大阪杯(GⅠ)2026《デブ猫競馬》


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阪神競馬場 芝2000m | 15頭 | 定量58kg | 15:40発走

レース全体の分析プロセス

今回の大阪杯は、能力上位馬が中人気〜高人気に集中し、かつ騎手の質がそのまま馬の評価に直結しやすいメンバー構成となっています。 特筆すべきは、ルメール騎手がレーベンスティールに乗り替わり坂井瑠星騎手がダノンデサイルに乗り替わりという、今回の2件の騎手交代です。どちらも前走より騎手の質が上がっており、陣営の本気度が伝わります。

展開面では、メイショウタバル(武豊)が先行力最大値を持ち、逃げる可能性が最も高い馬です。続いてセイウンハーデス(幸英明)が逃げ志向を持ちますが、先行争いになった場合は二番手以降に落ち着くことも想定されます。ファウストラーゼン(岩田康誠)も逃げ先行傾向があり、前半の流れを複雑にする可能性があります。

阪神芝2000mはスタートから3コーナーまでの下り坂が特徴で、前半のペースが流れやすく、差し・追い込みにも十分チャンスがあるコースです。ただし内回りコースのため、最後の直線は短く(約356m)、末脚勝負になった場合も位置取りが重要になります。コーナー4つを回るため、コーナリングの上手さも問われます。

人気の中心はショウヘイ(川田)レーベンスティール(ルメール)の二頭が軸になるとみられます。クロワデュノール(北村友一)は能力値最高(100)ですが、17週という長期休み明けで状態面が読みにくく、人気を裏切る可能性も秘めています。メイショウタバル(武豊)は先行力と実績を兼ね備えており、展開次第では人気以上の走りが期待できます。下位人気では、エコロディノス(池添)の近走安定度と、穴馬得点の高さから一定の注目が必要です。

全体として、上位人気馬が順当に能力を発揮するレースになる可能性が高いと思われますが、メイショウタバルが逃げ切る形での波乱と、休み明けのクロワデュノールが本来の能力を発揮した場合の激走が、伏線として存在しているレースです。

勝負気配評価一覧

馬番馬名騎手評価得点要因
12レーベンスティールルメール S88 前走重賞1着+ルメールへの最大強化乗り替わり
5ショウヘイ川田将雅 S85 前走AJCC1着・川田継続・4歳の勢い
4ダノンデサイル坂井瑠星 A82 GⅠ安定実績+坂井への乗り替わり強化
15クロワデュノール北村友一 A80 能力値最高・ダービー馬・17週休み明けが懸念
6メイショウタバル武豊 A78 宝塚記念1着・有馬2着・穴馬得点最高
7エコロディノス池添謙一 A75 近走一貫して安定・崩れにくい
3セイウンハーデス幸英明 B65 前走中山記念1着も逃げ一手で展開依存
11デビットバローズ岩田望来 B62 前走鳴尾記念1着・16週休み明けが不安
8エコロヴァルツ浜中俊 B58 騎手交代(横山武史→浜中)でやや割引
2マテンロウレオ横山典弘 B55 安定しているが勝ち切るシーンが少ない
14タガノデュード古川吉洋 B52 前走1着も騎手の質がGⅠでは不安材料
9ヨーホーレイク西村淳也 B45 8歳・近走成績の低迷が続く
10ボルドグフーシュ松山弘平 C38 20週超長期休み明け・近走二桁着順
13ファウストラーゼン岩田康誠 C35 前走長距離1着・今回2000mで条件大幅変化
1サンストックトン高杉吏麒 C30 近走二桁着順・騎手交代も強化材料なし
各馬・騎手の心理と戦略
12
レーベンスティール
ルメール騎手 | 7枠12番
S
心理

前走の中山記念を制し、今回は最高評価の騎手であるルメール騎手への乗り替わりが実現しています。陣営にとっても、このタイミングでのGⅠ参戦は「本気の仕上げ」であることを示すものであり、ルメール騎手自身もそのプレッシャーと期待を感じながら乗ることになります。前走の内容(3番手追走から鋭く伸びる)は今回のコースにも適しており、自信を持って臨める状況です。ただし7枠という外めの枠から、道中どの位置につくかが鍵で、前半から積極的に動きすぎると末脚を削る可能性があります。人気を背負うことへのプレッシャーよりも、勝ちに行く意志の強さが前面に出るタイプの騎手であるため、展開が向いた際の爆発力は高いと思われます。

戦略

7枠からのスタートで、内枠の先行馬(メイショウタバル、セイウンハーデス)が前を取りに行った場合、無理に前を追わず中団の外目に構えるのが合理的な選択です。阪神内回りのコーナーは器用さが求められるため、外枠からコーナーを大きく回りすぎないよう3〜4コーナーでは進路を絞り、直線での一手に賭ける形が想定されます。この馬の近走は一貫して「中団後方から差す」展開で成果を上げており、ルメール騎手の十八番ともいえる脚を溜めてから末に賭ける戦術と合致しています。人気馬(ショウヘイ・クロワデュノール)の動きを横目で見ながら、直線手前でスムーズに外に出せるかが勝負の分かれ目となる可能性が高いと思われます。

根拠の整理
前走の中山記念1着という勢いに加え、ルメール騎手(騎手評価最高水準)への乗り替わりという二つの強材料が重なっています。7枠という外枠はやや不利ですが、この馬の差し脚質と組み合わせると、コーナーで内をさばく必要がなく自然と外から差してくるパターンになるため、大きな問題にはならないと判断できます。間隔も4週と適度で状態の維持が期待できます。
5
ショウヘイ
川田将雅騎手 | 3枠5番
S
心理

4歳馬として今回GⅠの舞台に本格的に挑む立場です。前走のAJCCを制した勢いがあり、川田将雅騎手が継続して手綱を取ることで馬との呼吸も合っています。川田騎手は評価2位の騎手であり、自信を持ちながらも冷静に展開を読む意識が強い騎手です。4歳の若馬ゆえに気持ちが前に行きすぎる懸念もありますが、川田騎手の手綱さばきで折り合いをつけることができれば、末脚を最大限に引き出せる状況です。前走との間隔9週は体調面でも問題なく、上積みが見込める状態での参戦といえます。

戦略

3枠5番という中枠からのスタートで、前半は中団内目に位置を確保するのが最善と思われます。隣の4番(ダノンデサイル・坂井瑠星)との兼ね合いも重要で、どちらが先に動くかでお互いの戦術が変わってきます。ショウヘイは先行力(84)と決め脚(72)のバランスが良く、先行しながらも脚を残すという形が取りやすい馬です。前が激しく流れた展開では差して届く可能性が高く、スローペースの場合は早めに動いて前を捕まえる積極的な競馬も選択肢に入ります。川田騎手は展開に応じた柔軟な判断が得意であり、最終的に人気を守る堅実な乗り方になる可能性が高いと思われます。

根拠の整理
前走AJCCでの快勝と川田騎手の継続という安定した材料が揃っています。4歳という若さからの上昇曲線も評価できます。3枠という内目の枠から自然と内を通れるため、ロスなく運べるのも強みです。ただしGⅠ初挑戦に近い立場であり、経験面での未知数さはわずかに残ります。
4
ダノンデサイル
坂井瑠星騎手 | 3枠4番
A
心理

有馬記念3着・ジャパンC3着と国内GⅠで安定して上位に来ており、実力は証明済みです。今回は戸崎圭太騎手から坂井瑠星騎手へ乗り替わりとなっており、坂井騎手は騎手評価4位の高い水準にあります。坂井騎手にとっても有力馬に乗れるというやりがいと責任感があり、前走までのデータをしっかり確認したうえで挑む積極性が期待されます。13週の休み明けという点では、前走でも有馬記念という大舞台を経験しており、一定の態勢が整っているとみられます。新騎手という新鮮さが馬にもプラスに働く可能性があります。

戦略

3枠4番という中内枠からの発走で、隣のショウヘイ(3枠5番)と序盤の動きが連動しやすい位置関係です。ダノンデサイルは先行力(67)と決め脚(100)のバランスから、後方待機から末脚を活かすタイプであることが読み取れます。坂井騎手は中団〜後方でじっくり構えてから直線で追い出す場面が多く、この馬の特性と合致しています。人気のショウヘイとレーベンスティールを目標に設定しながら、それらが動いたタイミングで一緒に動く形が自然な選択です。13週間隔という点では、坂井騎手が乗り込み量や調子を直接確認している分、パートナーとの信頼構築が問われます。

根拠の整理
有馬記念・ジャパンCで安定して3着に来る安定感と、坂井騎手という質の高い騎手への乗り替わりが評価の根拠です。決め脚の数値が全馬最高(100)という点は、末脚が問われるシチュエーションで特に注目です。一方、13週の休み明けで仕上がり次第という側面もあります。
15
クロワデュノール
北村友一騎手 | 8枠15番
A
心理

日本ダービー1着・皐月賞2着という最高クラスの実績を持ちながら、今回は17週という長期休み明けでの復帰戦となります。北村友一騎手は継続騎乗であり、馬の状態や癖をよく把握している分、不安よりも「この馬の能力を信頼する」という心理が強く出る可能性があります。ただし休み明け初戦という経験のなさへの不安や、8枠という最外枠からの発走でのペース判断という課題が、騎手の頭の中では大きなテーマになっているはずです。能力値が全馬最高(100)という事実は、北村騎手にとって大きな自信の根拠になっています。

戦略

8枠15番という最外枠からの発走は、阪神内回りコースでは大きなロスにつながるリスクがあります。内に切り込んで前と接触を避けながら中団に収めるのが理想ですが、15頭中最も外から出るため、序盤に無理をすると余計な体力を使ってしまいます。先行力(82.9)は高い水準にあり、積極的に前を狙える資質がありますが、休み明けで折り合いに専念するなら中団外目の待機という選択が安全策です。4コーナーで外を回りながら直線に向くと距離ロスが出るため、コーナーで上手く馬群の内に入れるかどうかが鍵になる可能性が高いと思われます。

根拠の整理
能力値最高(100)・ダービー馬という最高の素材ですが、17週の休み明けと8枠最外という二つの不利材料があります。北村騎手が継続している点は情報面での優位ですが、長期休養明けの初戦でGⅠというのは過去の実績馬でも苦労するケースが多く、状態面の不確実性は残ります。
6
メイショウタバル
武豊騎手 | 4枠6番
A
心理

宝塚記念1着・有馬記念2着と近走の実績は申し分なく、武豊騎手が継続して乗っています。武豊騎手は逃げ馬を操る技術が日本最高水準であり、この馬の先行力(100、全馬最高)を最大限に活かす乗り方ができるという信頼感があります。穴馬得点が全馬で最も高い(886.5)という事実は、人気よりも能力が上振れする可能性を示唆しており、武豊騎手もその点を意識しながら騎乗する可能性があります。先行して淡々と運ぶことが最も得意なこの馬にとって、4枠という内目の枠から自然に前を取りに行ける展開は理想に近い形です。

戦略

4枠6番からスタートをしっかり決めて先頭か番手を確保する形が基本戦術です。セイウンハーデス(2枠3番)も逃げを打ちやすい馬ですが、先行力の数値でメイショウタバルが上回っており、自然に前に出る流れが予想されます。ファウストラーゼン(7枠13番)も前に行く傾向がありますが、外枠のため前に入りづらく、結果としてメイショウタバルが主導権を握る可能性が高い展開です。スローに落として後続の末脚を封じる形は武豊騎手が最も得意とするペース配分であり、逃げ切りの可能性は他のレースより高いと思われます。天皇賞秋の6着という実績があるため、今回の2000mが最も合っているとも言えます。

根拠の整理
先行力最高値・宝塚記念優勝・武豊継続という三拍子が揃っています。穴馬得点最高というのは「人気の割に能力が高い」ことを示しており、波乱の主役になれる立場でもあります。決め脚(28.6)の低さは末脚が使えないことを示しており、逃げ切りか番手から抜け出す形でないと厳しいという制約もあります。
7
エコロディノス
池添謙一騎手 | 4枠7番
A
心理

前走の京都記念で3着と安定した内容を見せ、池添謙一騎手が継続して乗っています。近走を通じて一貫して崩れていないという信頼感が、騎手にとっても乗りやすさにつながっています。穴馬得点も高い水準(630.3)にあり、能力の割に評価が控えめな分、「人気馬を目標に思い切った乗り方ができる」という心理的余裕があります。池添騎手は経験豊富で冷静な判断が光る騎手であり、展開を見ながら機を逃さず動くタイプです。GⅠの舞台でも臆せず自分のペースを保てる精神的な安定感があります。

戦略

4枠7番という中内枠から、先行力(60.3)を活かして中団前めのポジションを確保するのが理想です。隣の6番(メイショウタバル)が逃げを打つ展開になれば、自然と番手〜3番手の位置に収まる可能性があります。決め脚(55.9)はそれほど高くないため、前めに位置して直線で早めに押し通す形が合っています。近走の京都記念・オリオンSで3着・1着という実績から、このコース(阪神)への適性は確認できており、コーナリングでのロスを最小限に抑えた立ち回りが期待できます。人気馬が後方から差してくる展開を予測し、先に抜け出す形で粘り込む戦術が最も合理的と思われます。

根拠の整理
近走の安定度と穴馬得点の高さが評価の根拠です。池添騎手の継続騎乗と阪神コースへの経験も強みです。ただしGⅠで能力最上位の馬たちを相手に勝ち切るには、展開的な助けが必要な部分もあります。
3
セイウンハーデス
幸英明騎手 | 2枠3番
B
心理

前走の中山記念で逃げ切り勝ちという目立った実績がありますが、幸英明騎手の騎手評価は全馬中で低い水準にあります。幸騎手本人としては、前走で結果を出した自信がある一方で、今回のGⅠという舞台ではメンバーが大幅に強化されるというプレッシャーもあるはずです。2枠3番という内枠から自然と先行できる位置ですが、メイショウタバルという逃げ馬がいる中でどう立ち回るかの判断が難しいところです。強引に逃げを主張すれば消耗し、番手に控えれば末脚勝負になり苦しい、という二択を強いられる可能性があります。

戦略

2枠3番という内枠からスタートで、先行力(69.4)を活かしてメイショウタバルの番手を確保する形が現実的です。前走の中山記念では最後方からの逃げ切りという特殊な展開でしたが、今回は前に武豊騎手・メイショウタバルがいる状況です。内枠の利を活かして省エネルギーで追走し、直線でメイショウタバルが粘り込む場面に乗じて2着以内を確保するのが現実的な目標と思われます。決め脚の低さ(45.3)から末脚勝負は不利であり、前での決着が大前提の戦術になります。

根拠の整理
前走の好走は評価できますが、今回は逃げ馬として強力なメイショウタバルがいる点と、幸騎手の評価が低い点が割引材料です。前での決着になれば出番がありますが、ペースが流れると末脚が使えないため苦しくなります。
11
デビットバローズ
岩田望来騎手 | 6枠11番
B
心理

前走の鳴尾記念での1着から16週という長期の間隔が開いています。岩田望来騎手は騎手評価3位という高い水準にあり、乗り手の質と馬の実績のバランスは決して悪くありません。ただし16週という休み明けは馬の仕上がりへの不安材料であり、岩田騎手も「本来の動きが出るかどうか」を確かめながら乗る慎重さが求められます。セン馬という馬の特性上、精神的な安定感はあるものの、長い休み明けで万全かどうかは走ってみないとわからないという状況です。岩田騎手は攻めの競馬を好む傾向があり、馬の状態さえよければ積極的な立ち回りを選ぶでしょう。

戦略

6枠11番という中外枠から、先行力(72.3)を活かして前目のポジションを狙う形が合理的です。鳴尾記念での1着時は後方から差した内容であり、今回も差す形が基本となる可能性があります。ただし16週の休み明けで体の動きが鈍い場合、道中の追走に苦労する展開も考えられます。岩田望来騎手は状況に応じて積極策と待機策を使い分けられるため、序盤の馬の様子を見ながら柔軟にポジションを決める選択が予想されます。上位人気馬(ショウヘイ・レーベンスティール)との差を縮めるには、休み明けのマイナスを差し引いても能力で劣らないことが前提となります。

根拠の整理
岩田望来騎手の質の高さと前走1着という材料はありますが、16週の休み明けが最大の課題です。このレースで評価が上がるかどうかは状態面に依存しており、不確実性が高い一頭です。
8
エコロヴァルツ
浜中俊騎手 | 5枠8番
B
心理

前走の中山記念で3着と一定の実績を残していますが、横山武史騎手から浜中俊騎手への乗り替わりは評価面ではやや下がる方向の変化です。浜中騎手はこの馬に初めて乗るため、馬の癖や走り方を直前の調教で掴む必要があり、信頼構築の時間が限られています。5枠8番という中枠は位置取りの自由度があり、浜中騎手が得意とする流れに乗った機動力のある競馬がしやすい位置です。前走の内容から天皇賞秋での11着という実績もあり、GⅠ級の相手に対してどこまで通用するかは不透明です。

戦略

5枠8番から中団のポジションに収まり、無理なく追走する形が基本です。先行力(68)と決め脚(54.5)のバランスから、先行してもよし差してもよしというタイプで、浜中騎手はこうした馬への対応が得意とされています。隣の9番(ヨーホーレイク・西村)が後方に控える傾向があるため、8番は比較的スムーズに動けるポジションです。3〜4コーナーで内を通り、直線で進路を確保するコーナーワークが肝となります。上位人気馬の動きに引っ張られすぎず、自分のリズムで運ぶことが好走の条件と思われます。

根拠の整理
前走の3着は評価できますが、騎手交代でやや割引が生じます。中枠という位置的な有利さはありますが、今回のメンバー構成ではGⅠ上位を狙うには一歩届かない印象があります。
2
マテンロウレオ
横山典弘騎手 | 2枠2番
B
心理

前走のAJCCで4着と安定した内容を見せており、横山典弘騎手が継続騎乗です。横山典弘騎手は長年のキャリアで培った読みの深さが特徴で、展開を予測した大局的な判断が光る騎手です。2枠2番という内枠は、内ラチ沿いを通れるため体力ロスを最小限にできる良い枠です。7歳という馬齢でGⅠ勝利の実績がなく、今回の相手関係では苦しい立場ですが、崩れにくさという特性を活かして掲示板を目指す堅実な競馬が期待されます。横山典弘騎手の心理としては「勝つ」より「最善を尽くす」という姿勢が強いでしょう。

戦略

2枠2番という内枠から、省エネで追走する形が基本です。先行力(66.8)は中程度で、先行争いには加わらず、番手〜中団で折り合いながら運ぶのが横山典弘騎手の得意パターンです。決め脚(71.9)もそこそこあり、展開が向いた際に末脚を出す形での好走が期待できます。内枠ゆえにコーナーでの進路選択がスムーズで、直線に向くまでロスなく運べます。上位人気馬の出方を見ながら、無理のない範囲で競馬をまとめる横山典弘騎手らしい「自分のレース」ができそうです。

根拠の整理
安定感はありますが勝ち切るだけの決め手に欠ける印象です。内枠は有利ですが、上位人気馬と正面から能力比較をした場合に一段落ちる評価となります。横山典弘騎手の老練な判断が伏兵的な活躍につながる可能性はゼロではありません。
14
タガノデュード
古川吉洋騎手 | 8枠14番
B
心理

前走の小倉大賞典を制した勢いがある一方で、古川吉洋騎手の評価は全馬中で最低水準となっています。古川騎手本人としては前走の好走を自信に変えてGⅠに挑む立場ですが、今回のメンバーは各馬の騎手が軒並み高評価であり、技術面での差が出やすい舞台です。8枠14番という外枠は、阪神内回りでは最も不利な枠の一つで、スタートから良いポジションを取るためには相当な器用さが必要です。GⅠという大舞台での経験が少ない状況での騎乗は、プレッシャーも大きいはずです。

戦略

8枠14番という外枠から、前半で無理に内に切り込まず、外々を回る形が安全策です。先行力(36.5)の低さから先行することは難しく、中団〜後方での追走が現実的です。決め脚(69.8)はそこそこあり、展開が向いた際に差してくる形を狙うことになります。ただし外回りを強いられると距離ロスが大きくなるため、4コーナーでいかにスムーズに進路を確保するかが課題です。前走の小倉大賞典とは相手関係が大幅に変わるため、正面からの能力比較では苦しい立場です。

根拠の整理
前走の好走は評価できますが、GⅠという舞台での騎手評価の低さと外枠という二つの不利が重なっています。展開的に恵まれれば掲示板の可能性もありますが、上位争いには厳しい材料が並びます。
9
ヨーホーレイク
西村淳也騎手 | 5枠9番
B
心理

8歳という馬齢で、近走は7着・14着・3着と成績が安定していません。西村淳也騎手は今回初めてこの馬に乗る形となります。前の騎手(ハマーハ騎手)からの乗り替わりで、馬の癖や気性の把握が課題です。かつて大阪杯3着・宝塚記念17着という実績があり、コースへの適性は一定程度確認できていますが、加齢に伴う能力の低下が気になります。西村騎手としては「馬を壊さず完走させる」ことを意識しながら、その中で最善のポジションを探る競馬になると思われます。

戦略

5枠9番という中枠から、後方での追走が基本となります。先行力(36)は全馬中で最低水準であり、先行することは現実的ではありません。決め脚(79.6)は高い数値を持っており、展開が向いた時の末脚は侮れません。ただし近走でその末脚が活きているかといえば、直近2戦では7着・14着と結果が出ていません。馬場状態や展開次第で末脚が炸裂する可能性はゼロではなく、西村騎手が後方からじっくり構える形でその末脚を最大限に引き出せるかが鍵です。

根拠の整理
決め脚の数値は評価できますが、8歳という年齢と近走の成績の低迷が主な割引材料です。騎手交代も初騎乗の不確実性を加えており、今回は厳しいレースになる可能性が高いと思われます。
10
ボルドグフーシュ
松山弘平騎手 | 6枠10番
C
心理

20週という全馬中で最も長い休み明けでの復帰となります。松山弘平騎手は前走とは別の騎手からの乗り替わりではなく、今回の起用となっています。近走の成績は二桁着順が続いており、ピーク時の能力を発揮できているかどうかが最大の疑問点です。7歳という年齢も重なり、状態面の不透明感が大きい一頭です。松山騎手としては「長期休養明けで馬が動いてくれれば」という気持ちで乗ることになり、無理をせずリズム重視の競馬が優先されるでしょう。

戦略

6枠10番という中外枠から、中団での追走をベースに、馬の状態を見ながら脚の使いどころを探る形が想定されます。先行力(47.5)は平均以下で、自然と中団後方に収まる形になりそうです。決め脚(74.9)は高めで、本来の動きができれば末脚が炸裂する可能性もありますが、20週という超長期休み明けでは体が万全の状態である保証がないため、慎重な評価が必要です。松山騎手は末脚を引き出すことが得意なタイプですが、馬の状態があってこその話であり、今回は様子見のレースになる可能性が高いと思われます。

根拠の整理
20週の超長期休み明けと近走の二桁着順が重なり、積極的な評価が難しい状況です。ピーク時の実績(菊花賞2着など)は過去の話であり、現在の状態で上位に食い込むには何らかのプラス要因が必要です。
13
ファウストラーゼン
岩田康誠騎手 | 7枠13番
C
心理

前走のダイヤモンドSを制していますが、3400mという長距離戦での好走は今回の2000mとは性質が大きく異なります。岩田康誠騎手への乗り替わりで、騎手自体の評価は中間程度です。AJCCでの16着・ダービーでの18着という大敗歴もあり、成績の振れ幅が非常に大きい馬です。岩田康誠騎手は前に行く意識が強い騎手ですが、この馬の逃げ先行傾向(先行力31.6は低め)とは実はミスマッチの可能性もあります。前走とは条件が大きく変わるため、騎手として馬がどう走るか手探りの状態になると思われます。

戦略

7枠13番という外枠から、序盤の出方が鍵になります。先行力(31.6)は低く、先行することは本来向いていませんが、岩田康誠騎手は積極策を好む傾向があります。2000mという今回の距離でどう折り合いをつけるかが未知数で、前半に引っかかって消耗するリスクもあります。過去のAJCC16着・ダービー18着は折り合いを欠いた可能性が示唆されており、それが2000mの今回でも起きるとすれば大きな懸念です。岩田康誠騎手の積極性と馬の気性の折り合いが取れた時のみ、予想外の走りが期待できます。

根拠の整理
前走が長距離戦での好走という条件面でのギャップが最大の割引材料です。成績の振れ幅が大きく、大敗歴もあることから、今回も大きな結果の振れ幅が予想されます。上位評価には疑問が残ります。
1
サンストックトン
高杉吏麒騎手 | 1枠1番
C
心理

近走は中山記念11着・AJCC9着と二桁着順が続いており、GⅠに出走するには厳しい状態です。松岡正海騎手から高杉吏麒騎手への乗り替わりですが、高杉騎手の評価も全馬中で低い水準にあります。1枠1番という最内枠は、展開によっては有利に働く可能性がありますが、先行力(48.9)が低く自然と後方に控える形になります。高杉騎手にとってはGⅠという大舞台での騎乗自体が貴重な経験であり、結果よりも馬を大切に走らせることが優先される心理的状態になると思われます。

戦略

1枠1番から内ラチ沿いを通るロスのない競馬を選択するのが合理的です。先行力(48.9)の低さから、後方待機が基本となります。決め脚(54.9)も平均以下であり、末脚で前の馬を差し切る能力にも限界があります。1枠という内枠のメリットを最大限に活かし、直線でコーナリングのロスを最小化することで、着順を少しでも上げることが目標になるでしょう。GⅠレベルの相手に対して正面から太刀打ちするのは難しく、展開の綾で思わぬ結果が出た時のみの好走が期待値の上限と思われます。

根拠の整理
近走の二桁着順・騎手評価の低さ・乗り替わりの方向性が強化と見なせない点が重なっており、今回も厳しいレースになる可能性が高いと思われます。1枠という枠の良さが唯一のプラス材料です。

展開予測まとめ

逃げ馬としてはメイショウタバル(武豊)が最有力で、セイウンハーデス(幸英明)が番手を追う形が基本的な前半の絵です。ファウストラーゼン(岩田康誠)が外枠から前に出ようとする可能性もありますが、メイショウタバルの先行力が全馬最高であるため、自然に前を確保できると予測されます。

展開はミドルペース〜スローペースになる可能性が高く、武豊騎手がペースをコントロールすることで後続の末脚を削ぐ形が想定されます。この場合、前に位置した馬(メイショウタバル・セイウンハーデス・エコロディノス)が粘る展開になりやすいです。

一方、差し馬の巻き返しが出やすいのはペースが流れた時です。ショウヘイ・レーベンスティール・ダノンデサイルといった決め脚のある馬たちにとっては、ミドルペース以上の展開が最も走りやすいシチュエーションです。クロワデュノール(北村友一)の仕上がり次第では、後方から一気に差してくる可能性もゼロではありません。