュクスパトロール | 田辺裕信 | C | 35 | 前走大敗・ブリンカー装着・決め脚低 |
| 16 | コズミックボックス | 戸崎圭太 | A | 65 | 安定着順・戸崎強化・決め脚上位 |
騎手ごとの心理・戦略分析
岩田望来騎手にとって、この1番という枠順は内枠の有利さと引き換えに、スタート直後の位置取りで他の先行馬と早期に接触する可能性を持つ、いわゆる「判断を急かされる枠」に相当する。前走2着という結果は継続騎乗への信頼感をつなぐ材料になっており、「今回こそ上を」という気持ちは自然に生まれやすい状況といえる。ただ、同枠や隣枠の馬に先行脚質が多く並ぶことを踏まえると、スタートで他の先行馬に先んじてポジションを確保できるかどうかが、精神的な余裕を生む最初のカギになると考えられる。10週という余裕ある間隔は馬の状態を落ち着かせると同時に、騎手にも「充分な準備ができている」という安心感を与えやすい。一方で、S評価の5番・8番という人気馬を常に視野に入れながら、自分の立ち位置を確認し続けるプレッシャーは小さくないだろう。先行力指標が高い馬に乗っているだけに、「前に行けば残れる可能性がある」という根拠を持ちながら、それでも人気馬に差し込まれる可能性を想定しておかなければならない複雑な心理状態が続くと予想される。
1枠という内側の位置から、スタートで自然な形を作れれば先頭集団の内ラチ沿いを確保できる可能性がある。エアビーアゲイルは先行力指標が高く、中山の芝1800mという短い直線のコース形態は先行して粘り込む戦い方が活きやすい舞台でもある。そのため岩田望来騎手は序盤から積極的に前へ行き、ペースが落ち着いた中盤では内ラチを利用して脚を溜める選択を取る可能性が高いと思われる。直線では内から粘りを活かすことで、差し馬の追い上げを最低限に留める戦術が想定される。ただし、同じく先行を望む3番や5番・7番・11番・15番との争いでポジションが後ろに下がってしまった場合は、中山の直線の短さがかえって不利に働きかねない。前に行ける競馬ができるかどうかがこの馬の勝負どころで、外の先行馬に先に行かれて折り合いを欠く場面が生じると、後半に響く可能性も残る。8番イクシードを意識しつつも、自らの先行力という強みを最大限に発揮する形にこだわる乗り方が最も合理的と考えられる。
大野拓弥騎手は前走から乗り替わりでの騎乗となる。前走で未勝利を勝ち上がっての参戦は勢い面でのプラスだが、4週という短い間隔は馬体への負担という不安要素を常に抱えながら騎乗する状況を意味する。また、騎手指標が高くないという現実も、人気馬と同等の結果を求められる重賞の舞台では心理的なプレッシャーとして作用しやすい。1枠という内側の枠順は他の先行馬が多く並ぶ中で、先行争いの巻き添えを受けやすい位置でもある。一方で「勢いのある馬で乗り切る」という姿勢で臨んでいると思われ、無理に上位馬と張り合うよりも、自分の馬の力を冷静に発揮することに集中する精神的なゆとりを保とうとしていると予想される。
前走の着順の流れを見ると、先行して直線まで脚を残す形での勝利だった可能性がある。大野騎手としては、重賞の速い流れに対してどこまで馬が対応できるかを見極めながら乗ることが優先事項になると思われる。1枠の内側から中団程度の位置を確保し、コーナーを内側でうまく回って直線を向く形が最も現実的な乗り方と考えられる。S評価の馬との直接対決よりも、自馬の力を最大限に引き出す競馬に徹することで、入着圏を狙うのが合理的な判断といえる。4週という短間隔の疲労度が直線での踏ん張りに影響する可能性があるため、無理に前を取りに行って消耗するよりも、馬の状態に合わせた落ち着いた乗り方が望ましいと予想される。
ゴディアーモは新馬戦を制してからの14週という十分な準備期間を経た参戦で、津村明秀騎手にとっては素質馬との初陣からの乗り継ぎという心理的な充実感がある。先行力指標がメンバー上位という根拠があるため、「前に行ける馬に乗っている」という自信を持って乗り込める状況と考えられる。一方で1戦しかキャリアがないという経験値の少なさは、レースの雰囲気や他馬との接触・圧力に対して馬が落ち着いていられるかどうかという不確定要素を生む。津村騎手は中山での騎乗経験を持つ騎手であり、コース形態は把握しているはずだが、馬の経験不足に起因する予期しない反応への対応が求められる場面も想定しておく必要がある。
先行力が高い馬であることから、スタートを無難にまとめて自然な先行位置を取る乗り方が最も合理的と思われる。2枠という比較的内寄りの枠順は、内ラチ沿いへの誘導を妨げず、先行ポジションを取りやすい環境といえる。中山の芝1800mは最初のコーナーまでの距離が短いため、先行争いが序盤から始まりやすく、スタート直後の数秒の判断が位置取りを決めることになる。津村騎手としては馬が落ち着いた状態で先行ポジションに収まり、直線では先行力を活かして粘り込む形を意識するだろう。未経験ゾーンのコースやレースの雰囲気に馬が過剰反応しないよう、「落ち着かせながら前へ」というバランス感覚が求められる騎乗になると予想される。
ヒルデグリムは近走の重賞で複数回着外に沈んでおり、柴田大知騎手にとっては「何とか結果を出したい」という気持ちよりも、まず「馬の状態を正直に確認する」という姿勢が優先されるレースになる可能性が高い。騎手指標がメンバー最低水準に近い位置にあることも踏まえると、強力な人気馬相手に積極策で挑むよりも、自馬の力の範囲で走らせることに専念する判断が現実的と考えられる。16週という長い休み明けは状態の読みにくさを伴い、レース当日の馬の動きを見ながら柔軟に判断する必要がある。精神的なプレッシャーが比較的少ない立場だからこそ、リラックスした競馬を心がけることが最善策になりうる。
近走データを見ると後方から差す傾向があり、中山の短い直線では本来不利な条件が重なる。ただし、前が激しい先行争いになった場合には展開が向く可能性もゼロではない。柴田大知騎手としては、無理なポジション争いは避けて中団〜後方から流れに乗り、直線での追い込みに賭ける乗り方が基本になると思われる。人気馬を意識した出し抜きを図るよりも、馬の能力を素直に引き出す乗り方を選ぶと予想される。16週の長い間隔からの実戦再開であることを念頭に置き、まず完走して次につながる競馬を目標とする可能性もある。
鮫島克駿騎手は新馬戦から継続して手綱を取っており、馬の特性を熟知した状態で重賞に臨むという最大のアドバンテージを持つ。先行力指標がメンバートップ水準という根拠があることに加え、新馬勝ちの実績は「この馬は先行して結果を出せる」という具体的な確信を与えてくれる。8週という適切な間隔は馬を疲れさせず、且つ調整が十分にできたという安心感につながる。ただし、S評価の8番イクシードというルメール騎手が乗る強力なライバルの存在は常に意識せざるをえず、「先手を取って粘り切れるか」というプレッシャーがレース中を通じてかかり続けることになる。先行力では優位に立っているだけに、その強みを最大限に活かす乗り方を選べば、自然と結果に結びつく可能性が高いと考えられる。
3枠5番という外寄りの内枠は、スタートで前に出やすく且つ内ラチを活用できるポジションとして機能しやすい。先行力指標の高さを活かして序盤からハナを主張するか、もしくは先頭直後の番手を確保することが、このレースにおける鮫島騎手の最優先事項と考えられる。中山芝1800mでは先行馬が最終コーナーを良い手応えで回ってくることが重要であり、4コーナーでの手応えが勝負を決めるという意識で乗るはずだ。ルメール騎手のイクシードが差し脚を活かす形になることを想定した場合、前半からのペースメイクで脚を使わせる、あるいは逆に淡々と流れを作ることで差し馬に末脚を使わせないという選択肢が生まれる。「先行力を活かして最終コーナーまで先頭に近い位置を維持し、直線でも粘り切る」という乗り方が最も予想されるパターンといえる。
ラコンチャビエンは前走をルメール騎手の騎乗で勝ち上がり、今回は松本大輝騎手への乗り替わりとなる。この変化は「前走の好走は騎手の力によるところが大きかったのでは」という見方につながりやすく、松本騎手自身も期待と重圧の両方を感じながら乗り込む状況といえる。前走と比べて騎手の指標が大幅に下がることは否定しづらく、レースに向けての自信の持ち方が難しくなる面もあるだろう。ただし、前走で良い競馬ができた記憶を持つ馬とともに走ることには、一定のリズムの良さがある。松本騎手としては、前走のような内容を再現することを意識しながら、騎手の力以上のものを引き出す乗り方を探る心理状態と予想される。
前走の着順の流れを見ると後方から差してきた可能性が高く、直線が短い中山ではその脚質が活きにくい条件となる。先行力指標は中程度であるため、序盤から積極的に前へ行くよりも、馬の自然な走り方を妨げない中団でのポジション取りが現実的と思われる。松本大輝騎手としては、無理に人気馬と競り合うよりも馬のリズムを最優先に置いた競馬を選ぶ可能性が高い。8週の間隔は良い状態を維持しやすい条件であり、馬の状態自体は悪くない可能性があるが、騎手変更という不確定要素が評価を下げる要因となっている。
松岡正海騎手はアーリーハーベストに継続して乗り続けており、前走の菜の花賞で4着という結果からの巻き返しを期するレースとなる。先行力の高い馬で前走も積極的な競馬を選んでいたと考えられ、「再び前へ行って粘り込む形を試みたい」という意識は自然に生まれる。ただし、前走で同じく先行した13番アメティスタに及ばなかったという事実は、「先行するだけでは足りない」という意識を松岡騎手に植え付けている可能性がある。決め脚指標が低いことは、先行した後に直線での伸びが乏しいという馬の弱点を示しており、「先行力を活かしつつどこまで粘れるか」という前向きな問いに答え続ける精神的な強さが求められるレースになりそうだ。
4枠7番という中枠は先行争いでの位置取りに、内枠ほどの有利さはないが不利でもない場所といえる。先行力の高さを武器に序盤からある程度の位置を確保し、中山のコース形態に合わせた先行策を取ることが松岡騎手の基本パターンと予想される。決め脚の低さを踏まえると、直線での追い比べではなく「早めに動いて後続を引き離す」形を目指す可能性がある。8番イクシードや5番クリスレジーナといった人気馬よりも前に位置することで、差し切られる前に先着する展開を作り出せるかどうかが焦点となる。逃げに近い先行策が一つの現実的な選択として浮かぶが、ペースが速くなりすぎると直線で失速するリスクも内在している。
ルメール騎手にとって、決め脚指標がメンバー最高水準の馬に継続騎乗するという状況は、「勝負どころで動けば結果がついてくる」という強い確信を生みやすい。新馬戦で1番人気に応えた実績、そしてその新馬戦の内容がルメール騎手にとって「この馬の末脚は本物」と確信させるものだったと推測できる。22週という長い間隔は状態面の不確実性を生むが、ルメール騎手はそれを補って余りある技術と経験を持っており、レース当日の馬の状態を瞬時に把握して対応できる可能性が高い。5番クリスレジーナという先行馬の存在は意識するが、「末脚で逆転できる」という根拠ある自信が精神的な支えになっていると考えられる。
4枠8番という中枠は、先行争いを静観しながら中団に構えるには使いやすい位置といえる。先行力指標が低い馬であることから、序盤は無理に前へ行かず、ルメール騎手が得意とする「中団やや後ろから、コーナーで内を通りながら直線で一気に末脚を発揮する」形が最も想定されるパターンとなる。中山の直線は短いが、ルメール騎手は直線が短いコースでも仕掛けのタイミングを誤ることが少なく、4コーナーからの加速判断には定評がある。決め脚指標が最高水準という根拠から、「直線での末脚勝負に持ち込めれば、他の馬には止めにくい脚を使える」という展開が最も予想される。5番クリスレジーナが先行した場合、その後ろで折り合いをつけながら、最後の直線で交わしきる乗り方が軸になると思われる。22週の間隔による状態の読みにくさを考慮し、慎重さも残した乗り方になる可能性もある。
石川裕紀騎手は前走のフェアリーステークスで14着という大敗を経験しており、その敗因を整理してこのレースに臨むという心理状態が予想される。先行力指標がメンバー最低水準に近いことは、レース中に良いポジションを取りにくいという現実的な制約を生む。一方で新馬戦では3着という実績があり、馬自体の能力がないわけではない。石川騎手としては、前走の大敗を引きずらず、馬の状態をまず確認しながら走るという落ち着いた姿勢を心がけるレースになると予想される。精神的なプレッシャーはむしろ少ない立場だが、馬の気持ちを取り戻すことが最優先の課題といえる。
先行力指標の低さと前走の大敗を踏まえると、序盤から後方に位置する可能性が高い。中山の短い直線では後方からの差し込みは難しく、展開が大きく向かない限り上位への絡みは難しいと考えられる。石川騎手としては無理なポジション争いを避け、馬の状態を確認しながら走らせることを優先する乗り方が現実的な選択となる。決め脚指標は中程度以上あるため、展開利が生まれた場合には差し込める可能性もゼロではないが、現状では巻き返しに必要な条件が揃っていないと判断される。
原優介騎手は前走から乗り替わりでの騎乗となる。スマートプリエールは総合能力値指標がメンバー最高水準であり、馬の能力は高く評価できるという根拠はある。しかし2週という超短間隔は、前走の消耗が体に残っている可能性を否定できず、原騎手にとっても「この馬の今の状態をどう見るか」という判断が難しい状況となる。騎手変更という事実も、馬との意思疎通の深さという点での不確定要素を生む。「能力は高いが状態が読みにくい」という複雑な状況下で、原騎手がどれだけ馬の状態を短期間で把握し、競馬に活かせるかが焦点となる。
能力値最高水準という根拠から、馬が万全であれば上位争いに加われる可能性は十分あるが、2週間隔という体への負担が実際のレースでの動きにどう影響するかを原騎手は慎重に見極める必要がある。先行力と決め脚の指標がともに高いため、先行〜好位の位置から直線で末脚を発揮する形が最も能力を引き出せる乗り方と考えられる。ただし、超短間隔による疲労が直線での踏ん張りを削る可能性を念頭に置き、消耗を最小限に抑えた乗り方でペース配分を慎重に行うことが現実的な選択となりそうだ。能力がありながら条件が揃わないという典型的な「割り引き材料付きの有力馬」として扱う乗り方が予想される。
石橋脩騎手は前走から乗り替わりでの騎乗となるが、ロンギングセリーヌは前走の菜の花賞で3着という重賞での好走実績があり、「先行力を活かして粘り込める馬」という評価は確立している。先行力指標がメンバートップ水準という根拠は、石橋騎手が積極的な競馬を選びやすい材料となる。一方で騎手変更という事実は、前走の横山和生騎手との比較という視点を生み、石橋騎手が「自分の乗り方で同等の結果を出せるか」というプレッシャーを感じる場面もあるだろう。8週間隔は馬の状態を適切に保ちやすく、先行馬としての強みを発揮できる条件は整っていると考えられる。
6枠11番という外目の枠順は、先行争いでは少し位置取りが難しくなる側面もあるが、先行力指標がトップ水準にある馬なら序盤でのポジション確保は十分可能と思われる。石橋騎手は先行力の高い馬の特性を活かし、序盤から積極的に前へ出て、先頭またはその直後のポジションを確保する乗り方を選ぶ可能性が高い。ただし先行馬が多い今回の構成では、前半の位置取り争いが激化しやすく、消耗を避けるための折り合いも重要な課題となる。決め脚指標が低い馬だけに、直線での切れ勝負ではなく早め先頭から粘り切る競馬が基本戦術となるはずで、最終コーナーの入り方が勝負を分けるポイントになると予想される。
岩田康誠騎手は乗り替わりでの騎乗となる。近走では5〜8着が続いており、「壁を破れていない」という状況からの巻き返しを求められる立場だ。騎手指標は上位にあるため、鞍上強化という評価は受けているが、基本能力値の低さがそのポテンシャルを相殺している可能性が高い。岩田康誠騎手は経験豊富であり、馬の力の範囲を冷静に見極めながら、入着圏を狙う乗り方を選ぶと予想される。「騎手の力で馬を上位に引き上げる」という意識が強い騎手だけに、差しが活きる展開を狙う積極的な気持ちも持ちながら乗り込むと考えられる。
近走の着順の流れを見ると後方から差す形での競馬が多く、中山の短い直線では展開の利が必要になる。6枠12番という外枠は、序盤でのポジション取りが少し難しくなる側面もあるが、中団から内を突く形を選べれば距離的なロスを抑えられる。岩田康誠騎手としては、先行争いが激化して前が止まる展開を期待しながら、直線でコースを選んで差し込む乗り方が最も合理的と考えられる。基本能力値の低さを覆すには展開の助けが必要だが、騎手の経験と判断力で最大限の結果を引き出す乗り方が予想される。
アメティスタは前走の菜の花賞で1着という重賞勝ちの実績を持って臨む。しかし今回は騎手変更で西村淳也騎手への乗り替わりとなる。前走の横山武史騎手から西村騎手へのバトンタッチは、「重賞勝ち馬を任せてもらった」という西村騎手にとってはプレッシャーと自信の両面が存在する状況だ。決め脚指標が上位にあり、前走の菜の花賞での競馬内容からも「末脚に光るものがある馬」という評価が固まっている。西村騎手は前走の勝利内容を事前に把握しており、「馬の末脚を信頼して乗る」という基本方針を持って乗り込めると予想される。7枠という外枠は若干位置取りで動きにくい側面もあるが、好位から差す形で十分対応できる。
7枠13番という外目の枠順は、先行争いには参加しにくいが好位の外目を追走する形には適した位置といえる。前走菜の花賞での競馬内容から、先行馬の後ろ5番手前後を追走しながら直線で末脚を使う形が基本パターンと考えられる。決め脚指標が上位にある根拠から、直線での追い込みに十分な可能性を持つ乗り方が予想される。西村騎手としては、8番イクシードとルメール騎手の存在を意識しながら、自馬の末脚を最大限に活かせる仕掛けのタイミングを見極めることが最大の課題となる。先行馬が多い今回の構成で前が激しくなる展開になれば、差し馬として理想的な環境が生まれる可能性があり、その展開を静かに待つ乗り方が最も予想されるパターンといえる。
佐々木大騎手は乗り替わりでの騎乗となる。カラペルソナは前走の京都2歳ステークスで5着という重賞経験を持っており、「重賞の雰囲気を知っている馬」という精神面での安定感が期待できる。一方で15週という長い間隔は状態の読みにくさを伴い、佐々木騎手が馬との調和を短期間で作り上げる必要がある。7枠という外枠は位置取りで不利になる可能性があり、騎手としては序盤の動き方に慎重さが求められる。総合能力値は中程度という評価であり、「人気馬に真っ向から勝負するよりも、馬の力の範囲で入着圏を狙う」という現実的な目標設定が精神的な余裕につながると考えられる。
7枠14番という外枠からは、先行争いに加わると内側の馬より距離的なロスが生じやすい。佐々木大騎手としては、序盤の先行争いを静観しながら好位の外目を追走し、直線では内に切り込んでコースを確保する乗り方が現実的と思われる。重賞経験という精神的なアドバンテージを活かした落ち着いた競馬で、先行馬が苦しくなる展開を待つ形になるだろう。15週という長い間隔からの実戦であるため、馬の出来を確認しながら無理のないペース配分を優先する可能性がある。上積みが必要な状況だが、一段階の能力向上があれば見直せる馬という立場でもある。
田辺裕信騎手は前走から乗り替わりでの騎乗となり、今回はブリンカー装着という変化が加わる。前走フェアリーステークスで12着という大敗は、馬の何らかの問題を示唆しており、ブリンカー装着はその改善策の一つとして施されていると考えられる。田辺騎手としては、「ブリンカー装着による気持ちの変化を活かしながら、集中した競馬を取り戻す」という目標を持って乗り込む状況だ。先行力指標は高く、前走新馬戦では勝利しているため、馬の潜在能力を取り戻せれば先行策で形にできる可能性はある。8枠15番という外目の枠順は、外からスムーズにスタートして先行を試みやすい位置ともいえるが、外からの先行は距離的なロスを生みやすい面もある。
ブリンカー装着で気持ちが前向きになった場合、先行力指標の高さを活かして序盤から前へ出る競馬が予想される。田辺騎手はブリンカーを装着した馬の変化を素直に利用し、「馬の集中力を保ちながら先行する」乗り方を選ぶと考えられる。ただし、決め脚指標が低いため直線での切れ勝負は向かず、先行して粘り込む形一択になりやすい。8枠という外枠から先行すると外に広がる分のロスが生じるが、先行馬が多い今回の流れに合わせて積極的に前へ行く乗り方が最も予想されるパターンとなる。前走大敗からの立て直しがうまくいけば、展開次第で粘り込める可能性も残るが、条件の難しさは否定しにくい。
戸崎圭太騎手は乗り替わりでの騎乗となるが、前走でルメール騎手が乗っていた馬への乗り替わりという位置づけは、「強化されての乗り替わり」として見られやすい。戸崎騎手は騎手指標が上位にあり、自信を持って乗り込める材料は揃っている。前走2着という安定した着順の流れも、馬の実力を信頼できる根拠となっている。一方で15週という長い間隔からの実戦は状態面の不確実性を生み、戸崎騎手にとっても「馬の今の状態がどこまで仕上がっているか」を慎重に確認しながら乗る必要がある。8枠16番という最外枠は位置取りで不利だが、戸崎騎手はこうした状況でも冷静に対応できる経験と技術を持つと考えられる。
8枠16番という最外枠からは、序盤での先行争いへの参加は距離的なロスが大きく、中団以降に収まる乗り方が現実的となる。決め脚指標が上位にある根拠から、戸崎騎手は中団外目から直線で末脚を発揮する乗り方を選ぶ可能性が高い。先行馬が多い今回の展開で前が苦しくなれば、差し馬としての展開利が生まれやすいという計算が成り立つ。戸崎騎手としては15週の間隔で馬の状態を確認しながら、無理のないペース配分で直線に向き、末脚勝負で上位馬を捉えにいく乗り方が最も予想されるパターンとなる。騎手の経験と馬の決め脚という武器を組み合わせた、安定感のある差し競馬が基本戦術と考えられる。