GⅢ 京都ダート 1900m 2026年5月23日(土) 16頭立て 発走 15:45

第33回 平安ステークス《デブ猫競馬》


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展開・馬場・騎手心理を軸とした総合分析レポート

1
全体概要
稍重の京都ダート1900mは前日からの降雨の影響で脚抜きが向上しており、前半ペースがやや上がりやすい状況にある。コーナーを4回通過するコース形態がロングスパート戦を引き起こしやすく、単純な逃げ切りよりも好位〜中団から持続力を活かす馬に優位性があると思われる。1番人気ロードクロンヌは中団先行型で昨年2着の同コース実績を持ち、展開的には比較的まとまりやすい条件が揃う。対抗格のアクションプランは大外16番というハンデを持ちつつも総合能力値・騎手力ともに高い水準にあり、争覇圏に入ってくる可能性が高い。穴馬候補としては先行力を持つナルカミとメリークリスマスが伸びしろの面で注目できる。
2
【展開予想】

馬場状態は稍重。前日21日に24.0mm、22日に4.5mmの降雨があり、当日は曇天。4コーナー付近の含水率がやや高めで、脚抜きが向上した軽い砂質になっていると思われる。この状態は前半ペースが上がりやすくなる一方、一定のスピード持続力があれば後方からでも届く可能性を残す。ただしこのコースの性格上、前崩れが大きく生じるほどのハイペースになることは考えにくい

先頭争いは内枠のキョウキランブとハグが主導権を争う形になる可能性が高い。キョウキランブは先行力が出走全馬で最高水準にあるが、近走の大敗から重賞ペースへの対応に不安が残る。ハグは前走重賞3着の実績を持ち、中2週という間隔を踏まえながらも逃げ〜番手を意識した騎乗が予想される。この2頭の先行争いでペースがやや流れる展開が想定され、逃げ切りよりも好位で折り合う馬が恩恵を受けやすい流れになると思われる。

1番人気のロードクロンヌ(7枠14番)の脚質は中団先行タイプであり、先行馬が主導権を争う展開の中でその背後のポジションを目指すと考えられる。昨年の同レースを中団前めから2着に粘った内容との再現性は高く、騎手心理の面では「昨年の悔しさを晴らしたい」という積極的な動機があるとみられ、前半からの位置取り意識は強い。

アクションプランは大外16番から自然に前めのポジションを取る意識があり、隣のナルカミ(8枠15番・59kg)と枠内から内に向かって押し込む動きが生じる可能性がある。この2頭が前半にやや外を回らされる場面があるとすれば、道中の展開に微細な影響が出ることも否定できない。

差し〜追い込み勢では、ゼットリアンやヴァルツァーシャルが後方から脚を使う形になる。稍重での脚抜き向上は一定のプラスになり得るが、前が崩れない限り差し届かないケースも考えられる。チュウワクリスエス(武豊)は外枠ながら先行力を活かして前めのポジションを確保しようとする意識があると思われ、好位からの末脚でアクセントをつける可能性がある。

総合的には好位〜中団前め(1コーナーで5〜8番手)から持続力で押し切るタイプが有利な展開が想定される。ロングスパート戦への対応力を持つ馬が、馬場状態と展開の両面で優位に立つ可能性が高い。

3
【有利な脚質】
先行 中団持続型 差し(展開次第)

稍重による脚抜き向上でペースは上がりやすいが、京都1900mのコーナー4回構造がロングスパートを生みやすく、好位〜中団から持続力で押し切る馬が最も恩恵を受けやすいと思われる。単騎逃げは消耗が大きく粘り切るには高いペース耐性が必要。後方一辺倒の差し・追い込み勢は前崩れがない限り届きにくい場面が多いとみられる。

4
【展開予想を軸に能力評価】
評価 得点 馬番 馬名 理由
S
97
14 ロードクロンヌ 昨年同レース2着という同コース・同条件での実績が最も信頼できる根拠となる。中団先行の脚質は今回の展開予想と合致しており、稍重への対応力も高いと思われる。横山和生騎手は12週の充実した準備を経た自信を持っての騎乗とみられ、前回の悔しさを晴らしたいという意識が積極的な位置取りを促す可能性がある。58kgの斤量は若干の負担になり得るが、GⅢレベルでは相殺できる範囲とみられる。期待値オッズ2.8倍は現在オッズが実際に上回っており買い水準にあると考えられる。
S
95
16 アクションプラン 出走全馬中で総合能力値が最高水準であり、先行力と決め脚のバランスが取れた万能型に思われる。近2走で連続2着と安定した実績が続いており、松山弘平騎手の騎乗力も高い水準にある。大外16番という枠の不利は無視できないが、事前にそれを織り込んだ作戦立案がなされているとみられる。期待値オッズ14〜15倍程度に対して現在オッズ18.2倍は若干の割安感があり期待値面でプラスの可能性がある。展開が先行有利に決まれば勝ち切る可能性も十分にあると思われる。
A
82
15 ナルカミ 追い切り評価が最高水準で状態面は万全とみられる。先行力が高くコース傾向と脚質が合致している点は大きなプラス。最重斤量59kgが最大の懸念材料で、戸崎騎手はこの斤量の影響を最小化するために前半から位置を確保しようとする可能性がある。期待値オッズ4〜5倍に対して現在オッズ5.3倍はおおむね妥当な水準で、状態次第では上位争いに加わる余地があると思われる。近走の安定感がやや欠ける点は注意が必要。
A
78
13 チュウワクリスエス 先行力が高く近走の連対実績も豊富で、コーナー4回を前めで捌ける資質がある。武豊騎手への乗り替わりは大きな注目材料で、初騎乗の馬でも短時間で特性を把握し適切なポジションを取れる可能性が高いと思われる。7週のリフレッシュ後で状態面にも不安は少ない。期待値オッズ20〜25倍に対して現在オッズ31.9倍はやや割安な水準で穴馬として面白みがある。外枠が前めのポジション確保に若干の不利になり得る点は懸念材料。
A
75
11 タイトニット 川田将雅騎手は全騎手中最高水準の騎乗力を持ち、自ら最終追い切りに騎乗した仕上げへの自信も確認されている。前走1着と勢いがあり、中団先行からの競馬でコース傾向との相性も良い。決め脚の評価も高く、先行力と末脚のバランスが取れたタイプとみられる。期待値オッズ10〜12倍に対して現在オッズ13.3倍はほぼ妥当な水準。近走でやや位置が後ろになる傾向もあり、川田騎手が前めのポジションをどう確保するかが鍵になる。
A
72
9 メリークリスマス 近4走中3走1着と上昇傾向が鮮明で勢いは出走馬中トップクラスとみられる。前走重賞1着という結果が今回の重賞挑戦に自信を与えている可能性がある。三浦騎手は継続騎乗で馬の特性を把握しており、中団からの柔軟なポジション選択ができる枠順も好材料。期待値オッズ18〜20倍に対して現在オッズ24.5倍はやや割安とみられ、期待値面でプラスになる可能性がある。重賞初挑戦という格上挑戦の壁がどこまで影響するかが最大の不確定要素。
B
60
3 リアライズカミオン 前走1着で連勝中の勢いがあり、坂井瑠星騎手の騎乗力も高い水準にある。中団先行から前めのポジションを取れる脚質はコース傾向と合致する。ただしGⅢ重賞の格上挑戦であり、前走との実力差がどこまであるかの精査が必要で期待値オッズ4〜5倍に対して現在オッズ6.0倍はやや高め。基本能力値がやや低めな点も気になるところ。勢いを評価しつつも相手関係で見劣る可能性を考慮して1段階控えた評価とした。
B
58
7 ゼットリアン 決め脚の数値がほぼ満点水準で末脚の鋭さは全馬中トップクラスとみられる。3走前に同コース付近での勝利実績がある点も評価できる。ただし先行力が低く後方からの競馬が必然になることがコース傾向と合わない。前崩れが大きく生じる展開でなければ届かないリスクが高く、期待値オッズ10〜12倍に対して現在オッズ13.6倍はほぼ妥当な水準。団野騎手は3〜4コーナーでポジションを押し上げる意識があるとみられるが、先行馬が粘る展開では苦しい場面が多いとみられる。
B
54
5 ヴァルツァーシャル 追い切りで自己ベストを更新しており状態は整っているとみられる。決め脚の評価も高く末脚の鋭さは持っている。しかし後方からの差し脚質がコース傾向と合わず、展開の助けなしには差し切るのが難しい状況とみられる。期待値オッズ15〜18倍に対して現在オッズ20.7倍はやや割安とも取れるが、展開依存度が高く信頼度は低い。7歳馬で近走の重賞では届かない場面が続いており、今回も同様のパターンになる可能性が高いとみられる。
B
52
6 ハグ 前走重賞3着という実績は評価できる。先行力が高くコース傾向と脚質が合致している点はプラス。ただし中2週という短い間隔での出走で疲労管理が懸念材料となる。キョウキランブとの先行争いが生じた場合にペースを消耗する可能性がある。期待値オッズ12〜15倍に対して現在オッズ18.4倍はやや割安とも取れるが、間隔の短さを考慮すると信頼性は中程度。着順の安定感に欠けている近走傾向も積極的な評価を控える要因となった。
B
48
1 ポッドロゴ 内枠1番の利点を活かして普段より前めのポジションを意識する可能性がある。11週のリフレッシュ後で状態面に不安は少ないとみられる。ただし基本的には差し脚質であり、コース傾向との相性がやや合わない面がある。期待値オッズ35〜40倍に対して現在オッズ46.8倍はやや割高な水準とみられる。岩田望来騎手が内枠を活かしてポジションを押し上げる工夫をするとみられるが、展開が向かなければ届かないリスクが高い。
C
42
4 ジューンアヲニヨシ 先行力があり京都コースへの適性の片鱗は見えるが、前走アンタレスSで大敗しており立て直しが十分かどうか判断材料が少ない。同条件に近いアルデバランSでも大差をつけられており、重賞での信頼性に懸念が残る。期待値オッズ18〜22倍に対して現在オッズ22.4倍はほぼ妥当だが、前走大敗の不安を考えると積極的には評価しにくい。浜中騎手の偏差値が低めな点もマイナス材料となる。
C
38
10 シュラザック 3〜4走前に1着実績があるが、直近2走が二桁着順と大きく崩れている。OP昇級後に重賞で通用する決定力不足が露呈した印象があり、前を捕まえる末脚が重賞クラスで見劣る。期待値オッズ40〜50倍に対して現在オッズ49.5倍はほぼ妥当な水準だが、大敗傾向が続く今は積極的に推せる材料がない。幸騎手が乗り替わりで馬の状態把握から始める必要があり、確信を持った騎乗がしにくい状況とみられる。
D
32
12 サイモンザナドゥ みやこS2着という実績はあるが現在は明確な下降トレンドにある。直近3走でGⅠ・GⅡ・GⅢを連続着外しており、パフォーマンスが大きく落ちている状況とみられる。後方からの差し競馬がコース傾向と合わない点も重なる。期待値オッズ20〜25倍に対して現在オッズ24.1倍はほぼ妥当だが、状態下降を考えると投資価値は低いと判断した。池添騎手の偏差値も低めで総合的な競争力が大きく落ちているとみられる。
D
28
8 ヴァンヤール 2023年同レース3着の実績はあるが、それ以降は着順を大きく落とし続けている。8歳という年齢と1週という超短期ローテが重なる今回は条件が厳しい。先行力がほぼなく後方からの競馬が必然で、コース傾向と大きく合わない。期待値オッズ35〜40倍に対して現在オッズ40.9倍はほぼ妥当だが、年齢・状態・脚質の三重の懸念があり購入対象とするのは難しいとみられる。角田騎手も慎重な守りの騎乗になるとみられる。
E
20
2 キョウキランブ 逃げ一手の単騎逃げ依存型で、近2走が大敗。アルデバランSでは1900mで大差をつけられており、重賞ペースへの耐性不足が明らかとみられる。単騎で逃げられれば粘る可能性はゼロではないが、ハグとの先行争いが生じた場合に消耗が早まるリスクが高い。期待値オッズ60〜70倍に対して現在オッズ72.7倍はほぼ妥当だが、近走大敗の信頼性の低さから購入対象としての評価は最低水準。重賞の流れへの対応力不足が最大の懸念材料。
5
【消し要素の多い馬】(上位5頭)
馬番 馬名 理由
2 キョウキランブ 単騎逃げ依存で重賞ペース耐性不足。近2走が大敗。ハグとの先行争いで前半に消耗するリスク大。
8 ヴァンヤール 8歳高齢、1週超短期ローテ、先行力ほぼゼロの後方一辺倒で脚質・コース形態ともに不向き。近走大敗続き。
12 サイモンザナドゥ 直近3走でGⅠ・GⅡ・GⅢ連続着外でパフォーマンス明確に下降。後方差し脚質とコース傾向が合わない。
4 ジューンアヲニヨシ 同条件近似アルデバランSで大差敗退。前走重賞でも大敗で立て直しが十分かの判断材料が乏しい。
10 シュラザック 直近2走が二桁着順。OP昇級後に重賞クラスで決め手不足が露呈。乗り替わりで状態把握も不透明。
6
【不安要素の少ない馬】(上位5頭)
馬番 馬名 理由
14 ロードクロンヌ 昨年同コース2着の実績。12週の充実した準備。中団先行の脚質がコース傾向と合致。斤量58kgのみが懸念。
16 アクションプラン 総合能力値最高。近走安定した連対実績。騎手力高水準。大外枠のみが不安要素。
11 タイトニット 川田騎手最高騎乗力で自ら追い切り騎乗。前走1着。先行力と決め脚のバランス良好。
13 チュウワクリスエス 7週リフレッシュで状態安定。武豊騎手への乗り替わりがプラスに働く可能性大。先行力が展開と合致。
15 ナルカミ 追い切り最高評価で仕上がり万全。先行力高くコース傾向と合致。59kg最重斤量のみが懸念。
7
【期待値が高い馬】(上位5頭)
馬番 馬名 理由
16 アクションプラン 期待値オッズ14〜15倍に対してオッズ18.2倍で割安感がある。総合能力値最高で能力と オッズが噛み合っている。
9 メリークリスマス 期待値オッズ18〜20倍に対してオッズ24.5倍で割安。近4走3勝の上昇曲線と勢いがオッズに反映されていない可能性がある。
13 チュウワクリスエス 期待値オッズ20〜25倍に対してオッズ31.9倍と割安水準。武豊騎手への乗り替わりが今後のオッズ変動に影響する可能性もある。
14 ロードクロンヌ 1番人気オッズ2.8倍は同コース実績と能力を鑑みれば妥当な水準。単勝よりも複勝・馬連での期待値が高い可能性がある。
11 タイトニット 期待値オッズ10〜12倍に対してオッズ13.3倍でやや割安。川田騎手との組み合わせで仕上がりが保証されている点は信頼性向上要因。
8
【本命・対抗・特注・推奨1・推奨2】
本命 ◎
ロードクロンヌ
⑭ 馬番14番 / 単勝オッズ 2.8倍(1番人気)
昨年同レース2着という同コース・同条件での実証済み実績が最大の根拠となる。中団先行の脚質は稍重の京都1900mで求められる好位持続型のイメージと一致しており、コース形態・馬場・脚質の三条件が揃った信頼性が高い本命とみられる。横山和生騎手は12週の充実した調整を終えており「昨年の悔しさを晴らしたい」という積極的な心理状態が前半からの果敢な位置取りを促す可能性が高い。58kgの斤量は若干の負担にはなるが、GⅢレベルでは相殺可能な範囲と判断した。穴馬得点もトップ水準で能力の安定性も確認できる。
対抗 ○
アクションプラン
⑯ 馬番16番 / 単勝オッズ 18.2倍(6番人気)
総合能力値が全馬中最高水準で近2走連続2着と安定した実績を誇る。松山弘平騎手の騎乗力も高く、大外16番からでも中団前めへ自然に収まる作戦が立てられているとみられる。オッズ面でもやや割安感があり、期待値面でもプラスとなる可能性がある。ロードクロンヌが本命である展開・脚質の方向性と重なる部分が多く、両者が絡む馬券が有効になりやすいと判断した。
特注 ▲
メリークリスマス
⑨ 馬番9番 / 単勝オッズ 24.5倍(7番人気)
4番人気以下の穴馬の中で最も3着以内に来る可能性が高いと判断した馬。近4走で3勝という上昇曲線は出走馬中でも際立っており、前走重賞1着という結果が今回の格上挑戦の根拠となる。5枠9番という中枠は柔軟なポジション選択ができる利点があり、中団からの差し競馬でロードクロンヌやアクションプランの後ろにつける形が理想的とみられる。期待値オッズ18〜20倍に対して現在オッズ24.5倍はやや割安で穴馬としての期待値は高い。
推奨1 △
ナルカミ
⑮ 馬番15番 / 単勝オッズ 5.3倍(2番人気)
追い切り最高評価で仕上がりは万全とみられる。先行力が高くコース傾向と脚質が合致している点は大きなプラス。最重斤量59kgという懸念材料を抱えながらも、戸崎騎手が位置取りでカバーする騎乗を意識すると思われる。状態の良さが実際のパフォーマンスにつながれば3着内は射程圏にある可能性がある。
推奨2 △
チュウワクリスエス
⑬ 馬番13番 / 単勝オッズ 31.9倍(8番人気)
武豊騎手への乗り替わりという注目材料と先行力の高さがコース傾向と合致する。7週のリフレッシュ後で状態面の不安が少なく、近走連対実績も豊富。期待値オッズ20〜25倍に対してオッズ31.9倍は割安水準で穴馬としての期待値が高い。外枠ながらも先行力でカバーできる可能性があり、3着候補として抑えておく価値があると判断した。

◼ コピー用サマリーテーブル

区分 馬番 馬名 オッズ 人気 選定理由(要約)
◎ 本命 14 ロードクロンヌ 2.8倍 1番人気 昨年同レース2着。中団先行で展開・馬場・脚質三条件が揃う
○ 対抗 16 アクションプラン 18.2倍 6番人気 総合能力値最高水準。近2走連続2着。期待値面でも割安
▲ 特注 9 メリークリスマス 24.5倍 7番人気 近4走3勝の上昇曲線。前走重賞1着の勢い。期待値面で割安
△ 推奨1 15 ナルカミ 5.3倍 2番人気 追い切り最高評価。先行力高くコース傾向合致。59kgが課題
△ 推奨2 13 チュウワクリスエス 31.9倍 8番人気 武豊乗り替わり。先行力とコース傾向合致。期待値面で割安

本分析は提供データのみに基づく参考情報であり、馬券購入の結果を保証するものではありません。