Race Review · 2026.04.25 · Fukushima Dirt 1150m · 3勝クラス

【回顧と反省文】
福島中央テレビ杯《デブ猫競馬》


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デブ猫競馬 · パカパカ競馬予想
【回顧と反省文】レース概況と展開の総括 『レース結果サマリー』
着順馬番馬名騎手3C4C上り予想評価
1 8プレゼンティーア松本大輝11 37.3 B54・消し対象
2 11マルチルージュアズライト荻野極5→32→3 36.6 推奨1 S85
3 6ワークソング国分恭介1010 36.2 B50・消し対象
43キタノソワレ丹内祐次77 36.4 A65・消し対象
512カウスリップ菊沢一樹77 36.6 特注 A70
65ビルカール石川裕紀人45 37.2 B55・期待値上位
77ゴールドハンマー舟山瑠泉1010 36.6 対抗 A74
92イマージョン丸山元気5→33→2 37.9 本命 A78
101マルガイジェネラーレ富田暁11 39.1 推奨2 B58
1110シャカシャカシー長岡禎仁3→55 39.0 C38・消し筆頭
【回顧と反省文】展開予想の検証 『ペース判断の検証』

予想では「ミドルペースからやや遅めのペースで先行馬が粘り込む展開」を最も起こりやすいシナリオとして描いていた。しかし実際のラップは下記の通りであり、その見立ては根本から覆された。

1F
9.4
2F
10.3
3F
10.5
4F
11.5
5F
12.7
6F
13.2
ペース実測値
前半3ハロン合計:30.2秒(超ハイペース)
後半3ハロン合計:37.4秒(急失速)
前後半差:7.2秒という異常値。ダート短距離戦として極めて稀なハイペース崩壊型

予想時点では「1番人気のワークソングが差し型のため、他の先行馬が前に行きやすくなり、過度なペース競り合いは起きにくい」と分析していた。この論理自体は成立していたが、問題は「競り合いが起きにくい」ことが「緩やかなペースになる」ことを意味しないという点を見落としていた点にある。実際にはマルガイジェネラーレとプレゼンティーアが並走で前を主張した際、互いに引かない形で超高速ラップが刻まれた。競り合いの「人数」ではなく「2頭の並走による引き合い」が生み出したペースであり、この点の想定が甘かったと認めざるを得ない。

また、極乾燥馬場(含水率ゴール前2.1%・4コーナー付近2.9%)については「パワーとスタミナを要求されるタフな馬場」と評価し、先行馬に有利と判断していた。しかし実際には砂が深くふわふわした状態での高速ラップが先行馬の脚を一層急速に消耗させ、結果として後方待機馬の末脚がより鮮明に際立つ形となった。乾燥馬場の影響が「先行有利」に直結するという判断は、あくまでミドルペース以下であることが前提だったと後から振り返れば理解できるが、予想段階でその条件設定が明示できていなかった点は反省点として残る。

『逃げ・先行争いの実態と予想とのギャップ』

予想ではジェネラーレ(先行力97.6)、カウスリップ(先行力92.8)、ビルカール(先行力93.0)、シャカシャカシー(先行力88.2)を逃げ・先行候補として挙げていた。実際にはマルガイジェネラーレとプレゼンティーアが3コーナーで1番手に並走する形となり、このうちプレゼンティーアは予想において「消し要素の多い馬」に分類していた。

プレゼンティーアの先行力スコアは87.7と予想段階では「高水準」と評価していたが、連闘疲労と松本大輝騎手の低い騎手偏差値(36.08)を根拠に消し評価へ振り分けた。しかし松本騎手は最内コースを選択して最短距離での省エネ走法を実践しており、「騎手偏差値の低さ」がそのまま「騎乗の質の低さ」に繋がるわけではないという教訓を改めて突き付けられた格好となった。連闘疲労の点については、プレゼンティーアの馬体重が-2kgと前走とほぼ同様の維持であったことも踏まえれば、陣営の判断は正確だったと評価できる。

【回顧と反省文】消し要素の多い馬の検証 『消し評価馬と実際の着順の乖離』
消し要素の多い馬(予想上位5頭)× 実際の結果
馬番馬名消し根拠実際の着順上り検証
10シャカシャカシー近走二桁着順・騎手偏差値最低11着39.0 消し正解
9サザンエルフ7歳高齢・後方位置取り不振・騎手実績不足8着37.2 消し正解
3キタノソワレ後方位置取り・差し馬複勝率14.2%との乖離4着36.4 消し不正解
8プレゼンティーア連闘疲労・騎手偏差値最低水準1着(優勝)37.3 消し不正解
6ワークソング差し型脚質・16週休養明け・先行力58.93着36.2 消し不正解

消し評価としたシャカシャカシー(11着)とサザンエルフ(8着)については結論が正解に終わったものの、残る3頭は結果として馬券圏内あるいはそれに近い成績を収めた。これは展開の前提条件が崩れたことによる影響が大きく、単純に評価の誤りとは言いにくい側面もある。

ワークソングについては「差し型脚質とこのコースの統計値(差し複勝率14.2%)が相性悪い」という判断は予想段階として合理的だった。しかしハイペースが想定を大幅に上回ったため、後方待機馬に有利な展開が生まれ、結果として3着に入った。ワークソングの消し評価は「ミドルペース前後の展開」という暗黙の前提を置いていたものであり、その前提が崩れた時の影響を予め想定しておく必要があった。

キタノソワレについては「決め脚スコア100・差し追い込み型」という脚質評価と「差し複勝率14.2%」というコースデータの組み合わせで消し評価としていたが、今回の超ハイペースはその差し馬の壊滅的な統計値すら覆す展開だったと理解すべきで、個々の馬の評価を誤ったというより展開想定の誤りが派生させた消し誤りであったと捉えるのが正確に思われる。

プレゼンティーアの消し評価については、結果として最も大きな反省が残る判断となった。先行力87.7という数値を評価しながら「連闘疲労」と「騎手偏差値」を主な消し根拠としたが、松本大輝騎手の省エネ走法という現場の判断力を統計的偏差値だけで否定したことは、騎手評価の限界を示している。偏差値はあくまで傾向の指標であり、1鞍1鞍の騎乗内容の質を完全に代替するものではないという認識を改めて持ち直す必要がある。

【回顧と反省文】不安要素の少ない馬の検証 『不安少ない馬5頭の実際の着順と評価』
不安要素の少ない馬(予想上位5頭)× 実際の結果
馬番馬名評価根拠実際の着順検証
4スノーサイレンス総合能力最高値・先行力88.6・斎藤騎手積極性出走取消(感冒)
2イマージョン前走2着・先行力88.1・内枠・丸山騎手安定感9着 大外れ
7ゴールドハンマー前走1着・総合能力98.1・適切なローテーション7着 不的中
12カウスリップ8枠最有利×先行力92.8・近走前目位置取り5着 惜しい
11ルージュアズライト総合能力最高水準・継続騎乗・高い騎手偏差値2着 好走

不安要素の少ない馬として選出した5頭のうち、実際に馬券に絡んだのはルージュアズライト(2着)のみという結果となった。カウスリップは5着と惜しい着順に終わり、本命としていたイマージョンは9着と大敗した。

ルージュアズライトについては「差し脚質というコースとのミスマッチが唯一の大きな懸念」と評価しながらも、S評価の2番手・推奨1として選出していた点は、結果論で言えば正しい判断だった。しかしその「脚質ミスマッチ」という懸念を推奨1という下位ランクに置いていたことは、展開が超ハイペースに振れた場合のシナリオを十分に織り込めていなかった証左でもある。

カウスリップについては、「8枠最有利枠×先行力92.8」という組み合わせを評価しながら特注扱いとしていた。実際の競馬では3・4コーナーともに7番手という中後方からの追い込みで5着という結果を残しており、先行力の高さが実際の位置取りに反映されなかった点は特筆すべき誤算だった。菊沢一樹騎手が前目を主張するという予測と異なり、実際は中後方での競馬となった理由については、展開が一気に速くなったスタート直後の先頭争いに加わりにくい状況になったと推察されるが、詳細は判断を保留したい。

イマージョンの9着については、先行力88.1で3コーナー5番手・4コーナー3番手という好位を取れていたにもかかわらず、直線で上り37.9秒と失速したことが要因である。これは「連闘疲労がなければ能力・枠・騎手のバランスが最も整った馬」という評価の前提条件が崩れていた可能性と、前半ハイペースの消耗による後半失速が重なった結果と解釈できる。本命として最も信頼していた馬の大敗は、展開想定の誤りが直接的に本命馬の着順に悪影響を与えた典型と言える。

【回顧と反省文】期待値評価馬の検証 『期待値上位5頭と実際の結果の突き合わせ』
期待値が高い馬(予想上位5頭)× 実際の結果
馬番馬名期待値根拠実際の着順単勝人気検証
4スノーサイレンス(取消)出走取消
12カウスリップ8枠最有利×先行力92.8×11.8倍適正水準5着9人気 惜しくも圏外
7ゴールドハンマー前走1着・総合能力98.1・7.3倍適正水準7着5人気 不的中
2イマージョン最もバランス整った馬・6.2倍境界水準9着3人気 大外れ
5ビルカール先行力93.0・穴馬候補・15.3倍6着8人気 圏内に迫る

期待値上位として選出した馬はいずれも馬券圏内に入らなかった。これは展開の前提が崩れたことによる影響が大きく、先行力の高さを評価基準の軸に置いていた点が今回のハイペース展開では完全に裏目となった形である。

ゴールドハンマーについては、前走1着という直近の好実績と「中団前目から末脚勝負」という戦略が機能すれば馬券圏内という評価だったが、実際の競馬では3・4コーナーとも10番手という後方での競馬となり、上り36.6秒を記録しながら7着という結果に終わった。後方待機馬が多数いた中でもこの着順に留まったことは、単純に末脚の質という点では他の後方待機馬(ワークソング・キタノソワレ・カウスリップ等)に劣っていたことを示している。「前走1着の勢い」という評価が、今走では末脚の相対的な比較において説得力を欠く結果となった。

ビルカールは4コーナー5番手という好位から上り37.2秒で6着という結果だった。「先行力93.0でカバーできれば」という評価に近い競馬はできていたが、ハイペースによる前半消耗は避けられず、圏内に届かなかった。穴馬候補としての評価は枠の不利と相まって的中には至らなかったが、先行力を活かした位置取りという点では評価通りの競馬ではあった。

【回顧と反省文】本命・対抗・特注・推奨の詳細検証 『本命・対抗・特注・推奨馬と実際の着順』
本命・対抗・特注・推奨馬 × 実際の結果
役割馬番馬名予想着順期待実際の着順検証
2イマージョン1〜3着圏内本命9着 完全不的中
7ゴールドハンマー本命と連動想定7着 不的中
12カウスリップ穴馬として3着以内5着 惜しくも圏外
推1 11ルージュアズライト守備範囲として馬券内2着 好走
推2 1マルガイジェネラーレ逃げ切り候補10着 完全不的中
イマージョン(2番) 9着 | 上り37.9秒
予想時の評価:先行力88.1・内枠2番・前走2着・丸山騎手の積極性・連闘の意図を陣営の確信と解釈し本命とした
実際の競馬:3コーナー5番手・4コーナー3番手という好位を確保できたが、直線で上り37.9秒と大きく失速し9着に終わった
失敗の本質:「連闘でも状態が維持されているという前提が成立すれば」という条件付き評価を「本命」という最高評価に昇格させてしまった点が根本的な誤り。連闘馬がハイペース戦での先行競馬を強いられた場合、直線での失速リスクが通常以上に高まることを、より厳密に評価すべきだった
前半9.4-10.3というラップは、好位から追走した馬にとって通常以上の脚を消費させる内容。連闘疲労と重なったことで直線での伸びが完全に失われたと推測される
ゴールドハンマー(7番) 7着 | 上り36.6秒
予想時の評価:前走1着の勢い・総合能力98.1・13週適切なローテーション・舟山騎手が前目を狙うと想定し対抗とした
実際の競馬:3・4コーナーともに10番手という後方からの競馬となり、上り36.6秒を記録しながら7着
想定との差異:「中団前目からの末脚勝負」という戦略が実際には後方10番手という位置取りとなり、前半のハイペースに引きずられた可能性がある。舟山騎手が意図的に後方に控えたのか、スタートで後手を踏んだのかは断定できないが、想定より大きく後ろの位置を取ることになった
上り36.6秒はワークソング・キタノソワレ・カウスリップと並ぶ水準だが、着順はこれらより下回った。後方10番手から7着は、末脚の発揮という面ではほぼ限界の結果だったと判断される
カウスリップ(12番) 5着 | 上り36.6秒
予想時の評価:8枠最有利枠×先行力92.8という最強の組み合わせ・近走前目位置取り・菊沢騎手も前を主張すると想定した
実際の競馬:3・4コーナーともに7番手という中後方での競馬。先行力92.8という数値の高さが実際の位置取りに反映されなかった
反省点:「先行力の数値」と「実際の位置取り」が必ずしも一致しないという点を改めて確認させられた。16週休養明けという点が実際の動きに影響した可能性も否定できない。また今回の超ハイペース展開で中後方から5着という結果は、能力的には十分な水準にあることを示している
惜しくも馬券圏外となったが、次走での評価は今回よりも高めに設定してよい一頭だと考えられる
推1 マルチルージュアズライト(11番) 2着 | 上り36.6秒
予想時の評価:差し型脚質とコースの相性悪い・総合能力最高水準・荻野極騎手の高い騎手偏差値・継続騎乗の強みを評価し推奨1に選出。「能力と騎手の質が高く馬券の守備範囲として含めておきたい」という位置づけだった
実際の競馬:単勝1番人気として2着に入線。荻野極騎手は3コーナー5番手から4コーナー3番手と徐々に位置を上げ、直線外目から上り36.6秒の末脚を発揮した
評価の問題点:S85という評価をしながら推奨1という位置づけに留めたことは、「差し型脚質のコースとのミスマッチ」を過度に重視した結果。今回の超ハイペース展開がそのミスマッチを補って余りある追い風となった。もし最初からミドルペースを想定していれば推奨1という評価のままで問題なかったが、ハイペース想定ならば本命または対抗に格上げすべき馬だった
推2 マルガイジェネラーレ(1番) 10着 | 上り39.1秒
予想時の評価:先行力97.6・最内枠(1番)・逃げ切り候補として推奨2に選出した
実際の競馬:プレゼンティーアと並走で逃げを打つ形となったが、直線で上り39.1秒という全馬中最遅クラスの数字で10着
評価の妥当性:先行力最高値の馬が逃げを打つという行動パターンは予測通りだったが、「単独逃げになれば粘れる」という前提が「並走ハイペースの逃げ」という現実には通用しなかった。並走という状況は先行馬同士が引き合う構図になりやすく、その点を推奨2の選定理由により具体的に織り込んでおくべきだった。今回の大敗はこの馬の能力への評価を下げる必要はなく、あくまで展開の被害馬として次走では割引不要
【回顧と反省文】実力以上の走りを見せた馬の分析と次走狙い 『プレゼンティーア(1着)——逃げ切り勝利の本質』
1 プレゼンティーア(8番) 1着 | 逃げ | 上り37.3秒
消し評価とした根拠は「連闘疲労+松本大輝騎手の騎手偏差値最低水準」という組み合わせだった。しかし結果は圧勝に近い1着という事実が突き付けられた
なぜ粘れたのか。第一の要因は松本大輝騎手の「最内コース選択による最短距離走法」。直線295.7mしかない短い福島の直線を、内ラチ沿いギリギリに沿って走ることで体力消耗を最小限に抑えた。これは偏差値では測れない現場判断力の産物である
第二の要因は「並走相手のマルガイジェネラーレとの脚の質の差」。同じペースで並走していながらマルガイジェネラーレが上り39.1秒で沈んだのに対し、プレゼンティーアが37.3秒を記録した。これはプレゼンティーアが同じ前半消耗をより少ないエネルギーで乗り越えた、つまり「基礎スタミナの優位」が存在したことを示している
連闘出走という陣営の判断は「今の馬のコンディションが連闘を許容する水準にある」という判断を意味していたが、その判断を結果が証明した形となった
次走で狙える条件
短距離ダート戦(1000〜1200m)での逃げ展開。特に単騎逃げが狙える少頭数のレース
内枠または内目のコースが使えるコース形態(距離ロスを抑える騎乗が生きる舞台)
スタミナが要求される乾燥ダートや時計のかかる条件では特に好相性が期待できる
ただし今回の勝利が「超ハイペースの消耗戦を並走相手が先に沈んだことで相対的に楽になった」という側面を持つため、単騎逃げの展開確認が次走での評価の前提となる
『ワークソング(3着)——最速上りが示す本質能力』
3 ワークソング(6番) 3着 | 後方10番手 | 上り36.2秒(メンバー最速)
消し評価の根拠は「差し型脚質・先行力58.9・16週休養明け・差し馬複勝率14.2%との相性悪化」。この分析は展開が平均的であれば合理的だったが、今回の超ハイペースという条件下では根本から外れた評価となった
後方10番手からメンバー最速上り36.2秒という数字は、この馬の末脚の質が今回の出走馬の中で最高水準にあることを明示している。「16週休養明けで状態が不確か」という不安要素も、実際の結果ではほぼ問題なかったことが示された
3着に終わった最大の理由は「4コーナー10番手という位置」と「直線295.7mという短い直線」の組み合わせ。末脚の質がいかに高くても、物理的な距離ロスを補い切ることはできなかった
国分恭介騎手は「16週休養明けで慎重な騎乗になる」という予測通りの位置取りだったが、これが結果として「ハイペース恩恵を受けやすい後方」という好ポジションとなった点は皮肉な一致と言える
次走で狙える条件
直線が長いコース(東京・新潟など)でのダート戦。上り36.2秒という末脚の質を活かすには、距離ロスを補える直線の長さが必要
引き続きハイペースが想定される展開。今回と同様に前傾ラップが期待できる多頭数の逃げ・先行馬多数のレース
福島1150mで再度出走する場合は、後方からでは届かないというコースデータを踏まえ、枠や展開次第ではより前目を狙う騎乗変化があるかどうかが評価の鍵
1番人気(単勝2番人気)として支持されながら3着というのは、能力の高さと展開リスクが同居した馬として次走でも人気を集める可能性が高い
『キタノソワレ(4着)——消し評価を覆した末脚の実力』
4 キタノソワレ(3番) 4着 | 後方7番手 | 上り36.4秒
消し評価の根拠は「決め脚スコア100という最高値を持つ差し型・コーナー通過順7〜16番台の後方競馬・差し馬複勝率14.2%・連闘疲労」という複合要素だった
実際は上り36.4秒という高い末脚で4着に入線。連闘疲労も影響は見えず、決め脚の高さがそのまま発揮された
今回の4着は「超ハイペースに助けられた展開恵まれの4着」という側面があるため、次走で同様の末脚を期待するには展開的追い風が必要。ただし決め脚の質は本物
次走で狙える条件
ハイペースが期待できる逃げ・先行馬多数のレース
直線が長いコース、あるいは今回同様に前半消耗型の展開になりやすいコース条件
丹内祐次騎手の継続騎乗があれば仕掛けのタイミングの精度は期待できる
【回顧と反省文】騎手評価の検証と反省 『騎手偏差値評価と実際の騎乗の乖離』

今回最も大きな反省点のひとつが、騎手偏差値という指標の限界を改めて実感したことにある。松本大輝騎手(偏差値36.08・今回最低水準)が最内コースを選択して最短距離走法を実践し、最終的に1着という結果を出した。一方で偏差値65.14と今回最高水準の評価を持つ荻野極騎手は2着という評価に相応しい結果を残しており、高偏差値騎手の評価は概ね機能したと言える。

問題は「低偏差値騎手=この馬では通用しない」という切り捨てではなく、「低偏差値騎手でも状況に応じた最善手を選べる可能性がある」という余地を評価に残しておく必要があるという点。偏差値はあくまでも過去の傾向の集積であり、特定の1鞍での判断力を完全に代替するものではない。特に逃げ・先行戦での「コース選択」「ペース管理」という局面は、数値では捉えにくい現場の直感的判断が大きく影響する。

また国分恭介騎手については「16週長期休養明けで慎重な騎乗になる」と予測し、それが後方10番手という位置取りに繋がったと理解できる。この「慎重な騎乗」という予測自体は当たっていたが、その結果として生まれた「後方待機」がハイペース展開では有利に転じた点は、予想段階では把握できなかった因果の逆転だった。

【回顧と反省文】総括反省と次回への課題 『今回の予想における最大の失敗要因』
失敗の構造的要因まとめ
展開想定の誤り(最重要):「過度なペース競り合いは起きにくくミドルペースから先行馬が粘り込む」という展開予測が根本から外れた。2頭並走による引き合いという具体的なリスクシナリオを事前に設定できていなかったことが全ての失敗の起点となった
先行有利の条件設定の甘さ:「乾燥馬場×先行有利」という判断は「ミドルペース以下」という条件が暗黙の前提として必要だった。この条件が崩れた場合のシナリオを並立して想定しておくべきだった
騎手偏差値の過信:松本大輝騎手(偏差値36.08)を低評価で消し判断に繋げたことは、偏差値が「全ての騎乗場面を代替できる指標ではない」という限界を無視した判断だった
連闘馬の評価:イマージョン(本命・9着)とプレゼンティーア(消し・1着)という真逆の結果は、連闘という要因単体の評価の難しさを改めて示している。連闘馬の評価には「馬の体質・近走の使われ方・馬体重の推移」をより細かく見る必要がある
『次回予想への具体的な改善点』
次回予想への課題
展開の複数シナリオ設定:「最も可能性が高い展開」を軸としながら、「ハイペース崩壊型」「スロー差し決着型」という複数の展開シナリオ別の有利不利を並立して評価する手順を組み込む。今回の教訓から、2頭以上の先行馬が並走する可能性があるレースでは「ハイペースリスク」を明示的に評価する
騎手偏差値の補完的使用:騎手偏差値は傾向把握の補助指標として活用しつつ、「逃げ戦術での距離節約能力」「脚の温存ペース管理」という局面では過去の具体的な騎乗映像や戦術傾向をより重視する評価に切り替える
コースデータの条件設定明示:「差し馬複勝率14.2%」というデータを用いる際は、「このデータはミドル〜スローペースを含む統合値であり、ハイペース展開では数値の意味が変わる可能性がある」という条件を明示した上で活用する
先行力スコアと実際の位置取りの乖離確認:カウスリップの例に見られるように、先行力スコアが高くても実際の位置取りと乖離することがある。直近レースの実際のコーナー通過順位と先行力スコアの整合性を事前に確認するプロセスを加える
連闘馬の評価精緻化:連闘馬は「陣営の判断を信頼する」という前提だけでなく、「当日の馬体重・気配・コメント」という追加情報との照合を予想の確定プロセスに組み込む。前走の競馬内容(先行消耗度合い)との組み合わせで評価する
『この一戦から学ぶべき本質的な教訓』

今回の福島中央テレビ杯は「1ハロン目9.4秒という超高速スタートが全ての因果関係の起点となった展開に支配されたレース」として記憶すべき一戦だった。ダート短距離戦において前半30.2秒・後半37.4秒という前後半差7.2秒は異常値に近く、このような展開になった時点で「先行有利コース」という前提は完全に無効化される。

予想の精度を上げるためには、このような展開の振れ幅に対して「この展開になった場合、どの馬が有利になるか」という問いを常に持ち続けることが重要だと感じさせられた。今回の展開が生まれた直接的な要因は「先行力最高値のマルガイジェネラーレとプレゼンティーアが並走で前を主張し、両者が引き合う形で超高速ラップが刻まれた」という点にある。この並走リスクは出走馬の先行力分布を確認すれば予測できた可能性がある要素であり、次回の分析においてはより明示的に「並走リスク」を展開想定に組み込みたい。

また、プレゼンティーアの勝利は単なる展開恵まれだけではなく、「連闘でも馬体を維持し、最内コースの選択という現場判断を実践した」という実力と適応力の産物でもあった。統計的な指標だけでは捉えられない「現場の競馬」という要素が結果に与える影響の大きさを、改めて認識する必要がある。

すべての分析は確実な予測ではなく、入手可能な情報を元にした推論の積み重ねに過ぎない。今回の結果を踏まえ、より多角的な視点と複数シナリオの並立評価という手法を今後の分析に取り入れることで、展開の振れ幅に対してより堅牢な予想を目指していきたい。

Race Summary
福島競馬場 11R · ダート1150m · 3勝クラス · 実質11頭立て
2026年4月25日(土)発走15:15 · 天候晴 · 馬場良(極乾燥)
含水率:ゴール前2.1% / 4角2.9%

1着 プレゼンティーア(8番) · 松本大輝騎手 · 上り37.3秒
2着 マルチルージュアズライト(11番) · 荻野極騎手 · 上り36.6秒
3着 ワークソング(6番) · 国分恭介騎手 · 上り36.2秒(メンバー最速)