札幌ダート1700メートルは小回りでコーナー数が多く、序盤の位置取りとコーナーでの機動力が結果を左右しやすいコースと考えられる。加えて今回はハンデ戦であるため、能力差だけでなく斤量差による有利不利も無視できない要素となる。今回の出走メンバーは前方でポジションを取りたい馬が多く、序盤のペースはやや速くなりやすい構成と考えられる。そのなかでも、札幌・函館のダート1700メートルで実際に好内容を残している馬は、コース適性の裏付けという点で相対的に信頼度が高いと考えられる。全体としては、前に行きたい馬同士のポジション争いから中盤でペースが引き締まり、直線では前残りと差しの両方に可能性が残る展開になりやすいと推測される。
馬場面については、当日は晴天で直近の降雨もほぼ確認されておらず、ダートの含水率もゴール前・4コーナー付近ともに低めの数値となっている。このことから、道悪による極端な馬場変化は生じにくく、フラットに近い馬場状態が想定される。内外の有利不利を直接示すデータは確認できないため、現時点では特定の進路を強く推奨する材料はなく、内外はほぼ互角に近いと考えられる。ただし4コーナー付近はゴール前よりわずかに水分量が高い数値が出ており、コーナーで大きな不利にはならないまでも、走行ラインによる差はごくわずかに生じる可能性がある。
ペースについては、先行力の高い馬が複数頭出走しており、前方でポジションを取りたい馬同士が序盤から競り合う構図になりやすいと考えられる。具体的には、先行力の高い馬がキャットテイル、セボンサデッセ、モズカトレア、スマートカイロスの4頭に加え、アスクケンタッキーも前めの位置を狙う可能性があり、逃げ馬1頭が単独で楽をする形にはなりにくいと推測される。複数の馬が同時に前を主張することで、道中のペースは引き締まりやすく、今回のペースはハイペース想定とするのが妥当と考えられる。
想定隊列としては、前方にキャットテイル・セボンサデッセ・モズカトレア・スマートカイロス・アスクケンタッキーが位置し、その後ろにマンオブザマッチ・トルショー・アイウィルといった好位差しタイプが続く形が考えられる。中団にはロードブレイズが構え、さらに後方にはプロミシングスター・ゲキザルがつけ、最後方付近にノーブルスカイ・レーウィン・キュールエフウジンが控える隊列が想定される。
この隊列を前提とすると、前半で先行争いがやや激しくなった場合、中盤から終盤にかけて前方勢の脚色に差が生じ、直線では前残りと中団からの差しが入り混じる展開になりやすいと考えられる。特に前方勢のなかでも能力・状態面で上位に位置する馬は粘り込みの余地があり、単純な「前残り総崩れ」にはなりにくい一方、後方勢のなかにも展開が向けば浮上できる馬が存在すると推測される。総じて、前有利・差し有利のどちらか一方に偏るというよりも、前方勢の中での選別と、ペース上昇による差し勢の押し上げが同時に発生する展開になりやすいと考えられる。
| 評価 | 得点 | 馬番 | 馬名 | 理由 |
| S | 95 | 3 | キャットテイル |
思考過程で最重要とされる札幌・函館ダート1700メートル適性について、前走で札幌ダート1700メートルを勝利しており、直接的な裏付けが確認できる点は非常に大きい。距離・開催場所の適性は現時点で最上位クラスと考えられる。脚質は先行タイプで、今回の隊列想定でも前方に位置できる可能性が高く、展開面でも適性は高いと考えられる。馬場はフラット想定のため大きなマイナスは見込みにくい。騎手は横山武史騎手が継続しており、同開催場所・同距離での複勝率・偏差値も出走馬中で最上位クラスにあり、高く評価できる。近走内容は同条件での勝利という具体性の高い実績であり、信頼度は高い。単勝オッズは10.3倍で4番人気相当となっており、能力評価の高さに対して市場評価はやや低めに映るため、期待値の面でも妙味があると考えられる。不安材料としては、前走から短い間隔での連戦となる点が挙げられ、疲労の蓄積には留意が必要と考えられる。 |
| S | 93 | 7 | セボンサデッセ |
思考過程で最重要とされる札幌・函館ダート1700メートル適性について、札幌と函館の両方のダート1700メートルで続けて好内容を残しており、この条件への適性は出走馬中でも特に高いと考えられる。脚質は先行タイプで、今回のペース想定においても前方をキープできる可能性が高い。馬場面は含水率の観点から大きな不安はないと考えられる。騎手は菱田裕二騎手に乗り替わるが、過去に同騎手との実績もあり、大きな不安要素とまでは言えないと考えられる。近走内容は北海道開催のダート1700メートルで安定した内容を継続しており、状態面の信頼度も高い。単勝オッズは4.3倍で1番人気となっており、能力評価とほぼ見合った水準と考えられ、市場評価と分析結果の間に大きな乖離は見られない。不安材料としては斤量56.0キロを背負う点が挙げられ、ハンデ面ではやや不利に働く可能性がある。 |
| A | 85 | 11 | アイウィル |
札幌ダート1700メートルの前走で差を詰める内容を見せており、開催場所・距離適性については一定の裏付けがあると考えられる。脚質は好位差しで、今回の先行争いが激しくなる展開になった場合、前方勢の脚色が鈍ったところを差す形が向く可能性がある。馬場面での大きな不安は見当たらない。騎手は北村友一騎手に乗り替わるが、同騎手は全体・同条件ともに複勝率・偏差値が高水準であり、プラス材料と考えられる。近走内容は同条件での上積みが感じられる内容である。単勝オッズは5.3倍で2番人気となっており、能力評価に対して市場評価がやや先行している面もあるため、期待値の面ではやや慎重に見る必要があると考えられる。不安材料は前走からわずか1週という短い間隔での連戦であり、負担面には留意が必要である。 |
| A | 83 | 10 | モズカトレア |
札幌ダート1700メートルの前走で先行して競馬を進めており、開催場所・距離適性については具体的な裏付けがあると考えられる。脚質は先行タイプで、隊列想定でも前方に位置できる可能性が高い。馬場面に大きな不安はないと考えられる。騎手は小林美駒騎手が継続しており、同開催場所・同距離の複勝率も比較的良好で、プラス材料と考えられる。近走内容には大きな敗戦も含まれており、この点はやや慎重に見る必要があるが、同条件への再挑戦という文脈は評価できる。斤量は52.0キロと出走馬中で最も軽く、ハンデ面では優位に働く可能性がある。単勝オッズは17.3倍と人気は集めていないが、能力・条件適性・斤量のいずれから見ても市場評価はやや低めに映り、期待値の面で妙味があると考えられる。不安材料は近走の大敗内容そのものであり、状態面の見極めが必要である。 |
| A | 81 | 13 | ロードブレイズ |
直近は札幌・函館のダート1700メートルでの実績はなく、ダート1800~2100メートルでの近走が中心であるため、開催場所・距離適性は今回が試金石になると考えられる。脚質は差しタイプで、前方勢が多い今回の隊列では展開の恩恵を受けやすい位置取りになる可能性がある。馬場面に大きな不安は見当たらない。騎手は横山和生騎手が継続しており、全体・同条件ともに複勝率・偏差値が出走馬中でも上位クラスにあり、高く評価できる。近走内容は距離こそ異なるものの、着差を詰める内容が続いており、上向きの流れと考えられる。単勝オッズは16.0倍で、能力評価や騎手評価の高さに対して市場評価はやや低めに映るため、期待値の面で妙味があると考えられる。不安材料は13週の休養明けである点で、状態面の確認が必要である。 |
| A | 80 | 2 | マンオブザマッチ |
札幌・函館ダート1700メートルでの直接実績は確認できないが、条件戦を勝ち上がった実績があり、能力面での裏付けは一定程度あると考えられる。脚質は好位差しで、前方勢が多い今回の展開では中団からの差しが決まりやすい可能性がある。馬場面に大きな不安はないと考えられる。騎手は舟山瑠泉騎手が継続しており、大きなマイナス材料ではないと考えられる。近走内容は良好だが、10週という長い間隔を挟んでの参戦となる点は不確定要素である。単勝オッズは11.5倍で、基本能力値の高さに対して市場評価はやや低めに映るため、期待値の面で妙味があると考えられる。不安材料は長期間隔明けである点で、仕上がり面の見極めが必要と考えられる。 |
| A | 79 | 14 | スマートカイロス |
前走の札幌ダート1700メートルで先行してそのまま押し切る内容を見せており、開催場所・距離適性は具体的な裏付けがあると考えられる。脚質は先行タイプで、隊列想定でも前方に位置できる可能性が高い。馬場面に大きな不安は見当たらない。騎手は古川奈穂騎手が継続しているが、全体・同条件ともに複勝率・偏差値が出走馬中で低めの水準にあり、この点はやや不安材料と考えられる。近走内容は同条件での勝ち切る内容であり、信頼度は高い。単勝オッズは13.4倍で、能力・近走内容の良さに対して市場評価はやや低めに映るため、期待値の面では妙味があると考えられる。不安材料は前走から1週という短い間隔での連戦であり、負担の蓄積には留意が必要である。 |
| B | 68 | 8 | トルショー |
過去に札幌ダート1700メートルで好走歴があり、条件自体への適性は一定程度あると考えられるが、直近のダート1600メートル戦では大きく崩れており、状態面には不安が残る。脚質は好位差しで、展開面では悪くない位置取りが見込める。馬場面に大きな不安はない。騎手は黛弘人騎手に乗り替わり、全体・同条件ともに複勝率・偏差値が低めの水準にあるため、この点はマイナス材料と考えられる。近走内容は不振傾向にある。単勝オッズは13.1倍で能力評価とほぼ見合った水準と考えられ、期待値の面で大きな妙味は見出しにくい。不安材料は近走の大敗内容と騎手変更の重なりである。 |
| B | 66 | 12 | アスクケンタッキー |
直近2走は北海道開催の芝1200メートルが中心で、今回はダート1700メートルへの条件変更となるため、開催場所・距離適性の直接的な裏付けは乏しいと考えられる。脚質は先行タイプで、隊列想定では前方に位置する可能性がある。馬場面に大きな不安はない。騎手は小沢大仁騎手が継続しているが、複勝率・偏差値は中位程度である。近走内容は芝適性が中心であり、今回への直結度はやや弱いと考えられる。単勝オッズは16.2倍で、能力評価に対してやや高めの水準にあり、期待値の面ではやや妙味があると考えられる。不安材料は芝からダート・距離延長という条件変更そのものである。 |
| B | 64 | 4 | ノーブルスカイ |
ダート1700メートルへの参戦歴はあるものの、直近は芝とダートが混在しており、開催場所・距離適性の安定感はやや乏しいと考えられる。脚質は追込タイプで、前方勢が多い今回の展開では恩恵を受けやすい位置取りになる可能性がある。馬場面に大きな不安はない。騎手は吉田隼人騎手が継続しており、大きなマイナス材料ではない。近走内容は安定感を欠く内容が続いている。単勝オッズは17.3倍で能力評価とほぼ見合った水準と考えられる。不安材料は近走の内容が一定しない点である。 |
| B | 63 | 5 | ゲキザル |
前走がダート1700メートルで、開催場所・距離適性については一定の経験があると考えられる。脚質は差しタイプで、展開面では悪くない位置取りが見込める。馬場面に大きな不安はない。騎手は小林脩斗騎手が継続している。近走内容は着差を詰める内容ではあるが、大きな上向きを示すところまでは確認できない。単勝オッズは8.6倍で、能力評価に対して市場評価がやや先行している面があり、期待値の面ではやや慎重に見る必要があると考えられる。不安材料は近走全体の内容がやや平凡である点である。 |
| B | 60 | 1 | プロミシングスター |
前走が同条件のダート1700メートルであり、開催場所・距離への一定の経験はあると考えられるが、着差を詰めたとはいえ大きく見劣る内容であった点は判断材料として重い。脚質は差しタイプで、展開面では悪くない位置取りが見込める。馬場面に大きな不安はない。騎手は横山琉人騎手に乗り替わり、全体・同条件ともに複勝率・偏差値が低めの水準にあり、この点はマイナス材料と考えられる。単勝オッズは11.7倍で能力評価とほぼ見合った水準と考えられる。不安材料は近走で大きく離される内容と騎手変更が重なっている点である。 |
| C | 48 | 6 | レーウィン |
ダート1700メートルへの参戦歴はあるが、近走の着順・内容は振るわず、開催場所・距離適性の裏付けとしては弱いと考えられる。脚質は追込タイプで、前方勢が多い今回の展開自体は向く可能性があるが、能力面の裏付けが乏しい点は分離して考える必要がある。騎手は長浜鴻緒騎手に乗り替わっている。単勝オッズは27.3倍で人気を集めていない。展開の恩恵は見込めるものの、能力面の不安が大きく、判断材料不足の部分もある。 |
| D | 35 | 9 | キュールエフウジン |
前走の札幌ダート1700メートルで大きく離される内容であり、開催場所・距離適性の面でも近走内容の面でも厳しい評価にならざるを得ない。脚質は追込タイプだが、能力面の裏付けが乏しい。騎手は斎藤新騎手が継続している。単勝オッズは42.5倍と市場評価も低く、分析結果と市場評価の方向性はおおむね一致していると考えられる。不安材料が多く、上位争いは厳しいと考えられる。 |