朝日杯セントライト記念(中山11R・芝2200m)分析レポート《デブ猫競馬》


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今回のレースは中山芝2200メートルという舞台に加え、馬場状態がとなっている点が最大のポイントと考えられる。重馬場をこなしながら長く脚を使える持続力や、中山コースでの立ち回りが特に重視される条件と言える。分析にあたっては、こうした馬場・距離への適性を軸に、展開・トラックバイアス・能力・仕上がり具合・市場評価を総合的に整理し、3着以内に来る可能性が高いと考えられる馬を中心にまとめた。あくまで可能性としての整理であり、断定的な判断は避けている点をご留意いただきたい。

展開予想

馬場面では、当日は重馬場で含水率が高く、クッション値もやや軟らかめとなっている。同日の他レースでは4コーナーで前方につけた馬の好走が目立ち、先行から好位にかけてやや有利な傾向がうかがえる。ただし中団からの差しも十分に届いており、極端に前残りが決まりきる馬場ではないと考えられる。内柵沿いにはやや傷みがあるとされるが、内外の有利不利については判断材料が乏しく、現時点ではニュートラルに近いとみるのが妥当と考えられる。

出走メンバーを見ると、先行意欲を持つ馬が多く、道中のペースはやや速めに流れる可能性がある。想定隊列としては、リッツパーティー、バドリナート、アスクエジンバラ、ジャスティンシカゴ、ミリオンクラウンなどが前方に位置し、ウェイクフィールドやラディアントスターも中団前めから先行争いに加わる形が考えられる。中団にはラージアンサンブル、フウセン、ティラーノ、エリプティクカーブなどが構え、後方にはアウダーシア、ゴーイントゥスカイ、サノノグレーター、バステールといった決め脚に秀でた馬たちが控える形になりそうである。

先行馬が多いことで、道中のペースはミドルからハイに近い展開になる可能性があり、単純な馬場バイアスだけでなく、先行馬同士のスタミナ消耗も無視できないと考えられる。この場合、馬場自体は先行やや有利であっても、脚を使い切った先行馬が直線で失速し、好位から中団で脚をためた馬が台頭する余地が生まれると推測される。したがって、逃げ切りに徹する馬よりも、先行争いから一歩下がった好位差しの形を取れる馬や、中団からうまく進出できる馬が展開的に恵まれる可能性がある。

今回は重馬場での持続力と中山2200メートルへの適応力が特に重視される条件であり、瞬発力型の一瞬の切れ味よりも、直線で長く脚を使える馬の方が信頼できると考えられる。以上を踏まえると、ペースはミドルからハイ、隊列は前方に先行馬が集まり、中団から好位に実力上位馬が控える形になると推測される。

【有利な脚質】

先行/差し
今回は馬場面で先行から好位がやや有利とされる一方、先行馬が多く想定ペースもやや速いことから、脚をためて好位から抜け出せる差し脚質にも展開の恩恵があると考えられる。したがって、純粋な逃げ切りよりも、先行・好位差しの脚質を持つ馬が相対的に有利になると推測される。

展開を軸にした能力評価

評価得点馬番馬名理由
S985アスクエジンバラ 重視される重馬場への対応力とスタミナに加え、皐月賞4着・日本ダービー5着・スプリングS2着と世代トップクラスとの比較でも安定した成績を残しており、コース・距離適性の面でも心強いと考えられる。先行から好位までこなせる自在性は、先行馬の多い今回のペース展開にも対応しやすい。継続騎乗となる点も評価材料である。単勝オッズは期待値オッズの目安(約12倍)を大きく下回っており、妙味の面ではやや見送り寄りと考えられる。長期休養明けである点はなお不安要素として残る。
S968ゴーイントゥスカイ 能力面では最も高い決め脚を示しており、青葉賞勝ちや日本ダービー僅差4着など2400メートル級の長い距離でも崩れていない点は、今回求められる持続力の面で高く評価できると考えられる。武豊騎手が継続して手綱を取っており、仕上がりへの意識も高いと推測される。後方から脚を使うタイプであり、先行馬が多く縦長になりやすい今回の展開は味方になりやすいと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約12倍)を下回っており、妙味の面では見送り寄りと考えられる。休養明けの初戦という点は不安要素である。
A883バドリナート 先行力・決め脚とも高水準にまとまっており、ラジオNIKKEI賞やホープフルSなど重賞での経験も豊富で、京都新聞杯では2200メートルで上位争いに加わった実績がある。中山・中距離への適性という点でも重視すべき評価軸と矛盾しない内容と考えられる。今回は騎手が変更となる点はマイナス材料だが、能力面の評価を大きく下げる理由には乏しいと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約14倍)を大きく上回っており、妙味がある部類に入ると考えられる。乗り替わりへの対応が不安要素として残る。
A8616ラディアントスター 京都新聞杯3着や若駒Sでの実績があり、2200メートルという距離への適性は出走メンバーの中でも示されている方だと考えられる。長期の休養明けとなるが、最終追い切りでは一杯に追われて好時計を記録しており、仕上がりへの意識は高いと推測される。池添騎手が前走から継続している点も評価材料である。自在に立ち回れる脚質は、前が多くなりそうな今回の展開にも対応しやすいと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約14倍)をやや上回っており、妙味のある部類と考えられる。休み明けである点はなお不安要素である。
A8510バステール 日本ダービー3着という世代上位級の実績を持ち、2400メートルでも崩れていない点は、今回求められるスタミナ面での安心材料になると考えられる。川田騎手が継続して騎乗し、直前の調整でもしっかりと負荷をかけられている。後方から脚を使うタイプであり、先行馬同士が競り合う展開になれば恩恵を受けやすいと推測される。皐月賞では大敗しているが、相手関係やレース内容次第の面もあり、能力を大きく割り引く材料とまでは言い切れないと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約14倍)を下回っており、妙味の面ではやや見送り寄りと考えられる。長期休養明けである点は不安要素である。
A842アウダーシア スプリングSや日本ダービーといった一線級の舞台を経験しており、世代内での能力水準という点では上位に位置づけられると考えられる。津村騎手が継続して騎乗し、休養明けに向けた調整も入念に行われている。決め脚に優れたタイプであり、後方から展開を利かす形が合っていると推測される。一方で、2200メートルや重馬場そのものの経験は確認できず、重視される距離・馬場適性の面では判断材料がやや不足していると考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約14倍)を下回っており、妙味の面では見送り寄りと考えられる。長期休養明けである点は不安要素である。
A826サヴォアフェール 直近2走の芝2000メートルを連勝し、京都新聞杯でも上位争いに加わるなど、勢いのある状態で重賞へ向かっていると考えられる。京都新聞杯では2200メートルも経験しており、距離適性の面でも一定の裏付けがある。松山騎手が継続して騎乗し、調整内容も順調に進んでいる。差し・追込タイプであり、先行馬が多い今回の展開では展開の恩恵を受けやすいと推測される。単勝オッズは期待値オッズの目安(約15倍)を下回っており、妙味の面ではやや見送り寄りと考えられる。相手関係が一段上がる点は不安要素である。
B759サノノグレーター 重賞級のメンバーの中で好走した実績があり、田辺騎手が継続して騎乗している点は評価材料になると考えられる。一方で、今回の2200メートルという距離やコースでの実績は確認できず、重視される距離適性の面ではやや材料不足と考えられる。後方から脚を使うタイプで、展開が向けば台頭の余地はある。単勝オッズは期待値オッズの目安(約16倍)を上回っており、妙味の面では買いの部類に入ると考えられる。相手関係のレベルアップが不安要素である。
B734リッツパーティー 近走は安定した内容を残しており、調整過程も順調に進んでいると考えられる。ただし2200メートルや重馬場そのものの経験がなく、重視される距離・馬場適性の裏付けにはやや乏しいと考えられる。丹内騎手とは今回が初めての騎乗となる点も未知数の要素である。先行タイプで、前が多くなる展開の中でどこまで脚を残せるかがポイントになると推測される。単勝オッズは期待値オッズの目安(約16倍)を上回っており、妙味の面では買いの部類に入ると考えられる。
B7212ラージアンサンブル すみれSなど2200メートル前後の重賞級条件をこなした経験があり、距離適性の面では一定の裏付けがあると考えられる。20週というやや長めの休養明けとなるが、調整では時計を出して負荷をかけられている。自在に立ち回れる脚質で、展開に応じた対応力はあると推測される。単勝オッズは期待値オッズの目安(約17倍)を上回っており、妙味の面では買いの部類に入ると考えられる。長期休養明けであることは不安要素として残る。
B7115エリプティクカーブ 前走の勝利から十分な間隔を取り、横山武史騎手が継続して騎乗している点は評価材料と考えられる。距離延長への対応や重賞級の相手との比較という点ではまだ実績が浅く、世代内での能力水準という面ではやや判断材料が不足していると考えられる。自在に立ち回れるタイプで、展開次第では台頭の余地がある。単勝オッズは期待値オッズの目安(約17倍)をやや上回っており、妙味の面では買いに近い部類と考えられる。
B687ジャスティンシカゴ 近走は1勝クラスを勝利するなど堅実な内容を残しているが、重賞級のメンバーと比較すると能力面でやや見劣りすると考えられる。2200メートルや重馬場の経験もなく、重視される距離・馬場適性の裏付けには乏しいと考えられる。先行タイプで、前が多くなる展開の中でどこまで押し切れるかが焦点になると推測される。単勝オッズは期待値オッズの目安(約18倍)を上回っており、妙味の面では買いに近い部類だが、能力面での不安が残る。
C601ウェイクフィールド 稍重馬場で勝利した経験があり、馬場適性という点では一定の材料があると考えられる。ただし能力面の水準は出走メンバーの中でも低めで、重賞級の相手との比較では見劣りすると考えられる。2200メートルの経験もあるが、着順は上位ではなかった。単勝オッズは期待値オッズの目安(約20倍)を大きく上回っており、妙味の面では買いの部類だが、能力面での不安が大きいと考えられる。
C5813フウセン 近2走の1勝クラスでは安定した内容を残しているが、今回は一気に重賞級の相手となり、能力面での見劣りは否めないと考えられる。2200メートルや重馬場の経験も確認できず、距離・馬場適性の裏付けは乏しいと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約21倍)を大きく上回っており、妙味の面では買いの部類だが、信頼度は高くないと考えられる。
C5511ミリオンクラウン 前走からわずか2週の間隔での出走となり、休養を十分に取った他馬と比べて疲労の蓄積が懸念されると考えられる。能力面の水準も出走メンバーの中で低い方に位置しており、重賞級の相手との比較では厳しいと考えられる。単勝オッズは期待値オッズの目安(約22倍)を上回っているが、能力・調整面の不安から信頼度は高くないと考えられる。
D4514ティラーノ 2200メートルの未勝利戦を勝った経験はあるが、その後の重賞では大敗が続いており、世代内での能力水準という点では厳しい評価にならざるを得ないと考えられる。調教内容自体は悪くないとされるが、実戦での裏付けが乏しいと考えられる。単勝オッズは非常に高く、期待値オッズの目安(約27倍)を大きく上回るが、能力面の不安が大きいため信頼度は低いと考えられる。

消し要素の多い馬(上位5頭)

馬番馬名理由
14ティラーノ重賞で大敗が続いており、世代内での能力比較では劣勢と考えられる。距離・馬場面の裏付けも乏しい。
11ミリオンクラウン中2週というローテーションで疲労懸念があり、能力面でも見劣りすると考えられる。
13フウセン重賞初挑戦で能力比較の面で見劣りし、距離・馬場適性の裏付けも乏しいと考えられる。
1ウェイクフィールド重賞級のメンバーの中では能力面の水準が低めで、2200メートルでも上位に届いていない実績があると考えられる。
7ジャスティンシカゴ能力面でやや見劣りし、2200メートル・重馬場の経験もなく、適性面の裏付けが乏しいと考えられる。

不安要素の少ない馬(上位5頭)

馬番馬名理由
5アスクエジンバラ継続騎乗かつ世代トップクラスとの比較でも安定しており、大きな不安材料は見当たらないと考えられる。
8ゴーイントゥスカイ武豊騎手が継続し、長い距離でも崩れておらず、能力面の不安は少ないと考えられる。
6サヴォアフェール継続騎乗で近走も好調が続いており、2200メートルの経験もある点で安心材料が多いと考えられる。
10バステール川田騎手が継続し、世代上位の実績があり、能力面での不安は少ないと考えられる。
16ラディアントスター継続騎乗で2200メートルの実績もあり、休養明けを除けば大きな不安材料は少ないと考えられる。

期待値が高い馬(上位5頭)

馬番馬名理由
14ティラーノ単勝オッズが期待値オッズを大きく上回っており、数値上の妙味は大きいが能力面の裏付けは薄いと考えられる。
3バドリナート能力面の評価は高いにもかかわらず単勝オッズが伸びており、期待値の面で妙味があると考えられる。
13フウセン単勝オッズが期待値オッズを大きく上回っており、人気の盲点になっている可能性があると考えられる。
11ミリオンクラウン単勝オッズが期待値オッズを上回っているが、ローテーションの不安もあり信頼度は限定的と考えられる。
1ウェイクフィールド単勝オッズが期待値オッズを大きく上回っており、馬場適性の面から妙味を感じる余地があると考えられる。

総合結論【本命・対抗・特注・推奨1・推奨2】

本命5 アスクエジンバラ
対抗8 ゴーイントゥスカイ
特注16 ラディアントスター
推奨13 バドリナート
推奨24 リッツパーティー

本命:5 アスクエジンバラ
最重視される重馬場対応力・スタミナの面、そして中山中距離への適性という観点から見ても、皐月賞4着・日本ダービー5着・スプリングS2着という世代トップクラスとの比較実績は際立っていると考えられる。継続騎乗で仕上げも入念とされ、先行から好位までこなせる自在性は、先行馬が多く縦につながりやすい今回の展開にも対応しやすいと推測される。単勝人気は上位で期待値の面では妙味に乏しいが、3着以内に来る可能性という観点では出走メンバーの中で最も高いと判断した。休養明けである点は唯一の不安材料だが、それを補って余りある能力・適性・仕上がりの三拍子がそろっていると考えられる。

対抗:8 ゴーイントゥスカイ
決め脚の高さと、青葉賞勝ち・日本ダービー僅差4着という2400メートル級での実績は、今回求められる持続力の面で本命に次ぐ評価と考えられる。武豊騎手継続の安心感もあり、後方から脚を使うタイプであるため、先行馬同士の消耗が想定される今回の展開には合致しやすいと推測される。休養明けの初戦という点はやや不安が残るため、本命ではなく対抗評価とした。

特注:16 ラディアントスター
単勝人気は上位ではないものの、2200メートルでの実績があり、重視される距離適性の面で他の下位人気馬より裏付けがあると考えられる。継続騎乗と入念な追い切り内容もプラス材料であり、休養明けの上積みが見込めれば人気以上の走りをする可能性があると考えられる。

推奨1:3 バドリナート
能力面の評価は上位である一方、騎手変更もあって単勝オッズが伸びており、期待値の面で妙味があると考えられる。距離・コース適性の裏付けもあり、能力比較で軽視しがたい一頭と考えられる。

推奨2:4 リッツパーティー
2200メートルの実績こそないものの、近走の安定感と順調な調整内容は評価材料になると考えられる。単勝オッズが期待値の目安を上回っており、先行有利にも触れる馬場面を考えると、展開次第で連対圏に食い込む余地があると考えられる。