Race Analysis Report

第74回 京都新聞杯 GII
京都芝2200m 外回り|16頭《デブ猫競馬》


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2026年5月9日(土) 15時30分発走 馬場:良(クッション値10.9) Cコース使用
Overview
京都芝2200mは直線での一瞬の切れよりも、3〜4角の下り坂からロングスパートを維持する持続力が問われるコースである。今開催は晴天が続き、芝刈り後の硬めの馬場が高速巡航を促している。馬場バイアスは好位〜中団内寄りの持続型に向いており、後方一気の追い込みには展開の助けが必要と見られる。1番人気はベレシートだが、脚質は差し寄りであり、展開次第では人気馬が動けない場面も想定される。一方でステラスペース(14番)が全馬最高の先行力を持ち、逃げを主導する可能性が高く、それを受けて各馬の戦略が決まってくる構図である。
展開予想
馬場状態
良・高速寄り
クッション値
10.9(硬め)
ペース予想
スロー→ロンスパ
主導馬
ステラスペース

ペースを握る可能性が最も高いのはステラスペース(14番)である。先行力の数値が全馬で際立って高く、武藤騎手は積極策を選ぶ性格の乗り手と見られる。これにコンジェスタス(5番)、エムズビギン(2番)、キンググローリー(12番)らが続く形で、前半はおそらく縦長にはならず緩いペースで進むと思われる。

注目すべきは1番人気ベレシート(15番)の脚質である。先行力の数値は低く、差し〜追い込みに近い競馬を想定しなければならない。騎手心理の観点で見ると、1番人気が後ろから来る馬であれば、逃げ・先行勢は「前が有利な展開」を作ろうとするインセンティブが生まれやすい。出走騎手の間には、人気馬の行動と逆の展開を狙うバイアスが働きやすいと考えられており、この構造は逃げ・先行有利のペースを後押しする可能性がある。

一方でサヴォアフェール(10番)は後方から外を回す構えと見られ、松山騎手は決め脚温存に徹する方針が想定される。こうした有力差し馬が後方に固まることで、前半から中盤にかけて前の馬がマイペースを保ちやすい環境が整う。

馬場は晴天継続・芝刈り後で高速化傾向にあり、4角から直線にかけての持続力勝負が予想される。3〜4角で内寄りに好位置をキープした馬が、坂下から息を入れずそのまま加速するパターンが最も嵌りやすい。直線入り口で前が詰まるような場面があれば差し勢にも出番が生まれるが、スムーズに隊列が崩れない場合は前の粘り込みが優位と見る。

総括すると、展開の鍵は前半スロー→後半ロングスパートの構造であり、4角を好位の内〜中ほどで回れた馬が最も安定した好走パターンを描きやすいレースと判断する。

有利な脚質
先行
好位差し
差し
前半スローで息が入りやすく、後半ロングスパート化が予想される展開では、4角を5〜9番手付近でスムーズに回れた馬が最も有利になりやすい。完全な逃げ1頭に絡む形ではなく、先行集団の後ろで脚を溜めながら3〜4角の下りから動ける「好位差し型」に最大のチャンスがある。純粋な追い込みは展開の恩恵なしには届きにくい馬場状態と見られ、差しは展開次第で台頭の余地があるもの、軸としての信頼度はやや落ちる。
展開予想を軸に能力評価
評価 得点 馬番 馬名 理由
S
92
8 バドリナート 総合能力値が全馬最高水準と判断され、先行力の数値も高く今回の展開に合致する。坂井騎手は好位から粘り込む形を得意とし、4角好位から直線で抜け出す競馬がこなせる。18週の休み明けは不安要素だが、重賞実績と能力値の裏付けがそれを上回る可能性が高い。期待値オッズとして単勝15倍前後が上限の目安と思われ、現在の実勢オッズはそれを下回っており買い水準に入る。
S
90
10 サヴォアフェール 決め脚の数値は全馬でトップ水準。ただし今回の展開がロングスパート型になった場合、後方から届くかどうかはペース次第の面が残る。松山騎手は末脚温存の騎乗を想定しており、展開が嵌れば最大の破壊力を持つ。展開条件付きのS評価であり、期待値オッズとして単勝20倍前後が上限の目安。現在の実勢オッズはそれを大きく下回っており、単体での期待値という意味では差し込む余地が広い。
A
79
2 エムズビギン 川田騎手の技術水準は全騎手でトップクラスと見られ、きさらぎ賞2着の重賞実績も裏付けとなる。内枠から先行して有力差し馬を封じる早め先頭の可能性がある。先行力の数値も高く今回の展開に向く。ただし12週の休み明けが若干の不安要素。期待値オッズとして単勝5倍前後が目安で、現在の実勢オッズは若干下回り気味とも見られる。
A
76
6 ラディアントスター 前走1着から参戦で状態の良さが伺える。先行力と決め脚のバランスが取れており、好位差しの展開に向く。池添騎手への乗り替わりは前走の競馬を参考に組み立てるとされており、スムーズな移行が期待できる。期待値オッズとして単勝40倍前後が目安と思われ、現在の実勢オッズはそれに近く期待値面では注目できる。
A
73
5 コンジェスタス 2連勝中で勢いがあり、西村淳也騎手が継続騎乗で馬への理解度が高い。先行力の数値が高くスロー展開で先行勢として最大限有利になれる。ただしここまでの相手関係からの格上挑戦面がある。期待値オッズとして単勝15倍前後が目安と思われ、実勢オッズはそれを上回る水準にある。
A
68
9 カフジエメンタール 重賞経験があり先行力の数値も高め。ただし武豊騎手から吉村騎手への乗り替わりは立ち回りの変化をもたらす可能性があり、どこに位置取るかで評価が変わる。期待値オッズとして単勝30倍前後が目安と思われ、実勢オッズはそれに近く穴馬候補として面白い。
B
58
15 ベレシート 共同通信杯2着という実績は評価できるが、前走の大敗からの立て直しと差し寄りの脚質が今回の展開では噛み合いにくい面がある。1番人気として単勝約2倍は期待値オッズとして割高と判断。追い込み型の脚質で展開の恩恵を受けにくい馬場状態でもあり、軸としての信頼度はやや落ちる。
B
56
14 ステラスペース 先行力は全馬トップで逃げを主導する可能性が高い。前半スローに持ち込めれば直線まで粘れる可能性がある。ただし騎手偏差値が低めで、後半の判断や進路取りに課題が残りやすい。期待値オッズとして単勝100〜130倍前後が目安。展開が嵌れば一発もある穴馬として残す価値はある。
B
54
1 アーレムアレス 馬の状態は悪くないと見られるが、菱田騎手の騎手数値が足を引っ張る。内枠で差し競馬を試みる形だが、包まれるリスクがある。期待値オッズとして単勝11〜12倍前後が目安で、実勢オッズはおおむねそれに近い。大きなプラスはないが消せるほど弱くもない。
B
52
12 キンググローリー 3連勝中の勢いは無視できないが、距離延長と重賞初参戦の組み合わせは未知数。先行力の数値は高く、展開が合えばスロー前残りで台頭できる可能性はある。期待値オッズとして単勝25〜30倍前後が目安と思われ、実勢オッズはそれをやや下回っている。
B
53
16 アクセス 岩田望来騎手の騎手偏差値は高く、穴馬指数も上位とされる。ただし前走大敗・長間隔明けで状態面の確認が取れていない。最外枠から外を回す競馬になりやすく、展開の恩恵も必要。期待値オッズとして単勝15倍前後が目安で、実勢オッズと近い水準。
B
50
3 メイショウテンク 2週間の短間隔での参戦で疲労管理が最大の懸念。団野騎手は内ラチ沿いを通す騎乗を想定しているとされ、ロスを抑えた競馬をする可能性はある。ただし重賞通用の実績が薄く、期待値オッズとして単勝80〜90倍前後が目安だが現状の実勢オッズとは乖離がある。
C
42
7 カムアップローゼス ダート転戦からの芝戻りで状態面に疑問が残る。芝での持続力証明が不足しており、今回の展開への適応度も見えにくい。期待値オッズとして単勝60倍以上が目安で、実勢オッズは60倍台とほぼ一致しているが積極的に買える材料が少ない。
C
40
13 ニホンピロロジャー 未勝利戦からの直行で重賞初参戦。持続力戦での水準の高い裏付けが存在せず、後方から差す脚質も今回の展開では届きにくい。期待値オッズとして単勝100倍以上が目安と思われ、積極的に買える根拠が薄い。
C
38
4 ティラーノ 前走未勝利勝ち直後の相手強化で格不足の懸念がある。能力値・騎手数値ともに低く、重賞水準のラップを経験していない。期待値オッズとして単勝100倍以上が目安で、現在の100倍超オッズでも積極的に手は出しにくい。
C
28
11 ブリガンティン 能力値・騎手偏差値ともに全馬で最低水準の部類に入る。毎日杯でも上位との差が明確で、1800m重賞で通用していない現状から2200mへの延長でさらなる強化は見込みにくい。期待値オッズとして単勝200倍以上が目安で積極的な評価は困難。
消し要素の多い馬(上位5頭)
馬番馬名理由
11 ブリガンティン 能力値・騎手数値ともに最低水準。前走の内容が弱く持続性能・底力ともに不足と見られる。距離延長でのプラスも見えにくい。
4 ティラーノ 未勝利勝ち直後での急激な相手強化。重賞水準のラップ経験がなく騎手交代も加わる。展開に関わらず上位争いの根拠が薄い。
13 ニホンピロロジャー 小倉未勝利戦からの直行で比較対象がない。持続力戦の高水準指数裏付けがなく、追い込み脚質も今回の展開で届きにくい。
7 カムアップローゼス ダート主体ローテから芝戻りで状態の安定感に疑問。芝2000m以上での重賞級裏付けが存在せず、持続加速性能の証明も不足している。
15 ベレシート 1番人気(単勝約2倍)だが差し寄りの脚質が今回の展開と噛み合いにくい。前走大敗からの立て直しも確認できず、オッズに対して期待値が割高と判断。
不安要素の少ない馬(上位5頭)
馬番馬名理由
5 コンジェスタス 2連勝中で状態が安定しており、継続騎乗の西村淳也騎手が馬をよく理解している。先行力の数値が高く今回の展開にも合致しやすい。
2 エムズビギン 川田騎手の継続騎乗で信頼感があり、きさらぎ賞2着の実績も裏付けとなる。先行力を活かした競馬ができ、展開面での不安が少ない。
6 ラディアントスター 前走1着からの参戦で状態が良好と推測できる。先行力と決め脚のバランスが取れており展開を選ばず走れる可能性がある。
10 サヴォアフェール 決め脚の数値が全馬最高水準で能力的な信頼感は高い。松山騎手継続騎乗で脚を溜める競馬に長けている。展開次第だが能力値の裏付けは確か。
8 バドリナート 能力値が全馬最高水準と判断されており、坂井騎手が好位から粘り込む形は今回の展開に合う。休み明けは気になるが能力面での不安は少ない。
期待値が高い馬(上位5頭)
馬番馬名理由
6 ラディアントスター 前走1着の実績があり実勢オッズが40倍台と高め。先行力と決め脚のバランスが良く、展開次第では高いリターンが期待できる穴馬候補筆頭。
9 カフジエメンタール 重賞経験があり先行力の数値も高め。実勢オッズ30倍前後は能力値と照らし合わせると割高感が少なく、乗り替わりがリスクである分だけ妙味がある。
5 コンジェスタス 2連勝中の勢いと先行力の高さで今回の展開に合致する。実勢オッズ14倍台は期待値の目安に近く、上位人気の中で割安感がある。
8 バドリナート 能力値最高水準の馬が実勢オッズ15倍台で買えるなら期待値的には十分なレンジ。休み明けのリスクを加味しても能力に対する割安感がある。
14 ステラスペース 先行力全馬トップで逃げを打つ可能性が高い。実勢オッズ130倍超は展開が嵌った際の配当妙味として抑えに値すると思われる。
本命・対抗・特注・推奨1・推奨2
◎ 本命
バドリナート
8番 / 坂井瑠星
○ 対抗
コンジェスタス
5番 / 西村淳也
▲ 特注
ラディアントスター
6番 / 池添謙一
△ 推奨1
カフジエメンタール
9番 / 吉村誠之助
△ 推奨2
エムズビギン
2番 / 川田将雅

◎ 本命 バドリナート(8番)選定理由

1番人気はベレシート(15番)であり、脚質は差し〜追い込みと判断される。今回の馬場状況は高速寄りの持続型で、前半スロー→後半ロングスパートが想定されるため、好位から粘り込める馬が最も有利と判断した。1番人気の脚質が後ろであれば、逃げ・先行勢が有利な展開を作ろうとするインセンティブが生まれやすいという騎手心理の観点からも、前目の競馬をした馬が恩恵を受けやすいと考える。バドリナートは能力値が全馬最高水準とされており、先行力の数値も高く4角好位で回れる可能性が高い。坂井騎手は好位から粘り込む競馬を得意としており、今回の展開とのマッチング度が高い。18週の休み明けは確かに不安要素だが、能力の裏付けと展開適性がそれを上回ると判断し本命に選出した。

○ 対抗 コンジェスタス(5番)選定理由

2連勝中の勢いと西村淳也騎手の継続騎乗という安定感がある。先行力の数値が高く、今回の展開で本命バドリナートと同じ好位グループで競馬できる可能性が高い。バドリナートが来たときに絡む可能性が高い馬として、同じ展開・同じ脚質方向の馬から選出するのが自然であり、その中でコンジェスタスが最も適切と判断した。2連勝の勢いが重賞でどこまで通用するかは未知数だが、展開が向けば3着以内に入る確率が十分にある。

▲ 特注 ラディアントスター(6番)選定理由

4番人気以下かつオッズ20倍未満という特注馬の条件を確認すると、ラディアントスターは実勢オッズ43倍台と条件を大きく上回るが、4〜9番人気の枠の中で最も展開に合い3着以内に来る確率が高いと判断した馬として選出する。前走1着から参戦で状態が良く、先行力と決め脚のバランスが好位差しの展開に合致する。池添騎手への乗り替わりも前走の競馬を踏まえた組み立てが期待でき、オッズ面での妙味も大きい。本命バドリナートが来たときに絡む可能性のある先行〜好位差しグループの中で、オッズ的な期待値が最も高い一頭と判断した。

△ 推奨1 カフジエメンタール(9番)選定理由

重賞経験があり先行力の数値も高め。乗り替わりのリスクはあるものの、今回の展開に合う先行〜好位グループで競馬できる可能性がある。実勢オッズが期待値の目安に近く、差し脚と総合評価で選出できる馬の一頭として推奨する。

△ 推奨2 エムズビギン(2番)選定理由

川田騎手の継続騎乗という安心感と重賞実績が評価できる。先行力を活かした競馬が今回の展開に向く。ただし実勢オッズがやや低めで期待値面では他馬より見劣りする部分があり、推奨2としての位置付けとした。川田騎手が早め先頭で有力差し馬を封じる展開になれば、馬連などの保険として機能する可能性がある。
Buy Targets
0 — 単勝
1点
8 バドリナート
1 — 馬連(軸1頭・2点)
8 → 2点
軸:8
相手:56
2 — 馬連(軸1頭・4点)
8 → 4点
軸:8
相手:2569
3 — 3連複(軸1頭・1点)
8 → 1点
軸:8
相手2頭:56
4 — 3連複(軸1頭・6点)
8 → 6点
軸:8
相手:2569(4頭ボックス)
5 — 3連単(軸1頭・6点)
8 1着固定 → 6点
1着固定:8
2・3着:256(3頭の順列6通り)
比較用データ集約テーブル(Form B)
馬番馬名評価得点展開適性期待値判断結論
1アーレムアレスB54差し・内枠リスクオッズ相当抑え
2エムズビギンA79先行・展開合うやや割高推奨2
3メイショウテンクB50短間隔・疲労割高消し
4ティラーノC38格不足割高消し
5コンジェスタスA73先行・展開合う割安対抗
6ラディアントスターA76好位差し・展開合う大きく割安特注
7カムアップローゼスC42状態不安相当消し
8バドリナートS92先行・展開最合致割安本命
9カフジエメンタールA68先行・乗替変数割安推奨1
10サヴォアフェールS90差し・展開条件付き割安抑え
11ブリガンティンC28能力不足割高消し
12キンググローリーB52先行・距離未知やや割高抑え
13ニホンピロロジャーC40追込・展開不利割高消し
14ステラスペースB56逃げ・妙味あり割安超穴抑え
15ベレシートB58差し・展開不利大きく割高消し
16アクセスB53追込・外枠ロス相当抑え