中山11R ラジオ日本賞(ダート1200m・16頭)分析《デブ猫競馬》


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今回の中山ダート1200mは、当日早朝までのまとまった降雨により不良馬場となっており、含水率も高い状態からのスタートと考えられる。分析の軸としては、単なる中山ダート1200m適性だけでなく、不良馬場での先行力・好位確保能力・スピード持続力を重視して評価している。同日同距離のレース実績では前~好位の馬が上位に多く入っており、先行~好位やや有利という馬場傾向がうかがえる。ただし16頭立てで先行争いが激しくなることが想定されるため、前が止まった場合の差し込みにも一定の余地があると考えられる。以下、展開・能力・期待値の観点から全頭を整理する。

【展開予想】

今回のダートは不良馬場であり、ゴール前・4コーナーともに高い含水率が確認されている。当日早朝までにまとまった降雨があったことに加え、直近1週間でも複数回の降雨が記録されており、馬場はかなり湿った状態を起点として評価するのが妥当と考えられる。同日に行われた同距離のレースでは、いずれも4コーナーで前方~中団に位置していた馬が上位を占めており、先行~好位やや有利の傾向が比較的明確に出ていると考えられる。ただし、レース前には降雨が一旦止んでいることから、発走時刻には馬場状態がやや変化している可能性があり、傾向が完全に継続するとは限らない点には注意が必要である。

今回のメンバー構成を見ると、逃げ・先行を主張しそうな馬が多く、プレゼンティーア、ジョーローリット、ポールセンなどを中心に、複数の馬が前めのポジションを取りにいく可能性が高いと考えられる。そのため、想定ペースはややハイペースになると推測される。序盤から先行争いが激しくなれば、単純な逃げ切りよりも、好位から折り合って脚を溜めた馬に展開の利が生まれる可能性がある。

想定隊列としては、逃げ争いにジョーローリット・プレゼンティーアが絡み、その直後の好位集団にブレーザー、ユキマル、ゲイルライダー、モンドプリューム、ロードフロンティア、オーブルクールなどが位置し、中団から中団後方にショウナンアビアス、ゲッティヴィラ、イスラアネーロ、バグラダス、ヒルノドゴールが控え、後方にムーヴ、ブラウンラチェットが位置する形が想定される。16頭立てであることを踏まえると、序盤の位置取り争いで進路がふさがれる馬が出る可能性もあり、スタート直後の対応力も軽視できない要素と考えられる。

総合すると、前方勢がやや優勢としつつも、先行争いが激化した場合には中団前めから差してくる馬にもチャンスがあると考えられ、極端な前残り一辺倒の決着にはなりにくい可能性がある。

【有利な脚質】

先行・好位を基本の有利脚質とする。同日同距離の実績から前~好位の馬が上位に多く入っていることに加え、序盤の位置取りが重要になりやすい多頭数戦であることから、好位で流れに乗れる先行力の高い馬を優先して評価するのが合理的と考えられる。あわせて、先行争いが激化した場合に脚を溜めて差してくる馬にも展開利が生まれる可能性があるため、中団からの差しにも一定の余地があると考えられる。一方で、後方から長く脚を溜める追込一辺倒の脚質は、今回の馬場・展開の両面から見て割引評価とするのが妥当と考えられる。

【展開予想を軸に能力評価】

評価はS・A・B・C・D・Eの6段階。期待値オッズは、能力・勝負気配・展開適性・馬場適性を総合したうえで、市場のオッズと比較した際の割安・割高感の目安として位置づけている。あくまで分析上の目安であり、断定的な数値ではない点に留意されたい。

評価得点馬番馬名理由
S945ジョーローリット 思考過程で最重要とされた不良ダート1200m適性・先行力の両面で高い水準にあり、能力指標でも先行力はメンバー中トップクラスと考えられる。中山ダート1200mへの適性も高く、脚質面でも逃げ~先行でトラックバイアスの恩恵を最も受けやすい位置にいると考えられる。前走はダート1200mで0.5秒差3着、その前も短距離戦を勝利しており近走内容は充実。武藤雅騎手も継続でプラス材料。オッズ面では上位人気ではあるが、総合力に対してはなお割安感があると考えられ、期待値評価は高い。不安材料としては、先行争いが激化した場合の消耗が挙げられる。
S929ブレーザー 能力指標の総合値が上位で、勝負気配の評価も最も高い部類に入る。中山ダート1200mでは休養前に勝利歴があり、条件適性は高いと考えられる。脚質は好位~差しでトラックバイアスとの相性も悪くない。戸崎圭太騎手は騎手成績・偏差値ともに突出しており、信頼度は高い。一方で18週の休養明けであることは近走内容の判断材料としては不確実性が残り、仕上がり面でのぶれは不安材料として意識しておきたい。市場でも上位人気となっており、能力面との整合性は取れていると考えられる。
S9115ユキマル 能力指標の総合値がメンバー中で最も高く、先行力・決め脚のバランスも良好と考えられる。中山ダート1200mでの好走歴があり、距離・コース適性の面でも安心感がある。脚質は好位~差しで、トラックバイアスの傾向とも大きく矛盾しない。勝負気配の評価も高水準で、近走も僅差の競馬が続いている。丹内祐次騎手への乗り替わりはあるが、大きなマイナス材料とまでは言えないと考えられる。人気上位ではあるが、能力面の高さを踏まえると妥当な評価と考えられる。
A8513ショウナンアビアス 短距離路線を継続しており、過去にはダート1200mでの好走歴が複数あることから、距離・コース適性自体は高いと考えられる。脚質は中団~差しで、先行争いが激しくなった場合には展開の恩恵を受けやすい位置取りになる可能性がある。横山武史騎手への乗り替わりは、騎手成績・偏差値の高さから見てプラス材料と考えられる。ただし前走は14着と大敗しており、この点は明確な不安材料として区別して扱う必要がある。人気面では中位にとどまっており、evaluation上はやや割安と考えられる。
A8410ゲイルライダー 能力指標は上位に位置し、前走は福島ダート短距離を勝利するなど近走内容も良好と考えられる。距離短縮ではなく同距離での参戦であり、中山ダート1200mへの適性判断材料としては大きな不安はない。脚質は好位~中団で、トラックバイアスとも矛盾しない位置取りが期待できる。菊沢一樹騎手への乗り替わりで継続騎乗ではない点はやや割引材料だが、近走の勢いを踏まえれば大きな減点要素とまでは考えにくい。人気面でも上位に入っており、能力評価との整合性は取れていると考えられる。
A812プレゼンティーア 脚質は逃げ~先行で、トラックバイアスの恩恵を最も受けやすいグループの一頭と考えられる。前走は0.4秒差の7着に敗れているものの、その前には短距離戦を連勝しており、近走内容が大きく崩れているとまでは言えない。中山ダート1200mへの適性についても、条件面で大きな不安はないと考えられる。大野拓弥騎手は継続騎乗で、騎手成績も平均以上の水準にある。不安材料としては、先行争いが激化した場合の終盤の失速が挙げられる。
A7916ロードフロンティア 前走はダート1200mで2着と好走しており、近走内容は良好と考えられる。脚質は好位~先行で、トラックバイアスの傾向とも噛み合いやすい位置取りが期待できる。距離・コース適性についても、直近の好走からみて大きな不安はない。川須栄彦騎手は継続騎乗だが、騎手成績自体はメンバー中でやや見劣りする水準にある。中3週というローテーションはやや詰まっており、疲労面は不安材料として意識しておきたい。人気面では中位にとどまっており、評価に対してはやや割安感があると考えられる。
B7614ポールセン 脚質は先行で、トラックバイアスとの相性は良好と考えられる。前走・前々走ともにダート短距離で4着と安定しており、近走内容に大きな崩れはない。距離・コース適性についても条件戻りとして無理はないと考えられる。斎藤新騎手は継続騎乗でプラス材料。一方で、上積みや決め手の面では他の上位評価馬に比べてやや見劣りする可能性があり、この点は不安材料として位置づけられる。
B7512ゲッティヴィラ 脚質は中団で、トラックバイアスに対しては大きなマイナスにはならない位置取りと考えられる。過去にダート1200mでの勝利歴があり、距離適性自体は確認できる。前走は福島短距離で0.4秒差の6着とまずまずの内容。三浦皇成騎手への乗り替わりは、騎手成績の高さから見てプラス材料と考えられる。近走の着順自体には課題も残るため、この点は不安材料として区別しておきたい。
B744モンドプリューム 過去に中山ダート1200mでの勝利歴があり、距離・コース適性自体は確認できる。脚質は好位~中団で、トラックバイアスとも大きくは矛盾しない位置取りと考えられる。ただし直近はダート1400mで大敗しており、この点は明確な不安材料として区別する必要がある。田辺裕信騎手への乗り替わりは、騎手成績の高さから見て有力なプラス材料と考えられる。距離短縮による巻き返しの余地はあるが、近走内容の裏付けは弱い。
B681オーブルクール 脚質は先行~好位で、トラックバイアス自体には合致しやすい位置取りと考えられる。ただし能力指標の総合値はメンバー中でも低めの水準にあり、直近のレースでも大きく負けている点は明確な不安材料である。石橋脩騎手は継続だが、騎手成績自体は平均的な水準にとどまる。15週の間隔を挟んでの立て直しに一定の期待は持てるものの、上積みを裏付ける材料は限定的と考えられる。
B678ヒルノドゴール 脚質は差しで、トラックバイアス上は基本的に割引評価となる位置取りと考えられる。休養前には重賞級のレースで4着と好走しており、能力自体を否定する材料ではない。距離・コース適性についても、得意距離への回帰として無理はない。内田博幸騎手は継続騎乗。19週という長期休養明けであることから、仕上がり面の不確実性は不安材料として意識しておきたい。
C636ムーヴ 能力指標の総合値自体は高めだが、決め脚に比重が偏っており、脚質は差し・追込に分類される。トラックバイアスが先行~好位やや有利とされる中では、展開面での不利を受けやすい位置取りと考えられる。中山ダート1200mでの好走歴はあるものの、近走は差しが届かない競馬が続いている。横山琉人騎手は継続だが、脚質面のミスマッチを踏まえ評価は抑えめとする。
C587バグラダス 脚質は差し・追込に分類され、トラックバイアス上は不利な位置取りになりやすいと考えられる。直近は芝の短距離戦を使われており、ダートへの戻りに関する近走の裏付けは乏しい。過去のダート1200m実績自体は評価材料になるが、現状の勢いを示す近走内容が不足している。小崎綾也騎手は継続だが、総合的な不安材料が多いと考えられる。
D483イスラアネーロ 能力指標の総合値はメンバー中でも低めであり、近走はダート1200mを含めて二桁着順が続いている。距離適性自体は過去の実績から一定確認できるものの、現状の勢いを裏付ける近走内容は乏しいと考えられる。松岡正海騎手の騎手成績も平均を下回る水準にある。脚質は差し~中団だが、能力面の見劣りが大きく、評価は低めとせざるを得ない。
E3011ブラウンラチェット 能力指標が算出できておらず、判断材料不足と言わざるを得ない。芝の重賞からダート1200mへの大幅な条件変更であり、適性判断の裏付けとなる近走データも乏しい。丸山元気騎手は継続だが、脚質・想定位置取りともに不明な点が多く、現時点では積極的な評価はしにくいと考えられる。

【消し要素の多い馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
11ブラウンラチェット能力データが確認できず判断材料不足。芝からダートへの大幅な条件変更で近走の裏付けもない。
3イスラアネーロ能力指標が低水準で、近走も二桁着順が続いており、上積みを示す材料に乏しい。
7バグラダス脚質が展開面で不利になりやすいうえ、直近の近走内容がダートへの戻りを裏付けていない。
6ムーヴ能力自体は高めだが、脚質がトラックバイアスと噛み合いにくく、近走も差しが届いていない。
8ヒルノドゴール差し脚質でバイアス面の不利があるうえ、19週の長期休養明けで仕上がりの確認が必要。

【不安要素の少ない馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
15ユキマル能力・近走内容・脚質適性がいずれも高水準で、不安材料は騎手乗り替わり程度にとどまる。
10ゲイルライダー近走の勢いが良好で脚質もバイアスと噛み合っており、不安材料は騎手乗り替わり程度にとどまる。
2プレゼンティーア脚質がトラックバイアスと合致し、近走も大きく崩れておらず、際立った不安材料は見当たらない。
14ポールセン近走が安定しており、脚質・騎手継続の面でも大きな不安材料が見当たらない。
16ロードフロンティア直近好走で勢いがあり、脚質もバイアスと噛み合っているが、間隔の詰まりはやや意識したい。

【期待値が高い馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
5ジョーローリット能力・展開適性ともに上位評価だが、人気は4番手程度にとどまっており、評価に対してオッズがやや割安と考えられる。
13ショウナンアビアス騎手評価・条件適性ともに高いが、前走大敗の影響で人気が上位に集中しておらず、割安感があると考えられる。
16ロードフロンティア直近好走にもかかわらず人気は中位にとどまっており、能力評価との間にやや乖離があると考えられる。
4モンドプリューム騎手評価の高さと条件戻りの実績がある一方、直近の大敗が響いて人気が伸びておらず、妙味があると考えられる。
12ゲッティヴィラ騎手評価は高いが人気は下位にとどまっており、条件適性を踏まえると市場の過小評価の可能性がある。

【本命・対抗・特注・推奨1・推奨2】

馬番馬名
本命5ジョーローリット
対抗9ブレーザー
特注13ショウナンアビアス
推奨115ユキマル
推奨216ロードフロンティア

選定理由

本命はジョーローリット。今回の思考過程で最重要とされた不良ダート1200m適性と先行力・好位確保能力の両方で高い水準にあると考えられ、トラックバイアスが示す先行~好位有利という傾向とも合致する。近走はダート短距離を続けて好内容を残しており、勝負気配の評価も高い。人気面でも4番手程度にとどまっており、能力評価との比較ではやや割安と考えられることから、本命として選定した。

対抗はブレーザー。能力指標・勝負気配ともに最上位クラスにあり、騎手成績も突出している。中山ダート1200mでの勝利歴があり、条件適性も高いと考えられる。ただし18週の休養明けであるため、仕上がり面の不確実性を踏まえ、本命ではなく対抗としての評価にとどめた。ここでは、能力面の高さを重視しつつも、近走ブランクという不安材料を考慮して情報を再整理した結果、本命よりも一段抑えた序列とした。

特注はショウナンアビアス。距離・コース適性、騎手評価、展開適性のいずれも高水準にあるが、前走の大敗によって人気が伸びていないと考えられる。この乖離を市場の過小評価の可能性と捉え、4番人気以下からの穴候補として特注に選定した。前走の大敗自体は無視できない事実であるため、評価はS評価ではなくA評価にとどめている。

推奨1はユキマル。能力指標が全馬中で最も高く、近走内容・脚質適性の面でも大きな不安が見当たらない。人気上位にはなると考えられるが、能力面の裏付けが厚いため推奨馬として選定した。

推奨2はロードフロンティア。直近の好走内容と、トラックバイアスに合致する脚質を評価し、人気に対してやや妙味があると考えられることから推奨馬とした。ローテーションの詰まりは不安材料として認識しているが、大きな減点要素とまでは判断していない。