**TVアニメ「うたごえはミルフィーユ」全10話視聴後感想** 全10話を観終えて、素直に「良かった」と心から思いました。 こんなにも胸に沁みる作品に出会えたことに、純粋に感謝しています。
### 各キャラクターの良かった点
- **小牧嬉歌(ウタ)** ネガティブな部分もちゃんと抱えつつ、自己主張ができて芯がある。 まさに「主人公らしい」主人公でした。 アカペラを通して少しずつ成長しながらも、周囲と調和しようとする姿勢がすごく好きです。 綾瀬さんの演技と歌声がウタの魅力を何倍にも引き立てていて、 特にアイリとのやり取りや「テトテ」というバンド名に込められた想いには本当にグッときました。
- **繭森結(ムスブ)** 一見強いように見えて実はとても繊細。 「強くありたい」という願いがずっと根底にあって、 アカペラ部がようやく自分を全力でぶつけられる居場所になったんだなと感じました。 9話までと10話での「ちゃんと仲間の中にいる」描写の差がすごく良くて、 アイリへの立ち回りやウタへの信頼感も含めて、結の成長がしっかり伝わってきました。
- **古城愛莉(アイリ)** 実はこの物語、アイリが「一歩踏み出す」ための物語でもあったのではないかと思っています。 アカペラ部が結果的にアイリ自身の背中を押すきっかけになっていた。 もしOP曲「思い出話」をアイリが書いたのだとしたら……と思うと、歌詞のひとつひとつがさらに胸に刺さります。 これから先も「あの時も楽しかったね」と言える人生を歩んでほしいと、心から願っています。
- **近衛玲音(レイレイ)** 9話からの動きは本当に驚きました。 Parabolaへの正式参加、自分を出す決断をしたこと、どれもすごく大きな一歩でした。 普段のクールな立ち振る舞いから、感情的にアイリと向き合うシーンまでの変化が素晴らしく、 二足のわらじを履きながら頑張るレイレイをこれからも応援したくなります。 松岡さんの演技力も本当に凄かったです。
- **宮崎閏(ウルル)** 明るさがみんなの救いでありながら、ちゃんと抱える問題もある。 それでもボイスパーカッションを通して前に進もうとする姿が本当に輝いていました。 等身大の若者らしいもがきや努力を通して、少しずつ「特別」になっていく過程がとても好きです。 達観しているようでいて、ちゃんと謝罪できる誠実さも好感しかありません。
- **熊井弥子(クマちゃん)** この作品の「成長」の象徴そのもの。 最初は声を出すことすら嫌がっていたのに、 ウタやアカペラとの出会いを経て、自分の声、自分の存在を肯定できるようになる過程が本当に感動的でした。 友人たちとの不器用な寄り添い方、優しさが勇気であり強さであることを教えてくれた存在です。
### 作品全体の魅力
「輝かなくても青春だ」というキャッチコピーが本当にすべてを表していると感じました。
彼女たちは大きな大会で優勝したり、派手な成功を収めたりする話ではなかった。 ただただ、アカペラと真剣に向き合い、仲間と向き合った。 その日々そのものが、確かな熱量と輝きを持っていました。
最後のライブが小さな公民館のクリスマスイベントという、 とても控えめな舞台だったことも、彼女たちらしい「一歩」としてすごく良い選択だったと思います。
2025年の冬にこんな優しくて熱い作品に出会えて、本当に良かったです。 「うたごえはミルフィーユ」に関わったすべての皆様、本当にありがとうございました。
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