第１９話　人造人間の絶望

「ホストアラウ」を討伐し、
制御停止装置を手にいれたじんじん。
その時、ある情報が伝えられた。
ある村が壊滅し、
その残骸の中に全身に鎧を纏った戦士がいるというのだ。
じんじんは、その壊滅した村に駆けつけた。
そして、その場所には、あの化物「人造人間」が、静かにたたずんでいた。

人造人間「
　その様子だと私の正体について、すでに知っているみたいですね。」
　そう言うと人造人間は、被っていた仮面を脱ぎ捨てた。
　そこには、あのリア充池麺隊長の姿があった・・・・・。

「
　なぜ私が、この世界を滅ぼそうとする？
　その答えを聞きたいのですか？」
　そう、呟くと人造人間は静かに話し始めた。
「
　私が創造された古代の世界では、人々は憎しみ会い、
　人々の心は、恐怖と憎悪に溢れていました。
　そこで、古代の科学者達は、私を作ったのです。
　ただ、憎むべき敵を滅ぼすために・・・・
　憎むべき敵とは、無論それは彼らと同じ人間です。
　私はただ人間を滅ぼすためだけに、
　人間の手によって生みだされた存在でした。
　私は彼らに絶望しました。
　なぜなら私は、人間を愛していたからです。
　そして私のだした結論は、
　この「科学」がひとびとを醜くくし、
　恐怖と憎悪を生み出している元凶であると判断しました。
　そして私は、古代の世界の科学を滅ぼしたのです。
　それから、ずっとずっと気が遠くなるような長い長い年月がたちました。
　私は期待しました。
　人々は、同じ過ちを繰り返さずに、
　憎しみのない平和な世界を築いてくれると信じて・・・
　しかし、私の期待は裏切られました。
　今のこの世界を見て下さい。
　この世界も古代の世界と同じように、人々は憎しみ合い、
　恐怖と絶望に溢れています。
　このままだと、同じ過ちを繰り返すだけです。
　だから私は、この世界を滅ぼすのです。」