今回の阪神大賞典は、近走の勢いに明確な差がある10頭によるGII戦です。阪神の芝3000mというコースは、スタートから1コーナーまでの距離が比較的短く、内枠の馬が自然と前の位置を確保しやすい特徴があります。向正面の長い直線と、ゴール前の急坂が2度入るレイアウトから、序盤に無理をした馬が後半で失速しやすく、道中のペース管理が結果を大きく左右します。
人気面では、近3走すべてで上位に入っているファミリータイム(松山騎手)とダノンシーマ(川田騎手)が中心視される公算が高いと思われます。これら人気馬を意識したとき、他の騎手がどのような立ち回りを選ぶかが、このレースの鍵になると考えられます。
枠順では、1番枠アドマイヤテラ(武豊騎手)が内側から自然に前を取れる位置にある一方、8番枠サンライズソレイユ(岩田望来騎手)と9番枠・10番枠の馬は外から位置を取りにいくとロスが生じやすいため、序盤の動き方に差が出る可能性があります。
また、長距離戦のため、脚質の違いよりもペースの読みと道中のコース取りが着順に影響しやすいレース形態です。先行力の数値が高い馬が多い一方で、長距離特有の消耗によって、後半で差し馬に逆転されるケースも十分考えられます。各騎手の近走経験・馬の状態・枠の利不利を組み合わせて、以下に個別分析をまとめます。