勝馬(1番人気)
エストゥペンダ
タイム
1:49.1
上り3F
33.1秒
◎ 本命 マイエレメント
14着(大敗)
▲ 特注 ガジュノリ
2着 ✓
○ 対抗 エストゥペンダ
1着 ✓

【回顧と反省文】展開予想と実際の展開の差異

『展開予想の検証』

■ 予想段階では「スローペース→3〜4コーナーから動きが活発化→直線外差し優勢」という本線シナリオを描いていた。逃げ候補の筆頭として3番ミナデオロ(先行力97.6)が単騎逃げを想定し、後続は中団差しが有利という構図だった。

■ 実際のレースでは、予想に反して5番ルクスビッグスター(小崎綾也騎手)がハナを奪い、ミナデオロは3番手グループへと後退した。予想段階でミナデオロの先行力97.6を最高評価としていたにもかかわらず、序盤のポジション争いで5番に出し抜かれた点は見誤りだった。ルクスビッグスターの先行力は49.0と低く評価しており「逃げ候補」としての想定が薄かったことが、この差異を生んだ主な要因と考えられる。

■ ペースについては、2ハロン目12.0秒という急加速があり前半37.7秒(3ハロン)というペースは「スロー〜ミドル」の想定よりもやや速い展開となった。5ハロン目13.1秒のペースダウンポイントは予想に近い動きとして現れたが、6〜8ハロン目(12.5→11.2→10.7)という急激な加速は想定以上の切れ味勝負を演出した。

■ 最大の誤算は「内柵沿いの傷みから外差しが利きやすい」という馬場バイアスの読みは概ね正確だったにもかかわらず、その恩恵を最も受けた馬が「後方一気の追い込み」に分類すべきエストゥペンダだったという点だ。予想では「後方一気の追い込みは長い直線でも届かないケースが多く」と記述し、エストゥペンダを対抗に留めた理由としていた。しかし実際には後方7番手グループから大外を通り一気に差し切っており、この想定が外れたことが本命選択の誤りに直結した。

ハロンタイム — 実際のラップ分析
1F
13.0
2F
12.0
3F
12.7
4F
12.7
5F
13.1
6F
12.5
7F
11.2
8F
10.7
9F
11.2

前半3F合計:37.7秒 / 上り3F:33.1秒 / 上り4F:45.6秒
8F目10.7秒は1Fあたりとして相当な高速ラップ。急加速への対応力と末脚の持続力が明暗を分けた。

『ペース判断の検証』

■ 予想ではスロー〜ミドルを想定し「中団外差しが最も有利」と結論付けていた。実際の前半3ハロン37.7秒はスローと断言できない「ミドル域」に近く、ペースの読み自体は大きく外れてはいなかった。

■ しかし決定的な差異は、5ハロン目(13.1秒)の緩みが生まれた後、6〜8ハロン目にかけて12.5→11.2→10.7という急激な加速が生じた点にある。この急加速局面では「前で脚を溜めた中団差し馬」よりも「後方から追い込む馬」のほうが急加速の恩恵を受けやすい構造になっている。なぜなら中団の馬は加速開始時点から追い出しを始めており、後方の馬のほうが加速の頂点付近でスピードに乗り込めるからだ。この力学を予想段階で十分に考慮できていなかった点が反省材料となる。

■ 具体的には、上り32.5秒(レース最速タイ)を記録したエストゥペンダとドラゴンヘッドはいずれも後方からの追い込みであり、上り32.7秒のタイキラフターも9番手から、同じく上り32.7秒のピンキープロミスも14〜15番手からの追い込みだった。「後方一気は届かない」という前提は今回のレースにおいて完全に崩れており、この想定の誤りが本命選択に悪影響を与えた。

【回顧と反省文】逃げ馬の実際と想定の乖離

■ 予想では3番ミナデオロ(先行力97.6)が逃げ候補の筆頭とされており、単騎逃げなら直線まで脚を溜められると想定していた。しかし実際は5番ルクスビッグスター(先行力49.0)がハナを奪う形となり、この点が展開全体の出発点として予想からの乖離を生んだ。

馬番 馬名 予想ポジション 3コーナー実際 4コーナー実際 最終着順
5 ルクスビッグスター 中団〜先行(想定外) 1番手(逃げ) 1番手(維持) 11着
3 ミナデオロ 逃げ〜番手 3番手グループ 2番手グループ 8着
7 マイエレメント(本命) 中団6〜8番手外差し 6番手グループ 中団(7・8・13と並走) 14着
6 エストゥペンダ(対抗) 後方(届かないリスク) 後方7番手グループ 後方6番手 1着
15 ガジュノリ(特注) 中団4〜6番手 3番手グループ 2番手グループ 2着
10 ドラゴンヘッド(消し) 後方(届かず) 最後方近く 最後方 4着(消し失敗)

【回顧と反省文】展開予想を軸に能力評価・実際の結果との比較

評価 馬番・馬名 予想評価の根拠 実際の着順 判定
S・98 7 マイエレメント(本命) 決め脚74.6・総合97.3・中団外差し戦略が展開と合致 14着(上り33.5秒) 大外れ
S・95 6 エストゥペンダ(対抗) 決め脚100・総合98.2・能力最上位だが後方リスク 1着(上り32.5秒) 的中
A・88 3 ミナデオロ(推奨1) 先行力97.6・単騎逃げ候補・スロー想定 8着(上り33.3秒) 外れ
A・85 11 モズロックンロール(推奨2) 先行力78.7・前走先行内容①①①が良好 10着(上り33.1秒) 外れ
A・82 8 バッデレイト(抑え) 先行力75.4・安定先行型・連軸候補 7着(上り33.0秒) 圏外
A・80 15 ガジュノジ(特注) 先行力67.3・総合90.9・穴馬候補 2着(上り33.0秒) 的中(穴馬として)
D・32 10 ドラゴンヘッド(消し) 騎手点138最低・近走後方通過が続く 4着(上り32.5秒) 消し失敗
C・48 13 タイキラフター(圏外評価) 近4走馬券圏外・外枠後方距離ロス大 3着(上り32.7秒) 予想外の3着
■ 本命マイエレメントの14着という惨敗について

最大の誤算は◎本命に指名した7番マイエレメントの14着という結果だ。予想段階では「決め脚74.6・総合97.3と高水準、中団外差しの騎手戦略が展開・馬場バイアスと合致」と高評価していた。しかし実際のコーナー通過順位を確認すると、3コーナーで7・8・13番の並走グループ(予想通りの中団後方)、4コーナーでも同グループに位置しており、位置取りそのものは想定に近かった。それにもかかわらず上り33.5秒という低調な末脚しか使えず14着に敗れた事実は、馬自体の当日パフォーマンスが著しく低かったことを示している。馬体重486kg(前走比-4kg)という減少が当日の状態に影響していた可能性も考えられるが、その原因の特定には限界がある。「展開や位置取りの問題」ではなく「馬の当日パフォーマンス」という予想段階では捉えきれない要因が敗因として大きく作用した点は、正直に認めなければならない。

【回顧と反省文】消し要素の多い馬・実際の結果との比較

馬番 馬名 消し理由(予想) 実際の着順 判定
1 エレクトリックブギ 近4走ダート使用・芝1800m適性根拠なし 15着(上り33.8秒) 消し的中
10 ドラゴンヘッド 騎手点138最低・近走16番手通過継続 4着(上り32.5秒) 消し失敗・大幅好走
5 ルクスビッグスター 総合能力最低水準・近4走馬券圏外 11着(上り33.6秒) 消し的中
2 キントリヒ 55週超長休明け・距離適性疑問 12着(上り33.3秒) 消し的中
9 ワイドアラジン 近走終盤甘くなる・先行多数で消耗 6着(上り33.1秒)・斜行戒告 想定外の6着(斜行も)
■ 最大の消し失敗:ドラゴンヘッドの4着

消し判断の中で最も深刻な見誤りは10番ドラゴンヘッドの4着だった。予想段階では「騎手点数138と全馬最低で近走は16番手通過が続く。前が大崩れしない限り浮上は困難」と評価していた。しかし実際には最後方に近い位置からレース最速タイの上り32.5秒を発揮して4着に追い込んできた。この馬の末脚値74.9はデータ上も高水準だったにもかかわらず、近走の着順(後方通過)と騎手点数という「結果数字」を過大評価して末脚の素質を見落とした点が反省材料となる。騎手点数が低い馬でも末脚値が高ければ展開次第では爆発する可能性があるという視点が欠如していた。

■ ワイドアラジンの6着と斜行処分

消し判断のうち9番ワイドアラジンは6着と想定外の好走を見せた。先行力90.4の高さを生かして4コーナーで3番手グループに押し上げ、直線でも33.1秒の末脚を発揮した。ただし決勝線手前での内側斜行で戒告処分を受けており、被害を受けた5番ミラビリスマジックと3番ミナデオロの着順への影響は否定できない。近走の終盤甘くなる傾向という消し理由そのものは依然として有効であり、今回は「先行馬が前で力を使い切る展開が生まれなかった」という特定条件下での好走と捉えることが妥当と思われる。

【回顧と反省文】不安要素の少ない馬・実際の結果との比較

馬番 馬名 予想での安定性評価 実際の着順 判定
7 マイエレメント 中団外差し戦略が展開と合致・最大のリスク回避設計 14着(上り33.5秒) 完全な誤り
6 エストゥペンダ 決め脚100・能力最上位・崩れる可能性が低い 1着(上り32.5秒) 的中
8 バッデレイト 4〜6番手先行・崩れにくい連軸候補 7着(上り33.0秒) 圏外
3 ミナデオロ 先行力最高・スロー単騎逃げなら脚を溜められる 8着(上り33.3秒)・斜行被害 圏外(外的影響含む)
11 モズロックンロール 前走先行内容良好・崩れにくいポジション 10着(上り33.1秒) 圏外

■ 「不安要素の少ない馬」に選出した5頭のうち、3着以内に入ったのはエストゥペンダ(1着)のみという結果となった。エストゥペンダは「崩れる可能性自体は低い」という評価通りに勝利したが、本命には選ばず対抗に留めた判断が今回の最大の取りこぼしとなった。残り4頭はいずれも二桁着順前後に沈んでおり、「不安要素の少なさ」という評価軸が先行馬・中団差し馬にとって今回の急加速展開では機能しなかった。

■ バッデレイト・モズロックンロールが先行〜中団に位置しながら上り33.0〜33.1秒という末脚しか使えず圏外に終わった事実は、今回のレースが後方から末脚を爆発させた馬だけが上位に入れる特殊な決着だったことを示している。先行馬の不安要素の少なさは「安定した先行内容」を指しており、急加速展開における末脚の持続力という視点が評価軸に組み込まれていなかったことが限界となった。

【回顧と反省文】期待値が高い馬・実際の結果との比較

馬番 馬名 期待値評価の根拠 実際の着順 判定
7 マイエレメント 総合97.3に対し8.3倍は過小評価・馬場と戦略合致 14着 期待値判断として外れ
15 ガジュノジ 28.0倍・中団差し転換で期待値生まれやすい 2着(上り33.0秒) 期待値大的中
11 モズロックンロール 9.5倍・前走好内容・先行位置・能力合致 10着 外れ
3 ミナデオロ 6.3倍・先行力最上位・単騎逃げ想定 8着 外れ
8 バッデレイト 11.6倍・安定先行型・複勝期待値 7着 圏外

■ 期待値評価上位5頭の中で実際に期待通りの成果を上げたのはガジュノジ(15番)の2着のみだった。特注・穴馬として選出し「現状28.0倍は期待値目安の20〜25倍を上回っており買い圏内」と判断した評価は、結果として見事に機能した。横山琉人騎手が外枠から無理に先行せず3番手グループへの自然な収まりを選択し、直線で伸び切った内容は予想段階でのシナリオに近い動きだった。

■ マイエレメントの期待値評価については、「展開・戦略・馬場バイアスの合致」という複数の根拠を積み上げていたにもかかわらず当日の馬のパフォーマンスが全く伴わなかった。期待値というコンセプトは「条件が揃った時の出力が期待される価値」であり、馬の当日状態不良は予測できない要因として存在している。今回はその予測不能な当日状態不良が結果に直撃した事例として整理する。

【回顧と反省文】本命・対抗・特注・推奨の検証

◎ 本命 マイエレメント(7番) 14着・大敗 ✗
■ 「決め脚74.6・総合97.3の高水準に対して単勝8.3倍という過小評価。中団外差しの騎手戦略と馬場バイアスが合致」という選定理由は、レース前の時点では論理的一貫性があったと思われる。コーナー通過順位を確認すると、予想通りの中団後方(3コーナー:7・8・13の並走グループ、4コーナー:同グループ維持)にポジションを取れており、位置取り自体は想定に近い形だった。にもかかわらず直線での上り33.5秒という低調な数字は、末脚そのものが当日全く機能しなかった事実を示している。馬体重486kg(-4kg)という減少が影響していた可能性は残るが、パドックや気配といった当日情報を持たない予想段階でこれを捉えるには限界があった。本命選択の判断プロセス自体に決定的な誤りがあったかどうかは断言しにくいが、「近走凡走の反動」という懸念材料をもっと重く見ておくべきだったという反省は残る。
○ 対抗 エストゥペンダ(6番) 1着 ✓
■ 「決め脚100・総合98.2と純粋な能力は疑いなく全馬最上位。ただし後方待機が確定的でスロー展開になると届かないリスクがあるため本命ではなく対抗に留める」という評価が、結果として本命と対抗の逆転という形で決着した。後方7番手グループから大外を通り上り32.5秒(レース最速タイ)で差し切った内容は、「後方一気は届かない」という予想前提を完全に覆すものだった。5ハロン目13.1秒の中緩みが生まれた後の6〜8ハロン目の急加速という展開が、後方追い込み馬に最も有利に働いた。「スロー展開での届かないリスク」という懸念が今回は現実化しなかった点を素直に認める必要がある。能力最上位という判断は正確だったが、本命に推し上げる決断ができなかったことは反省点として記録する。
▲ 特注 ガジュノジ(15番) 2着 ✓
■ 「現状28.0倍は期待値目安の20〜25倍を上回っており、買い圏内と判断」という評価が的中した。予想では「横山琉人騎手の采配次第では中団4〜6番手への自然な収まりが見込める」と記述しており、実際に3・4コーナーで2番手グループ(ミナデオロと並走)というポジションで直線を迎えた。直線では上り33.0秒という末脚を維持しながら先行馬を交わし、エストゥペンダの猛追を1/2馬身差でしのぐ形で2着をキープした。特注馬として選んだ根拠のうち「中団4〜6番手への自然な収まり」「差し脚59.2・総合90.9の中上位水準」という評価はいずれも正確だった。本命に選んだマイエレメントが大敗しただけに、特注が2着に好走したことは買い目の中での救いとなった。
☆ 推奨1 ミナデオロ(3番) 8着・斜行被害 ✗
■ 「先行力97.6の単騎逃げ候補。スロー展開を自ら作れる立場」という選定理由に対し、実際は5番ルクスビッグスターにハナを奪われ3番手グループに後退した。その後3・4コーナーとも2番手グループを維持したが、直線での上り33.3秒は末脚が鈍く8着に終わった。さらにワイドアラジンの斜行の被害馬に指定されており、直線終盤の進路妨害が着順に影響した可能性も残る。逃げを想定していた馬が番手に回ったことで末脚の溜まり方が変わり、直線での切れが失われた可能性がある。単騎逃げでなかったことが想定シナリオとの乖離を生んだ主因といえる。
☆ 推奨2 モズロックンロール(11番) 10着 ✗
■ 「1週ローテ乗り替わりだが前走の先行内容(①①①通過)が良好。3〜4番手を確保できれば直線入口まで脚を溜められる」という想定に対し、実際のコーナー通過順位では3コーナー2番・11番の中団グループ、4コーナーで単独11番手という位置取りに収まった。中団に位置できたものの直線での上り33.1秒は先行馬並みの末脚しか使えず10着に終わった。3〜4番手確保という想定より後方に流れた点と、急加速展開に対応できなかった点が敗因として重なっている。1週ローテという不安材料が当日のパフォーマンスに影響していた可能性も否定できない。

【回顧と反省文】買い目の検証と的中状況

買い目種別 内容 結果
馬連BOX 7・6・3 不的中(7番14着・3番8着)
馬連 7→11 不的中(7番14着・11番10着)
馬連 15→7・15→6 15→6 は的中(15番2着・6番1着)
ワイド 7→15 不的中(7番14着)
3連複フォーメーション 7↓6・15・3・11↓6・15・3・11・8・14 軸7番が14着で全滅
■ 買い目全体の評価

本命7番マイエレメントを軸とした買い目のほぼ全てが、軸馬の14着大敗により機能しなかった。唯一機能したのは「15番ガジュノジ→6番エストゥペンダ」の馬連(15→6)のみであり、実際の1着エストゥペンダと2着ガジュノジの組み合わせが成立したことは特注選出の眼力を証明している。しかし本命軸という設計により、その的中による利益は限定的なものにとどまった可能性が高い。今回の教訓として、「能力最上位のエストゥペンダを対抗に留めた判断」が最終的な収支に最も大きな影響を与えた点が挙げられる。

【回顧と反省文】実力以上の走りを見せた馬と次走の狙い

ガジュノジ(15番)2着 — 10番人気からの大激走

予想段階で特注・穴馬候補として選出し「現状28.0倍は買い圏内」と判断したとはいえ、10番人気での2着は想定の上限を大きく超える好走と評価できる。3・4コーナーを通じて2番手グループを維持し、直線で先行馬を交わしてエストゥペンダの追い込みをハナ差しのいだ内容は、馬の実力と横山琉人騎手の騎乗判断が合致したレースだった。
最外枠15番という不利な出走条件から、横山騎手が無理に先行せず自然な中団前目への収まりを選択したことが勝因のひとつ。先行力67.3という数値の馬が「最外枠から先行する」という最悪のシナリオを避け、差し馬として機能する位置取りを確保した騎乗の質は評価に値する。
【次走の狙い条件】 差し優勢馬場・長い直線コース(新潟外回り・東京・阪神外回り等)・中団前目からの位置取りが確保できる枠順(内〜中枠)。先行馬が複数いてペースが緩みにくい展開・スロー〜ミドルで後続が脚を溜めやすい条件。逆に前残り傾向の馬場・テンが速くなりすぎる展開・最外枠等のコース的ロスが大きい条件では評価を抑えたほうが無難。次走でも今回と類似した条件なら対抗〜特注レベルの評価が可能と思われる。

ドラゴンヘッド(10番)4着・上り32.5秒 — 消し判断からの大激走

消し判断の筆頭格に近い評価(D・32点)だったが、最後方に近い位置から上り32.5秒(エストゥペンダと並ぶレース最速タイ)を発揮して4着まで追い込んだ。騎手点数138という全馬最低評価と近走後方通過継続という消し理由は一見妥当に見えたが、末脚値74.9という高水準を見落としていた。
4着という結果は馬券圏外だったが、後方最後方から32.5秒という末脚を使えた事実はこの馬の潜在的な末脚が本物であることを示している。今回の急加速展開(6〜8ハロン目12.5→11.2→10.7)が後方馬の末脚を最大限に活かす構造だったことも好走の背景にある。
【次走の狙い条件】 ペース速めのハイペース・後方一気が届きやすい長い直線コース・差し・追い込み優勢の馬場状態。ポジションをやや前目に取れる枠順(中枠以内)・騎手の乗り替わりがあれば前目競馬への転換可能性。逆に前残りバイアスが強い馬場・逃げ先行有利の展開・最後方固定の競馬が続くケースでは手が出しにくい。今回の好走で馬の末脚の質が証明されたため、展開が向けば次走でより上位への食い込みが期待できる一頭として注目価値がある。

タイキラフター(13番)3着・上り32.7秒 — C評価(圏外)からの3着

予想段階では「決め脚81.0とスペックはあるが近4走すべて馬券圏外。外枠後方から距離ロスが大きく展開への依存度が高すぎる。期待値オッズ30〜40倍に対して現状21.7倍は割高の可能性が高い」と評価し、積極的には手を出せないと判断していた。しかし実際には9番手後方から上り32.7秒の切れ味を発揮して3着に好走した。
近4走馬券圏外という着順データが実態の末脚の質を過度に抑制させた事例といえる。直線での鞭の使用で過怠金を受けているが、レース内容そのものは末脚を最大限に引き出した騎乗だった。
【次走の狙い条件】 急加速展開・後方差し有利・長い直線コース。決め脚81.0という末脚値は中上位水準であり、展開が向けば再現性がある。ただし斜行影響を受けた可能性のある馬(ミナデオロ等)との比較を踏まえると、今回の3着が純粋な実力の証明かどうかは慎重に判断する必要がある。次走でも後方差しが届くペースになれば連系馬券の相手として一考の価値がある。

ピンキープロミス(12番)9着・上り32.7秒 — 距離ロスによる惜しい敗退

予想段階では「3勝クラス実績ゼロで相手強化への対応が未知数」として買い圏かどうか迷うB評価としていた。実際には14〜15番手という最後方からレース上位水準の上り32.7秒を発揮したが9着にとどまった。外回しによる距離ロスとスタートポジションの深さが着順を大きく押し下げた構造的な要因だ。
【次走の狙い条件】 ポジションをもう少し前目で取れる展開・中枠での出走・差し馬が届く長い直線コース。今回の上り32.7秒という末脚の質は本物であり、道中の位置取りが改善されれば一気に上位食い込みが可能な素質がある。次走でのポジション改善に注目したい一頭。

【回顧と反省文】反省点の整理と次回の予想への活かし方

『反省点の整理』
【反省①】「後方一気は届かない」という前提の過信
今回の最大の誤りは「後方一気の追い込みは長い直線でも届かないケースが多い」という前提をエストゥペンダへの評価に組み込んでいたことだ。この前提により、能力最上位と評価しながら本命に推し上げることができず対抗に留めた。急加速展開(6〜8ハロン目12.5→11.2→10.7)が生まれた時、後方追い込み馬は加速の頂点付近でスピードに乗り込める構造的有利を持つ。この力学を事前に評価軸として組み込む必要がある。
【反省②】馬の当日状態不良を捉えられなかった
本命マイエレメントは位置取りが予想通りだったにもかかわらず上り33.5秒という低調な数字しか使えなかった。馬体重-4kgという減少は事後的には懸念材料に見えるが、予想段階での評価軸に当日の状態変化を組み込む方法論には限界がある。ただし「近走凡走の反動」という不安要素を予想段階で一定程度記述しながら、本命選択において割引を甘く見積もった点は反省できる部分だ。近走凡走が続く馬を本命に推す際は、状態不安へのウエイトをより重く置く習慣が必要かもしれない。
【反省③】逃げ馬の想定が固定的すぎた
先行力97.6のミナデオロを逃げ確定と評価していたが、実際には先行力49.0のルクスビッグスターがハナを奪った。先行力数値が高い馬が必ずしも逃げるわけではなく、騎手の当日判断や馬のテンションによって変わる可能性を軽視していた。逃げ馬の想定においては複数の候補シナリオを持ち、逃げた場合・番手に控えた場合それぞれの展開を評価に組み込む必要がある。
【反省④】末脚値が高い後方馬を消した根拠の再検討
ドラゴンヘッド(末脚値74.9)を「騎手点数最低・近走後方通過継続」という理由で消し判断したが、末脚値の絶対数値を過小評価していた。近走の着順が悪くても末脚値が高い馬は、急加速展開が生まれた時に一気に浮上する可能性がある。消し判断においては、末脚値を独立した評価軸として残しておく方針が有効だったと考えられる。
【反省⑤】特注馬の的中とその活かし方
ガジュノジの2着的中という特注選出の眼力は今回の予想の中で最も光った点だ。「外枠・低人気・穴馬候補」という条件を正確に捉え、買い圏内と判断したことは今後も同様の視点を活かすべき成果として評価できる。ただし本命の大敗という事態が買い目全体の機能を損なった点から、「穴馬を的中させても本命の崩壊で収支が成立しない」という構造的リスクへの対処も次回以降の課題となる。
『次回の予想への活かし方』
継続すべき分析視点
穴馬の期待値評価・外枠馬の位置取り転換シナリオ・差し馬優勢馬場での末脚値の重視・特注馬の選出精度
改善すべき評価軸
「後方一気届かず」という前提の条件付き化・急加速展開発生時の後方馬有利の力学・近走凡走馬の本命選定基準の厳格化
逃げ馬想定の精度
先行力数値だけでなく騎手の積極度・馬のテンション・枠順複合での複数シナリオ想定を加える。単一の逃げ馬候補に固定せず代替シナリオを展開予想に組み込む
本命選定の方針調整
能力最上位馬が条件も最も向いている場合、後方待機リスクを「本命外し」の理由にしない。近走凡走が続く馬を本命に据える際は状態リスクに対するウエイトを現在より高く設定する
■ 総括

今回の弥彦ステークスは、本命7番マイエレメントが14着という大敗に終わり、対抗エストゥペンダが1着・特注ガジュノジが2着という形で決着した。「能力最上位の馬を対抗に留め、中団差し馬を本命に据えた」という判断の構造が今回の成果と反省の核心にある。差し優勢馬場という馬場読みは正確だったが、「後方一気は届かない」という前提が最大の誤りにつながった。また本命馬の当日パフォーマンス不良という予測不能な要因も重なり、結果として馬連・3連複等のメイン買い目が全て機能しなかった。特注馬の眼力は高い水準で発揮されており、今後の予想においてもこの穴馬発見の視点を軸に、本命選定における「届かないリスク」の過大評価という弱点を修正していくことが最優先の課題となる。