札幌11R 第31回エルムステークス(GⅢ)2026予想分析《デブ猫競馬》


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札幌ダート1700mで行われる本レースは、小回りコースで先行力とコーナリング性能が重要視される条件と考えられる。今回はこの点を最重要視の軸としつつ、馬場・トラックバイアス、能力分析、勝負気配、展開分析、当日オッズなど複数の情報をあわせて総合的に検討した。当日は早朝時点で乾燥した高速寄りのダートが確認されているが、天候が雨であるため発走までに馬場状態が変化する可能性があり、この不確実性にも留意しながら評価をまとめている。逃げ・先行馬を中心に据えつつ、能力・状態面の裏付けがある馬を軸として評価した。

【展開予想】

札幌ダート1700mは直線が短く、4つのコーナーを回る小回りコースであり、先行力とコーナリング性能が結果を大きく左右する条件と考えられる。馬場状態については、当日早朝の時点では降雨が少なく含水率も2.0~2.1%程度と低いことから、乾燥した高速寄りのダートであったと考えられる。ただし当日の天候は雨であり、含水率の測定から発走(15時25分)までは約11時間25分の開きがあることから、その間に馬場状態が変化する可能性があり、この点は不確実性の高い要素として留意する必要がある。現時点では内外の有利不利を断定できる材料はなく、フラットに近い馬場状態が想定される。脚質面では、暫定的に先行から好位がやや評価される状況にあると考えられる。

出走馬の脚質分布を見ると、単独の逃げ馬と目される馬が1頭おり、この馬が主導権を握りやすい展開になると考えられる。加えて先行を得意とする馬が複数出走しており、2列目からハナを狙ってくる可能性も考えられ、序盤から一定の競り合いが生じることが予想される。これらを踏まえると、ペースはミドルからややハイペースに傾く可能性があると考えられる。

想定される隊列としては、先頭に単独の逃げ馬、2列目に先行タイプの馬たちが集団を形成し、その後方に差しタイプの馬、最後方に追い込みタイプの馬という並びになると推測される。小回りコースでは4コーナーまでの位置取りが最終着順に直結しやすいため、前々で運べる馬は展開的に恵まれやすいと考えられる。一方で、序盤の競り合いがやや激しくなった場合には、直線での息切れが生じ、後方待機勢に展開が向く可能性も否定できない。

総合すると、馬場は乾燥した高速ダートを基本としつつも、当日の降雨による変化には注意が必要であり、展開はミドルからハイペースに傾きやすく、先行力に優れる馬とコーナリング性能に長けた馬が中心的な役割を果たす可能性が高いと考えられる。

【有利な脚質】

逃げ/先行がやや有利と考えられる。

小回りで4コーナーまでの位置取りが重要となる条件であることに加え、暫定的なトラックバイアスも先行から好位をやや評価する内容となっている。ただし、当日の降雨により馬場状態が変化し、想定よりもペースが速くなった場合には、差し・追い込み勢にも展開が向く可能性がある点は留意しておきたい。

【展開予想を軸に能力評価】

評価得点馬番馬名理由
S968ウェイワードアクト 重要事項の1位に挙げられる距離適性、2位の先行力・コーナリング性能のいずれにおいても最上位の数値を示しており、思考過程の評価軸と高い整合性を持つと考えられる。札幌ダート1700mの小回りコースでは先行力が特に重要とされるが、先行力の指標は出走馬中最高値であり、逃げの脚質を活かして早めに主導権を握れる可能性が高いと推測される。近走内容は前走を1着(逃げ切りとみられる位置取り)で終えており、内容・着順ともに充実していると考えられる。騎手は前走から継続騎乗であり、コンビの熟成も期待できる。ただし単騎で楽な逃げを打てるかどうかは他の先行馬の出方次第であり、競り合いになった場合はハイペースに巻き込まれるリスクが不安材料として残る。市場評価は単勝2.8倍の1番人気で、算出された期待値オッズ約7.4倍を大きく下回っており、実力に見合った支持を集めていると考えられ、過剰人気とまでは言えない水準である。
A825テーオーパスワード 距離適性・先行力ともに高水準でまとまっており、思考過程が重視する評価軸との整合性は高いと考えられる。先行力の指標は上位に位置し、小回りで求められるコーナリング性能にも大きな不安は少ないと考えられる。近走内容を見ると、勝ち切ったレースがあり、順調に力をつけている様子がうかがえる。騎手は継続して手綱を取っており、信頼関係も築かれていると考えられる。乾燥した高速ダートへの適性は能力面から問題ないと考えられるが、当日の降雨によるダート変化への対応力は未知数であり、不安材料として留意したい。市場評価は単勝4.3倍の2番人気で、算出された期待値オッズ約8.6倍を下回っており、能力に対してすでに相応の支持を集めていると考えられる。
A802レヴォントゥレット 先行力の指標が出走馬中でも上位に入っており、重要事項の2位である先行力・コーナリング性能との整合性が高いと考えられる。近走の位置取りを見ても一貫して先行から押し切りに近い競馬を続けており、脚質適性は高いと考えられる。滞在競馬を続けながら同じ騎手が継続して手綱を取っている点も、状態の維持につながっていると考えられる。距離適性については当該条件(札幌・函館ダート1700m)での明確な実績データは示されておらず判断材料不足であるが、基本能力値自体は水準を満たしている。ハイペースに巻き込まれた場合の持続力にはやや不安が残る。市場評価は単勝15.1倍の7番人気だが、算出された期待値オッズ約8.8倍を上回っており、実力に対して市場が過小評価している可能性があると考えられる。
A7811ペリエール 先行力の指標が高く、重要事項の2位である先行力・コーナリング性能との整合性は高いと考えられる。近走の位置取りも前寄りで安定しており、小回りコースへの適性は十分に備えていると考えられる。得意としていた舞台への出走であり、騎手も継続して手綱を取っている点は前向きに評価できる。距離適性についての当該条件での明確な実績データは示されておらず判断材料不足だが、基本能力値自体は上位水準にある。近走は苦戦が続いており、その点はやや不安材料となる。市場評価は単勝6.6倍で、算出された期待値オッズ約9.1倍を下回っており、能力に見合った支持を既に集めていると考えられる。
B684ナチュラルライズ 思考過程では先行力・コーナリング性能が重要事項の2位(重要度25%)とされているが、当該馬の先行力指標は出走馬中で最も低い水準にあり、この点を重視して評価をやや抑えている。一方で、決め手・持続力の指標は最上位であり、展開分析でハイペースになった場合に台頭できる可能性が示唆されている点、勝負気配が高水準である点は加点材料とした。基本能力値自体は出走馬中2番目に高く、能力面の裏付けは十分と考えられる。展開分析における評価(A)よりもやや厳しいB評価としたが、これは重要事項1位・2位を重視する評価軸をより優先したためであり、展開分析のみを理由とした減点ではない。距離適性についての明確な実績データは判断材料不足である。市場評価は単勝12.1倍で、算出された期待値オッズ約10.4倍をわずかに上回っており、若干の妙味があると考えられる。
B653ルクソールカフェ 基本能力値は出走馬中でも上位に位置し、能力面の裏付けは十分と考えられる。一方で先行力の指標は中位にとどまり、重要事項2位の先行力・コーナリング性能の観点からは絶対的な優位とまでは言えないと考えられる。近走はグレードの高いレースや芝コースを経由しており、相手関係や内容の評価がしづらく、判断材料不足の部分がある。調整過程については仕上げが軽めとの見方があり、今回を最大目標としているかどうかは不透明である。距離適性についての明確な当該条件実績データも示されておらず判断材料不足である。市場評価は単勝6.6倍で、算出された期待値オッズ約10.9倍を下回っており、能力面への期待が先行している可能性が考えられる。
B621アクションプラン 基本能力値は水準を満たしているが、先行力の指標は中位にとどまり、重要事項2位である先行力・コーナリング性能の観点では明確な優位性は見出しにくいと考えられる。近走の位置取りは安定感を欠いており、内容面での評価はやや控えめとなる。騎手は乗り替わりとなっており、コンビ形成の面では不透明な部分が残る。距離適性についての明確な実績データは判断材料不足である。市場評価は単勝32.9倍で、算出された期待値オッズ約11.4倍を大きく上回っており、市場からの評価は能力面の水準に対してかなり厳しいと考えられ、一定の妙味があるとも言えるが信頼度は限定的である。
C5210オメガギネス 基本能力値自体は水準を満たしているが、先行力の指標はやや低めであり、重要事項2位の観点からは評価を抑える要素となる。長期の休養明けであり、調整過程も軽めとされていることから、勝負気配は低水準にとどまっている。近走の位置取りにも一貫性が乏しく、判断材料不足の部分が多い。距離適性についての当該条件での実績データも示されていない。市場評価は単勝11.0倍で、算出された期待値オッズ約13.6倍を下回っており、能力面への期待が先行している可能性が考えられる。
C509ヒルノハンブルク 基本能力値は出走馬の中でも低めの水準にあり、重要事項1位である距離適性の観点からは慎重に評価する必要があると考えられる。一方で近走の位置取りは前向きで、僅差の競馬が続いている点は評価できる。騎手は乗り替わりとなっており、コンビ形成の不透明さは不安材料である。距離適性についての当該条件での明確な実績データは判断材料不足である。市場評価は単勝34.9倍で、算出された期待値オッズ約14.1倍を大きく上回っており、市場が能力面をやや厳しく見ている可能性があるが、基本能力値の低さを踏まえると評価を大きく引き上げる根拠には乏しい。
D446ヴァルツァーシャル 決め手の指標は出走馬中最高値であり末脚の面では魅力があるが、先行力の指標は出走馬中最も低い水準にあり、重要事項2位である先行力・コーナリング性能の観点からは大きな不安材料となる。小回りで先行力が重視される条件を踏まえると、後方からの競馬は展開に左右されやすいと考えられる。近走の位置取りも一貫して後方であり、脚質面のデータとも一致する。調教は淡々とこなしている様子で、勝負気配も控えめにとどまる。距離適性についての当該条件実績データは判断材料不足である。市場評価は単勝15.8倍で、算出された期待値オッズ約16.1倍とほぼ拮抗しており、市場評価と能力評価に大きな乖離は見られない。
E307テーオードレフォン 基本能力値・決め手の指標がいずれも出走馬中最も低い水準にあり、重要事項の複数の観点で他馬に見劣りすると考えられる。短い間隔での連戦が続いており、疲労の蓄積も不安材料として挙げられる。近走の位置取り自体は前向きだが、勝ちきれない着順が続いている。距離適性についての当該条件実績データは判断材料不足である。市場評価は単勝134.6倍と出走馬中最も評価が低く、算出された期待値オッズ約23.6倍を大幅に上回っているが、能力面の水準を踏まえると、この乖離のみを理由に評価を引き上げる根拠は乏しいと考えられる。

※期待値オッズは、評価得点をもとに算出した理論上の損益分岐オッズであり、実際のオッズがこれを上回れば妙味あり(買い)、下回れば見送りと判断する目安として利用した。

【消し要素の多い馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
7テーオードレフォン重要事項の複数の観点で評価が最も低く、短期間隔での連戦による疲労懸念もあり、能力面・状態面の両方に不安がある。
6ヴァルツァーシャル重要事項2位である先行力の指標が出走馬中最も低く、小回りで先行力が問われる条件との適性に大きな課題があると考えられる。
10オメガギネス長期休養明けで調整過程も軽めとされ、勝負気配が低水準にとどまる点が不安材料である。
1アクションプラン先行力が中位にとどまり明確な優位性を欠く上、騎手が乗り替わりとなっており状態面の不透明さが残る。
3ルクソールカフェ仕上げが軽めとの見方があり、今回を最大目標としているか不透明で、勝負気配も控えめである。

【不安要素の少ない馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
8ウェイワードアクト先行力・距離適性の両面で最上位評価であり、近走内容・騎手継続騎乗など状態面の裏付けも揃っている。
5テーオーパスワード先行力・基本能力値ともに高水準で、前走勝利など近走内容も良好であり、騎手も継続騎乗である。
2レヴォントゥレット先行力の指標が高く、近走の位置取りも一貫して安定しており、滞在競馬・騎手継続も好材料である。
11ペリエール先行力が高く、得意条件への出走で騎手も継続しており、状態面の不安は比較的少ない。
4ナチュラルライズ基本能力値・決め手ともに高水準で、勝負気配も高く、展開が向けば台頭の余地がある。

【期待値が高い馬】(上位5頭)

馬番馬名理由
7テーオードレフォン実際のオッズが算出した期待値オッズを大幅に上回っているが、能力面の水準が低いため信頼度は限定的な妙味と考えられる。
1アクションプラン実際のオッズが期待値オッズを大きく上回っており、市場評価が能力面の水準に対して厳しい可能性がある。
9ヒルノハンブルク実際のオッズが期待値オッズを大きく上回っており、近走内容の良さを踏まえると一定の妙味があると考えられる。
2レヴォントゥレット実際のオッズが期待値オッズを上回っており、先行力・近走内容を踏まえると市場の過小評価の可能性が考えられる。
4ナチュラルライズ実際のオッズが期待値オッズをわずかに上回っており、展開が向けば妙味が生きる可能性がある。

【本命・対抗・特注・推奨1・推奨2】

区分馬番馬名
本命8ウェイワードアクト
対抗5テーオーパスワード
特注2レヴォントゥレット
推奨14ナチュラルライズ
推奨29ヒルノハンブルク

本命はウェイワードアクトとした。重要事項1位の距離適性、2位の先行力・コーナリング性能のいずれにおいても出走馬中最上位の数値を示しており、思考過程の評価軸と最も高い整合性を持つと考えられる。展開分析でも単騎逃げによる展開利が想定されており、勝負気配も最高水準にあることから、能力・展開・状態のいずれの観点からも3着以内に入る可能性が最も高いと判断した。市場評価も単勝1番人気であるが、算出した期待値オッズを大きく下回っており、過剰人気とまでは言えない水準と考えられる。

対抗はテーオーパスワードとした。先行力・基本能力値ともに高水準でまとまっており、前走勝利という近走内容の良さ、騎手継続騎乗という状態面の安定感もあり、本命に次ぐ存在として評価した。

特注はレヴォントゥレットとした。市場評価は単勝15.1倍の7番人気にとどまるが、先行力の指標は出走馬中でも上位であり、近走の位置取りも一貫して安定している。算出した期待値オッズを実際のオッズが上回っており、市場が実力を過小評価している可能性があると考えられる。4番人気以下の中でも展開・能力の両面で崩れにくいと考えられることから、特注として選定した。

推奨1はナチュラルライズとした。先行力の指標こそ低いが、決め手・持続力の指標は最上位であり、ハイペースの展開になった場合には台頭の余地があると考えられる。基本能力値も高水準であり、実際のオッズが算出した期待値オッズをわずかに上回っている点も踏まえ、推奨馬として選定した。

推奨2はヒルノハンブルクとした。基本能力値自体はやや低めだが、近走の位置取りは前向きで僅差の競馬が続いており、状態面の悪化は見られない。市場評価が単勝34.9倍と大きく下がっている一方で、算出した期待値オッズとの乖離が大きく、一定の妙味があると考えられることから推奨馬とした。

選定にあたっては、思考過程との整合性、展開適性、能力値、勝負気配、期待値の各観点を総合的に踏まえ、単純な人気順による選定は行っていない。